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ヤドリギツグミ(Mistle Thrush)~2014.03

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ヤドリギツグミは本来ヨーロッパから北アフリカにかけて生息する種類で、あちらでは比較的ポピュラーな種類のようですが、日本への迷行例は少なく、近年観察例が増えてきたノハラツグミなどと比べると珍しさでは一枚上手といったところでしょうか。ちょうど昨年の秋、舳倉島に渡ったときにこのヤドリギツグミを見たという方のお話を聞いて必死に探しましたが見つからなかった思い出があります。

今回は低山の麓に開けた田園地帯で越冬した個体です。海外の図鑑で調べてみると外見から雌雄の判断はできず、若い個体も成鳥もほとんど同じ体色なので当初は迷いました。しかしながら日本への迷行ということ、わずかですが雨覆いに白濁色の羽根が見えること、頭部から背中にかけての色がやや薄いことなどから第1回の冬羽という判断をしました。近年、珍しい大型ツグミの観察例が増えてきました。もう一度野外で観察できた時に正確に識別できることを目標にしたいと思います。実際に観察した印象としては、図鑑にあるとおりツグミより一回り大きく、シルエットはやや太め。特にお腹回りがツグミに比べて太い印象。行動はほかのツグミ類と同じように地面を飛び跳ねながら、ミミズ、ケラなどを採餌する。移動した後に胸を張るポーズもほかのツグミ類と同様。特徴である腹の黒斑が非常に目だち脇にやや橙色の部分が見られる。一見するとクロツグミの♀に似ているがクロツグミの♀のほうが小さく、体つきもスマート。警戒心はけ薄いようで、三脚を低くしてしゃがんでじっと待っていると向こうから近いづいてくるほど。繁殖地に帰る時期が近くなってきたからでしょうか、餌を十分に取り終えると周辺の杉の木のてっぺん近くにとまり、しばしばグゼリと思われる声で鳴いていました。



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電線どまりの構図。こうした構図は写真をメインに野鳥を撮る人はあまり好きでないかもしれませんが、下半身の特徴、特に足の色や爪の具合がわかるので貴重なショットといえると思います。現在別の場所で観察されているヤドリギツグミによく似たウタツグミと比較すると足の色が異なることがわかります。ヤドリギツグミは黄色、ウタツグミはピンク色です。
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2014年3月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2014-03-03 07:00 | その他の地域 | Trackback | Comments(0)

コムクドリ(Chestnut-cheeked Starling )~2012.05

すでに散ってしまった道端の桜の木に20羽ほどの群れが見られた。どうやら桜の木に発生した虫が目当てのようだ。この辺では普通に見られるのかもしれないが、関東ではこの鳥の姿を見る機会はめっきり減ってしまった。
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2012年5月上旬・撮影地石川県河北潟
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by hideaki0310 | 2012-05-26 07:00 | その他の地域 | Trackback | Comments(0)

ライチョウ(Rock Ptarmigan)~2012.05

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5月の半ば、この時期の立山室堂はまだ深い雪に覆われていた。室堂を訪れた日はあいにくの曇り空で時折雪が降る状況。気温は零下2度とまだまだ冬の気配が濃厚だった。初日の夕方にはライチョウの姿を見ることはなかったが、登山道の周りについた足跡、谷のほうから聞こえる「グルルル」という♂ライチョウの鳴き声から存在を知ることができた。次の日の早朝、宿泊した宿の周りを歩いていると歩道のすぐわきのハイマツの根元にライチョウのメスを見つけた。ちょうど換羽の時期で白い冬羽の下に茶色の夏羽が見え隠れしている。
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上の♀とつがいの♂。こちらも夏羽に移行中。
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2羽のつがいは仲睦まじくわずかに顔を出した高山植物の芽を盛んについばんでいた。天候のせいで警戒心が薄いのか足元まで近づいてくる。今回の写真はすべて300mmの手持ちで撮影したもの。
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下の写真はつがいになれなかった若い雄のようで、上のつがいの縄張りに侵入してはその都度追い払われていた。お互いの距離が一定以上近づくと尾を広げて威嚇する。
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この日はつがい一組、ほかに雄を2羽確認できた。つがいになれなかった若い♂はこれから♀を求めて移動するのであろうか。
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2012年5月中旬・撮影地富山県立山
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by hideaki0310 | 2012-05-21 07:00 | その他の地域 | Trackback | Comments(4)

