今回はムシクイの仲間をご紹介します。今回、舳倉島で会うことができたムシクイ・ウグイスの仲間はセンダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、キマユムシクイ、ヤブサメ、ウグイスでした。この仲間は非常に似通っており、姿だけではなかなか識別することが困難です。地元であればだいだい場所で判断できます。山中湖ならセンダイムシクイ、富士山の五合目ならメボソムシクイという具合です。また、さえずりもまったく違いますので、さえずってくれさえすれば識別は容易にできます。しかし、舳倉島ではこれらが同じ場所にしかもさえずらずにいるので識別は困難を極めます。ちゃんと識別できるバーダーは少ないと思います。今回はその中でメジャーなセンダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイをご紹介しますが、なかには判別が微妙なものもありますのでご指摘いただけると嬉しいです。
ますは海岸沿いの岩場で見つけたエゾムシクイ。頭部が体とはやや違って緑灰褐色で翼帯が2本あるところで判断できます。脚がピンク色であることも重要な識別点になります。 草むらの中にいた個体です。ちょっとわかりずらいですが足がピンク色なのでエゾムシクイと判断できます。 次は水場にきたセンダイムシクイです。センダイムシクイの特徴は翼帯が一本なのと頭部が緑黄色、胸が白いということです。また、足は黄緑色で頭にははっきりした頭央線があります。 岩場にいたセンダイムシクイ。渡ってきたばかりのようでばてていました。 次がメボソムシクイ。。。だと思ったのですが、センダイムシクイの可能性もあり、確認中です。この個体は別の写真で頭央線が確認できなかったことと、尾っぽが長いことでメボソだと思いましたが、友人の指摘により翼帯が一本しかないことに気が付きました。(この写真には写っていませんが下尾筒が黄色味を帯びていることからセンダイムシクイと判明しました) 最後はヤブサメ。虫のような声が特徴で小さく、尾っぽも短いので判別できます。普段はなかなか藪からでてこない種類ですが、ここでは夕方になると比較的見やすいようです。 ムシクイの識別は姿だけでなく、鳴き声(地鳴き)が重要だということを今回覚えました。
by hideaki0310
| 2009-05-15 22:33
| 舳倉島
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Comments(6)
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harada5550 at 2009-05-15 23:07
こんばんは
ムシクイは超難しいですね。 エゾとメボソはもセンダイもある角度から見た場合 区別がつきません。 でも、今回4種は確認できましたね。
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hideaki0310 at 2009-05-17 10:27
haradaさん、おはようございます!
ムシクイは難易度Dランク(笑)です。カモメクラスかもしれませね。 ムシクイの識別はまず体色、次に翼帯、頭央線の有無、眉ですが、 地鳴きが種類によって異なるので地鳴きを確認するとよいとのことでしたよ。 今後は地鳴きも研究しなければ。。。
本当、よく分かりますね。
感心しきりです。
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hideaki0310 at 2009-05-19 16:29
びびさん地味ですからなかなかじっくりとみない種類かもしれませんが、
興味を持って見れば自然に違いがわかるようになるのではないでしょうか?チャレンジしてみてください!
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高校生バーダー
at 2010-11-05 17:26
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hidepapaさん、はじめまして。
5枚目の個体はおっしゃる通り、センダイムシクイだと思います。下嘴先端まで黄色いこと(メボソ、エゾは黒斑が通常ある)、上面が黄緑色であること(エゾは頭部の灰色と上面の緑がはっきりしている、メボソは濃い緑色の傾向)、脚の色がピンク色でなく黄褐色なこと(ピンク色だとエゾムシクイ)などからセンダイムシクイでいいと思います。写真では見えませんが、下から見たとき下尾筒が黄色く、白い腹とはっきり分かれてみえることもポイントです。(これはかなり有効です) 文章が長くなってしまい、申し訳ありませんでした。 ちなみに、ムシクイ研究室というサイトの識別講座はとても詳しいのでご覧になってみてははいかがでしょうか。
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hideaki0310 at 2010-11-25 22:48
高校生バーダーさん、こんばんは!
ご指摘、どうもありがとうございました。なるほど、別の写真で 見ると下尾筒は黄色い見えます。センダイムシクイでいいようですね。 何度かフィールドでお会いしてますね?今度見かけたらぜひ声掛けてください。では。
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