先日、カラシラサギがでているとのお話をいただき、見に行ってきました。カラシラサギは関東では春と秋に通過する旅鳥ですが、春の渡りの時期が少し遅く、6月に入ってからの目撃例が多いようです。コサギに非常によく似ていますが、図鑑を見るとコサギよりやや大きく、夏羽では冠羽が目立ち、嘴は黄色であることが識別のポイントです。
カラシラサギ夏羽。
この日は2個体のカラシラサギがいました。特徴である黄色い嘴、黄色い足のつめがはっきりと見えました。が、大きさは周りにいるコサギよりもやや小さく見えました。雌雄の差なのか個体差なのか。。冠羽はすでに少なくなっていてコサギとほぼ変わりません。コサギより目が鋭いように見えるのは目の位置がやや嘴の中央よりも上に位置しているせいかもしれません。
コサギとカラシラサギ。こうして見ると全然雰囲気が違いますが、冬羽はお互い非常に似ているので過去に何度か間違えました。
この日見られた2羽はもしかしたらペアかもしれません。1羽だけだった時はまったく鳴かなかったのにもう一羽が来たら盛んに鳴くようになりました。声はコサギと一緒のように聞こえました。
この日は海外から来たバーダーの方がおひとり。カラシラサギは初めて見た(私もです)ようで喜んでおられました。そうです、コサギと同じように見えますがこの鳥は東アジアの狭い地域だけに生息する世界的には希少種ですから。。
2011年6月下旬・撮影地葛西臨海公園