ムギマキ

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今週はじめ、今季2回目の離島に向かいました。港に着くと波も波も穏やかな絶好の探鳥日和。今日出会えるであろう野鳥たちに思いをはせているとなんと「本日欠航」との看板が。。。船が出る目安としては波の高さが2メートル以下、風が10メートル以下で、この日は両方の条件をクリアしていたのでまさかと思いましたが、どうやら弱い前線が通過するとのことで残念ながら島に渡ることはかないませんでした。仕方なく、金沢にある県民海浜公園に向かい、渡り鳥を観察することにしました。ここの公園も春や秋には渡り鳥を観察することができます。

ムギマキ♂幼鳥。さすが日本海側、この日は2羽のムギマキが見られました。この個体は眉班が不明瞭で♀かと思いましたが、尾羽の基部に白班があることから♂と判断しました。幼鳥ですので雨覆いの先端にも白班が見られます。
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下の写真は別個体です。上の個体と違い不明瞭ながら眉班が確認できます。
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コサメビタキ。コサメビタキは沢山いました。小川沿いの枝にとまってフライングキャッチを繰り返していました。
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メボソムシクイ。この日はこのメボソムシクイ以外にキマユムシクイが1羽だけ見られましたが、茂みからなかなか姿を現さずに撮影はできませんでした。
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2011年10月中旬・撮影地石川県
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by hideaki0310 | 2011-10-15 00:14 | その他の地域 | Trackback | Comments(4)

メダイチドリ・カモメ

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広く美しい日本海側の海岸。鉛色の空と荒れる海でしたが、ゴミの少ない砂浜が印象的でした。ここ能登半島の西側は千里浜と呼ばれる長い砂浜があります。海水浴のシーズンはそれなりににぎわうようですが、今の時期は人影もなくひっそりしていました。そんな中、数は多くありませんでしたが、渡り途中のミユビシギ、メダイチドリを見つけました。

メダイチドリ。一羽だけで行動していました。だいぶ夏羽への換羽が進んでいます。
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ミユビシギ。こちらも夏羽への換羽途中でした。広い砂浜を走り回りながら採餌してました。
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カモメたちも渡りの途中でしょうか?多くはセグロカモメ、ウミネコでしたが、その中に一羽のカモメを見つけました。夏羽になっているのでだいぶ印象が違います。足がこれほどはっきりした黄色だったかと改めて。また、ほかのカモメでも同じ行動が見られましたが、波の引いた砂地を足で堀っては中にいる貝を採っているようでした。
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ほかにはホイグリン系のカモメが数羽。こちらも鮮やかな黄色い足が印象的です。夏羽のせいなのか銚子などで見る印象とはかなり違いました。
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セグロカモメ。こちらはまだ頭部に多くの斑点がある冬羽でした。
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今回は舳倉島にわたる予定で輪島まで行きましたが、天候不順のため残念ながら島に行くことはでず、能登半島周辺での探鳥となりましたが悪天候に阻まれなかなか思うような観察はできませんでした。しかしながら金沢の海浜公園では雨の中、双眼鏡片手の観察中にクロツグミやアカハラの歌声や沢山のクロジに逢えました。能登半島周辺は海鳥から山鳥まで様々な種類に会える場所でした。

(2011年4月下旬・石川県高松海岸、七尾西湾、河北潟、金沢海浜公園)
カワウ、ウミウ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ、コジュケイ、キジ、オオバン、メダイチドリ、ケリ、ミユビシギ、アオアシシギ、オグロシギ、チュシャクシギ、ホイグリンカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ウミネコ、キジバト、コゲラ、ヒバリ、タヒバリ、ツバメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ヒレンジャク、ルリビタキ、イソヒヨドリ、クロツグミ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、センダイムシクイ、コサメビタキ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、クロジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上55種)
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by hideaki0310 | 2011-05-04 10:55 | その他の地域 | Comments(0)

