与那国島~2014.04

b0148352_2264673.jpg

東京で桜が満開となった4月の上旬、与那国島に渡った。今回の日程は与那国島で2泊、石垣島で1泊の日程。石垣島は何度か訪れたことのある場所だが、与那国島は初。羽田から石垣島まで直行便で約3時間ちょっと。羽田を6時台の飛行機で出発し石垣島に到着するのが10時。与那国へは石垣島から飛行機を乗り換え約30分。11時半に与那国に到着した。与那国島は台湾から約110キロしか離れておらず、国境を越えてやってくる野鳥に会うことができるバーダーあこがれの島である。日本最西端に位置する与那国島は南北4キロ、東西が11キロの小さな島だ。気候は亜熱帯の島らしく年平均気温は約23℃で4月上旬とは言え、長袖では汗ばむような気温だった。今回は4月上旬ということで春の渡りの真っ最中。今年は気温の上がり方が鈍く、渡り鳥の状況も芳しくなくややあてが外れた感もあるが、最大の目的であるオオチドリに会うことができた。オオチドリ以外はというと期待していたクロウタドリには会うことができず、渡りの定番種であるヤツガシラ、アカガシラサギの姿を見ることもなかったが全部で61種という結果はまあまあだろうと思う。与那国島は島全体が探鳥地といった感があるが、代表的なポイントは祖納水田とその周辺及び比川地区の2箇所。他にもオオチドリが出現する東崎や珍鳥の出現頻度が高い久部良地区などポイントが点在している。レンタカーで島を回れば一周しても1時間はかからない小さな島なので、上記のポイントを中心に点在する各ポイントを回りながら鳥を探すスタイルになる。


代表的なポイントである祖納地区。祖納地区に隣接する田原湿地と合わせると島一番のポイントと言えるだろう。田原湿地は鳥たちのねぐらになっており、朝、夕は様々な鳥たちの声が聞こえて非常ににぎやかな場所。祖納水田は島では一番広い水田地帯で周辺の道路が整備されているので鳥を観察しやすい場所といえるだろう。今回は多数のシギチドリ類を見ることができた。与那国では小中学校がいくつかありその校庭が見逃せないポイントとなる。中でも下の写真の与那国小中学校は校庭にクロウタドリやヤツガシラなどがよく見られるという。今回はオオチドリがペアで見られた。
b0148352_22111216.jpg

b0148352_2272181.jpg
b0148352_2273435.jpg




もうひとつのポイントである比川地区。集落裏に広がる水田地帯はサギ類、シギチドリ類、セキレイ類が多く見られ、海岸沿いはやはりシギチドリ類が集まる。さらに海岸沿いに広がる草地ではノゴマやムジセッカなどが見られたし、おそらくツルクイナと思われる声を聞いたのもここだった。集落周辺でも電線にギンムクドリとカラムクドリが並び、ミフウズラが飛び出してきたりアカショウビンの声が聞こえたりと見逃せない場所だ。
b0148352_22102935.jpg

b0148352_228040.jpg
b0148352_2281283.jpg




今回は特に鳥が多く見られたわけではなかったが、しばしば珍鳥が観察される久部良地区。特に写真の久部良港は台湾から渡ってきた鳥たちが羽を休める場所だという。さらに島で一番の池である久部良ミトではカモ類やサギ類が多く見られる。周辺の溜池や湿地が近年埋め立てられ、畑に変わってしまったのはやや残念なところ。
b0148352_2283370.jpg
b0148352_2284492.jpg




今回も毎度のことながら特に情報も集めず私一人で島に渡ったが、現地でお会いした親切なバーダーの方と情報を交換しながらの探鳥となった。見知らぬ場所で戸惑っていた私を見て車が入っていい場所を教えてくれたり、ソリハシセイタカシギが突然飛んできた時にすぐに電話で教えてくれたりと非常にありがたかった。近年では珍鳥がでるとその情報をひた隠しにし自分たちだけで楽しむような排他的な人種が増えたような気がしていたので、与那国のような場所にくると正直ホッとする。機会があれば是非また訪れてみたい場所だ。
b0148352_2285944.jpg


(観察種)
キジバト、ウミウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、シロハラクイナ、ツルクイナ(V)、ムナグロ、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、オオチドリ(♂1、♀1)、セイタカシギ、ソリハシセイタカシギ(1)、アカアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、イソシギ、オバシギ、トウネン、オジロトウネン、ウズラシギ、ミフウズラ、ツバメチドリ(20+)、ウミネコ(幼鳥)、ミサゴ、ツミ、サシバ、リュウキュウコノハズク(V)、カワセミ、チョウゲンボウ、サンショウウクイ、シマアカモズ、シジュウカラ、ツバメ、シロガシラ、ヒヨドリ、ムジセッカ、チョウセンウグイス、メジロ、セッカ、ギンムクドリ(30+)、カラムクドリ(2)、シロハラ、ノゴマ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、マミジロツメナガセキレイ、マミジロタヒバリ、ビンズイ、ムネアカタヒバリ、アカショウビン(V)、クロツグミ(V)、ノジコ  以上61種

2014年4月上旬・撮影地与那国島
[PR]
by hideaki0310 | 2014-04-07 07:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hide0310.exblog.jp/tb/22399789
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< マミジロタヒバリ(Richar... ヒクイナ(Ruddy-brea... >>