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クマゲラ(Black woodpecker)~2016.06

クマゲラ(Black woodpecker)~2016.06_b0148352_22451328.jpg
今回ぜひカメラに収めたかったクマゲラです。我々北海道外の人間にとってはなかなかお目にかかれない種類ですが、今回は運よくクマゲラの子育てを観察することができました。巣の中にいる雛鳥はだいぶ成長しており、私が観察した時は巣立ちまであと1週間程度というところでした。この日は生憎の雨で気温もかなり低かったのですが親クマゲラはせっせと雛に餌を運んでいました。

この程度の大きさまで雛が成長しているにもかかわらず、親鳥が餌を運んで巣に戻ってくるのは1時間~2時間に一度程度です。ということは一度に運んでくる餌の量はかなりの量のということになります。私が観察してる時には♂と♀が交互にやってきていました。♂と♀の違いは頭の赤い部分です。♂は頭全体が赤い毛に覆われていますが♀は後頭部に少しだけ赤い毛があることで見分けることができます。左の写真は♂親ですね。


巣穴からヒナの顔が見えます。かなり大きくなっているのがわかりますね。
クマゲラ(Black woodpecker)~2016.06_b0148352_22453537.jpg


続いてやってきた♀親。巣のある木には直接飛んでこず、一旦少し離れた木にやってきてあたりを伺います。
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巣穴から飛び出す♂。口には巣の中にあった雛の糞を咥えています。巣立直前になるともう糞はそのまま放置するそうですよ。
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このクマゲラを観察していて少し気になることがありました。というのはクマゲラってもっと真っ黒な印象があるのですが、今回のペア、特に♂のほうなのですが羽根に茶褐色が目立ちました。宿に帰ってご主人に聞いてみると狭い範囲で繁殖するグループだと代を重ねるにしたがて血が濃くなってしまい、その結果このような現象は起こってしまうとのことでした。自然が豊かだと思われる北海道の森でもクマゲラ達が自由に移動できる範囲はそう広くないということですね。

2016年6月中旬・撮影地北海道津別町/ニコンD500・ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
by hideaki0310 | 2016-06-25 07:00 | 北海道 | Comments(0)
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