シジュウカラガン

伊豆沼での探鳥の初日、念願のカリガネを見つけることができた。後は群れで入っているというシジュウカラガンと一羽だけいるというハクガンを探すことに時間を割いた。そこらじゅうにいるマガンの群れの中からこれらを見つけることは根気がいる作業だが、途中でコチョウゲンボウが目の前に現れたり、小鳥類を観察したり楽しい時間だ。しかしながらこれらが見つからないまま2日目も夕方となりそろそろねぐら入りの時間となってしまった。ガン類はねぐら入りをする際に一気に沼に入るのではなく、沼周辺の田園にいったん集結する。最後の可能性にかけて沼周辺を探索しているとマガンの群れの奥に怪しい影が。。。シジュウカラガンだった。あわててカメラを持ち出し撮影した。マガンよりやや小さいのがわかる。
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現場では4羽かと思ったが写真をみると6羽いたようだ。よく見ると首の根元の白いバンドがない個体もいる。亜種のヒメシジュウカラガンか??もっと近くで観察しようと車でそろそろと近づいていくとすぐに警戒を始めた。と次の瞬間、一斉に飛び立ってしまった。
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今回はあまり目にしなかったヒシクイ。ハクチョウの群れのなかに一羽だけ混じっていた。この個体は嘴が太く首も長くないので亜種ヒシクイだろう。もうひとつの亜種オオヒシクイは蕪栗沼では田んぼではなく沼の中に一日いることが多いようだ。
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珍種ではないが、マガンの白化個体。中にはハクガンと間違えるくらい白い個体もいるらしい。
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比較のために通常のマガン。
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2010年11月中旬・撮影地蕪栗沼
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by hideaki0310 | 2010-11-30 21:25 | その他の地域 | Trackback | Comments(0)

カリガネ

今回の伊豆沼の最大の目的はこのカリガネを見ることであった。カリガネは数少ない冬鳥としてやってくる。ここ伊豆沼・蕪栗沼周辺にも毎年数十羽の渡来が確認されているので珍鳥というほどの珍しさではない。しかし。。。この場所でカリガネを見つけるのは非常に大変だ。今回も2日間の日程のうちカリガネを目にすることができたのは一回だけ。理由はその行動パターンだ。カリガネはマガンとともに行動するため、カリガネを探すにはまず点在するマガンの群れを探し、その一羽一羽を確認しなければならない。伊豆沼・蕪栗沼周辺にやってくるマガンは約10万羽。そのマガンの群れは昼間、沼から10~20キロ四方に散らばっている。とてもではないがすべて見ることは不可能である。したがって沼周辺の田んぼで休息している群れに狙いをさだめて根気よく探すしかない。今回は幸運にも彼らを目にすることができた。

カリガネ。特徴はマガンよりも一回り小さい体とピンクの嘴、黄色のアイリングだ。全体的なシルエットはマガンそっくりだが顔つきはやさしい。(2枚目は幼鳥)
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ピンクの嘴と黄色いアインリングが双眼鏡に入ったときは興奮したが、よく見ると全部で7羽確認できた。
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下の写真にはちょうど7羽が全部写っている。
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この個体は黄色いアインリングははっきりしているが、嘴の色が褐色だ。幼鳥かと思ったが腹の横斑があるし、嘴基部の白部分も広いので成鳥だと思われる。
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しぐさや行動はマガンと同じ。時々空を見上げるように首をのばす。
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しばらくしてこの群れは農作業の軽トラによって飛んでしまった。その後も周辺を探したのだが、とうとう見つからなかった。

2010年11月下旬・撮影地蕪栗沼周辺
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by hideaki0310 | 2010-11-27 01:46 | その他の地域 | Trackback | Comments(0)

