ツツドリです。
ツツドリは夏鳥として日本にやってきて繁殖します。ツツドリの名前の由来はその鳴き声で「ポポポポポ~」と竹筒を叩いたような声で鳴きます。ツツドリの仲間にはカッコウ、ホトトギスといった種類がありますが、この仲間に共通の特徴は「托卵」という習性です。「托卵」とは自分で子育てを他の鳥に任せてしまうというものです。したがって、自分たちでは巣作りなどは一切しません。卵を預ける相手をさがして、その相手の巣に自分の卵を産みつけます。ツツドリの場合には主にムシクイ類に預けることが多いようです。 そんなツツドリですが、普段は鳴き声ばかりで姿をみることはなかなか難しい種類です。しかし、ちょうど秋の渡りが行われる今の時期は都市公園などで見られることが多くなります。今回、隣県にちょっとめずらしい赤色型のツツドリが出ているとの情報をいただき行ってきました。ポイントに着くと栗の木の葉っぱの陰にツツドリが休んでいました。 この仲間は外見が非常に似ていて識別が難しいのですが、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスの中でホトトギスは一回り小さく、カッコウとツツドリ胸の横縞で判定します。個体差もありますが、ツツドリはカッコウに比べて横縞が太くはっきりしている傾向にあります。 下の写真は舳倉島で秋に撮影したホトトギスです。他の2種類にくらべてやや小さくスマートな印象です。ですが、正直、100%の自信はありません。この個体はおそらく幼鳥だと思います。 これはカッコウです。北海道で撮影しました。ツツドリに比べ胸の横縞ははっきりせず縞の本数も少ないのがわかります。 ツツドリに話を戻します。この個体のように赤味が強い個体を赤色型といいますがカッコウやホトトギスにも赤色型はいますが、ツツドリに比べるとその割合が少なく圧倒的に普通型が多い傾向にあります。 木の間を飛び移りながら、獲物である毛虫をさがします。比較的動きはゆっくりしていました。 夕方近くなってようやく隣の桜の木に移動してくれました。まだまだ桜の葉っぱが完全に枯れ落ちていないのでちょっと撮りにくいですが、なんとか全身を写せました。 次は普通型のツツドリを狙いたいと思います。 2009年9月中旬撮影(埼玉県)
by hideaki0310
| 2009-09-19 17:20
| 埼玉県
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Comments(6)
いろいろと勉強になりました。
赤色型なかなかお洒落ですね。見事に捉えて流石です。
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harada5550 at 2009-09-19 22:13
こんばんは!
赤色型ツツドリ。よかったですね。 結構、至近距離で撮れたみたいでよかったじゃないですか。 しかもカッコウもホトトギスもすでに撮れているのもうらやましいです。 ホトトギスは声ばかりで私も撮ってみたいです。
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toripan1818 at 2009-09-23 10:09
舳倉島の写真は完全に幼鳥・・・大きさがかなり小ぶりであればホトトギスに間違いなし。決めてはこの写真では大きさになりますね。そしてツツドリの赤色型・・・まさに赤色型ですね!やや赤みのある個体を赤色型と呼んでるブログを見かけますが、あれは幼鳥。赤色型は成長のメス個体に現れます。したがってこのツツドリはメスですよ♪
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hideaki0310 at 2009-09-24 17:16
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hideaki0310 at 2009-09-24 17:18
haradaさん、連休中はお世話になりました。ありがとうございました。
ご存じのとおりツツドリは初めて撮りました。いままで何度も見たことがある種類ですが、 写真が撮れるとやはりうれしいです。今回、ツツドリをとることができましたからあとはジュウイチを撮ってみたいです。
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hideaki0310 at 2009-09-24 17:22
toripanさん、こんにちは!
やはりホトトギスは幼鳥ですか。背中の模様がちょっと変わっていたので 若鳥かと思っていましたが。。。大きさは間違いなく小さいです。 ツツドリの情報はありがとうございました。おかげさまでばっちりです。 私は以前、本当に真っ赤なホトトギスの赤色型をみたことがあります。 それにくらべるとツツドリの方がややおとなしい印象です。でも完全な 赤色型ですよね♪
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