コクガン(Brent Goose)
厳冬期の道東の太平洋側を一泊二日の日程で訪れた。二日間とも最低気温がマイナス10度を下回り、日中も0度を上回ることがない厳しい寒さの中の鳥見となったが、この時期の道東らしく天候には恵まれた。今回のターゲットは海鳥・猛禽類。この時期の道東は雪と氷に閉ざされた世界が広がっていたが、そんな厳しい環境でも鳥達はたくましく冬を越していた。
まず目を奪われたのは300羽以上のコクガンの群れ。12月にも野付湾で遠くに群れを確認できたが、今回の群れの方が遥かに大きかった。湾内を飛び回るコクガン。写真の中だけでも100羽以上のコクガンが写っている。
湾内をさかんに飛び回る理由は上空を悠々と飛んでるオオワシ。オオワシが近づくと一斉に飛び立ち、カメラを構える私のすぐそばを飛び回る。翼上面に白い帯が2本見られる個体は幼鳥または若鳥。
しばらくすると群れごとすぐそばまで寄ってきて大騒ぎで海藻を取り始めた。長い首をめいっぱい水の中に突っ込んで採餌する様にしばし寒さを忘れてしまった。
2012年2月・撮影地北海道浜中町/ニコンD300使用