コチョウゲンボウ

ここ伊豆沼・蕪栗沼周辺は猛禽類の宝庫でもある。今回は個体数が多かった順にトビ、ノスリ、コチョウゲンボウ、チュウヒ、オジロワシが見られた。オジロワシは沼の中央の枝に止まっていたが距離が遠くて写真には残せなかった。他に目立ったのはコチョウゲンボウ。コチョウゲンボウは少なくとも4個体を確認した。すべて若又は♀タイプであったが、生息密度は相当高いと思われる。

電線に止まったコチョウゲンボウ。背中の羽根の感じから♀であろう。
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別個体の飛び出し。逆光でわかりにくいが幼鳥のようだ。
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田んぼの真ん中に止まった。この個体は最初に掲載した個体を見つけた次の日にそれほど離れていない場所で撮影したので、同一個体かもしれない。
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ノスリは本当に多かった。田んぼのあちこちで見られた。
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2010年11月下旬・撮影地蕪栗沼周辺
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by hideaki0310 | 2010-11-25 23:45 | その他の地域 | Trackback | Comments(2)

オオハクチョウ

冬といえばやはり見ておきたいのがハクチョウ。ここ伊豆沼周辺でもたくさんのハクチョウを見ることができる。体が大きく嘴の黄色い部分が広いのがオオハクチョウ。ちょっと小ぶりで嘴の黄色い部分が狭いのがコハクチョウ。伊豆沼では両方を見ることができるが圧倒的にオオハクチョウが多い。ガン類にしてもそうであるが、新潟方面とここでは優先種が異なる。新潟方面ではハクチョウといえばコハクチョウだし、マガンよりもヒシクイが多数を占める。

オオハクチョウ。小さな池に数羽が遊んでいた。ここでは人をまったく警戒していない。人とハクチョウの間に信頼関係があるのだろう。
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明け方の伊豆沼。マガンが飛び去ったあと、しばらくしてからハクチョウが飛び立つ。体が大柄な分、水面を蹴って飛び立つまでかなりの距離を必要とする。
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昼間の田んぼで餌をとるコハクチョウ。嘴の黄色い部分が狭いのがわかる。オオハクチョウと比べるとやはり小ぶりだ。
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朝日を受けて泳ぐオオハクチョウ。古来からハクチョウが特別の存在であったことが理解できる。
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2010年11月中旬・撮影地伊豆沼
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by hideaki0310 | 2010-11-25 20:16 | その他の地域 | Trackback | Comments(0)

マガン

今回はガン類を求めて2年ぶりに東北の伊豆沼に行ってきた。ご存知の通り、伊豆沼周辺は日本最大のマガンの越冬地である。今季も伊豆沼に三万羽、近くの蕪栗沼には八万羽のマガンがやって来ているという。マガン・ヒシクイの他にはカリガネ、ハクガン、シジュウカラガンなどの珍種も期待できる。また、ガン類のイメージが強いが猛禽類の宝庫でもある。伊豆沼の魅力は何と言っても各地に点在する湿地と沼周辺に広がる田園だ。今回はハクガンが来ているという新潟方面と迷ったが、探鳥地としての魅力から伊豆沼を選んだ。広大なフィールドの中からお目当ての珍種を見つけ出すのはとても大変だが楽しいの一言だ。今回、ハクガンは見ることができなかったが、カリガネ、シジュウカラガンを発見することができた。

まずは主役のマガンから。。。伊豆沼をねぐらにするマガンは夜明けとともに周辺の田んぼに飛び立つ。今回は曇り空の中から薄日が差す天候であったが、朝もやの中ダイナミックな飛び立ちを見ることができた。
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昼間は周辺の田んぼで終日餌をとる。ハクチョウとは異なり警戒心はかなり強い。首をすっと伸ばしてこちらをみているのは警戒している証拠だ。
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夕方ねぐら近くに集結するガンの群れ。
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日が沈むころに沼へと戻ってくる。
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2010年11月下旬・撮影地伊豆沼周辺
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by hideaki0310 | 2010-11-24 21:48 | その他の地域 | Trackback | Comments(2)