昨年より飛来しているというヘラサギを見に行ってきました。数年前に琵琶湖で観察して以来、今回で2度目となります。世界的にはヘラサギよりも数が少ないと言われるクロツラヘラサギは、ここ数年関東周辺で比較的観察例が多くなりましたが、ヘラサギが関東周辺で観察されるにはかなり希です。事前にほかの方のブログの写真を見て、幼鳥だということは承知していました。やはり迷行して関東にやってくる個体は幼鳥が多いですね。前回琵琶湖で観察したのは成鳥の冬羽。それに比べると特徴である嘴が成長は黒ベースに先端に黄色い部分が入るのに対して幼鳥は全体的に黒みを帯びたピンク色。体色も風切先端が黒く、さらに羽を広げると羽軸にも黒い部分が見られました。これはクロツラヘラサギにも同じ特徴が見られます。
朝方、現地に到着したときは岸辺で寝ていましたが、しばらくすると動き出し、活発に餌を探していました。特徴である嘴を水の中に入れて左右に振るように採餌するする行動はやはりユーモラス。
夕方にもう一度現場に戻ってみると午前中よりさらに活発なヘラサギの行動を見ることができました。
このヘラサギ、我々が観察した日を最後にこの場所から移動したようで、おそらく同じ個体とおもられるヘラサギが今度は神奈川に出現しているようです。
2014年1月上旬・撮影地埼玉県伊佐沼