今回、島の中央部で多数見ることができたキビタキ。この時期島で目にするキビタキの中には相当の割合で若い個体が含まれ、頭頂や雨覆いに幼羽が残る個体を多く見かけます。1枚目の♂は成鳥と思われますが、2枚目の♂は第1回の夏羽と思われます。
♂も多いのですがそれ以上に♀も多く、♀に関してはあまりの数に双眼鏡で確認して♀とわかると写真も撮らずに素通り、といった感じになってしまいます。
そんな中、今回撮影した♀の中で気になる個体がしたの写真です。シマゴマを撮影しようと待っていると出てきたのがこの写真の個体でした。最初は別種かと思いましたが、落ち着いてみると確かに
キビタキの♀です。しかしながら気になるのが喉の黄色い部分と胸から腹にかけての鱗模様。そもそもこのように喉が黄色い♀を私は見たことがありませんし、行動も普通の
キビタキとは異なりまるでオジロビタキのように大きく尾を振ります。皆さんはどう思われますか?喉の黄色い部分と鱗模様から想像すると
亜種リュウキュウキビタキが該当するのですが、
亜種リュウキュウキビタキは屋久島以南に留鳥として生息しますので舳倉島で観察される可能性は低そうです。とするとやはりこの個体も
亜種キビタキ♀なのでしょうか?
2017年5月上旬/撮影地石川県舳倉島/ニコンD500・AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR