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シマアオジ(Yellow-breasted bunting)~2009.06

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シマアオジです。今回の北海道で会いたかった野鳥のひとつです。シマアオジは北海道の原野にやってくる夏鳥ですが、近年個体数が激減してしまい、現在では絶滅危惧ⅠA類に指定されています。近い将来見られなくなってしまうのではないかと心配されている種類の代表例です。私がBWを始めた1980年当時は北海道といえばこのシマアオジというくらいどこにでもいたのですが現在このシマアオジに確実に出会える場所は北海道でもここサロベツ原野などごくわずかとなってしまいました。私自身、シマアオジとはいままで2回出会っています。最初の出会い道東の代表的な探鳥地である春国岱で出会うことができました。今では春国岱でシマアオジの姿を見ることはなくなってしまましたがこのときのシマアオジのさえずりが非常に印象に残っています。2回目は秋に舳倉島で渡りの途中のシマアオジに会うことができました。今回が3回目の出会いです。

シマアオジのポイントにつくと早速遠くからなんともいえぬやわらかな歌声が聞こえてきました。シマアオジです。タイトルにもつけましたが、まさに草原に響くフルートの音色です。最初はかなり距離があったのですが、しばらくまっていると近くにやってきてくれました。エゾカンゾウのつぼみに止まってくれました。周りの白い花はワタスゲです。


初日はあまり近くには来てくれなかったのですが、シマアオジのさえずりを堪能できました。2日目の朝、同じポイントで待っていると早速シマアオジの声が聞こえてきました。昨日より近いです。すると比較的近くのエゾカンゾウの茎に止りました。そして胸をはってさえずり始めました。
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われわれの周りをまわるように数か所で美声を響かせてくれます。
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下の写真は3日目の写真ですが、これが一番近かったと思います。シマアオジまで約10メートル。
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近かったのでよく見えたのですが、さえずるときは目をつぶって一生懸命さえずります。
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その後もシマアオジは元気に飛び回っていました。
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今回はこのポイントで少なくとも2羽のオスを確認することができました。地元の方曰く今年は5~6つがいが入っているようです。今年はこの場所以外にも何ヶ所かでシマアオジが確認されていてやや個体数が持ち直しているのかもしれないとのことでした。もしそうであれば喜ばしい限りですが、まだまだ油断は禁物です。
最後に原野に咲いていたエゾカンゾウと元気に飛び回るシマアオジです。
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by hideaki0310 | 2009-06-26 22:42 | 北海道 | Trackback | Comments(14)

芦原の潜望鏡~サンカノゴイ

今回はまだ見たことのない鳥、サンカノゴイを狙って千葉方面に行ってきました。サンカイノゴイは大型のサギ類で、最近数を減らしている種類の一つですが、このポイントでは毎年見られているそうです。沼の岸辺と近くの田んぼを行き来するらしいのですが、沼側は一面アシに覆われておりその中に降りてしまうと見つけることは困難です。田んぼのほうに降りたときがチャンスなのですが、稲が伸びてしまうと見つけづらくなるそうです。

私がフィールドについた時にはすでに沼側から田んぼ側に移動しており、はるかかなたに2羽のサンカノゴイを確認できました。ペアのようです。しかし写真にするには遠すぎる距離でしたので沼側でヨシゴイを撮影していました。ここはヨシゴイの数が多く、あっちこっちで飛んできましたがこちらもなかなか近くには来てくれません。とそのとき、道をはさんで一番手前の田んぼの稲のなかからサンカノゴイが顔をだしました。まるで潜水艦の潜望鏡のようです。
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しばらくすると今度は畔に上がりました。ようやく全身が撮れました。
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すると近くを農作業の方の軽トラックが通るとすっと頭をあげて警戒します。
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やはり首をのばすと大きいです。この個体はメスのようです。すると今度は身をかがめたと思った瞬間に飛び立ちました。大きいので動作もゆっくり、はばたきもゆっくりでした。
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その後我々の頭上を通過して芦原のなかに入ってしまいました。この日は目視できた個体が3個体、そのほか「ボオーボオーッ」という声だけ聞こえたのが1個体でした。
近くの芦に止ったヨシゴイです。首をのばして擬態しています。
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この個体はメスでしょうか?
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こっちがオスだと思います。
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この場所にはまだまだ豊かな芦原が存在していました。この日は以前フィールドでお会いした方と再会して楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
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by hideaki0310 | 2009-06-24 20:07 | 茨城県 | Trackback | Comments(10)

芦原の夏~オオセッカ

今回は夏の芦原に生息する鳥たちに会いにいってきました。今回の目的はサンカイノゴイとオオセッカ、コジュリンなどの小鳥でしたが、ますはオオセッカ、コジュリンからご紹介します。コジュリンは今年の4月に訪れたときにじっくりと観察することができましたが、まだ完全な夏羽ではありませんでした。オオセッカに至っては芦原のかなたにチラッと見かけただけでした。今の時期は繁殖の真っ最中ですのでベストシーズンといえます。
いつもの河川敷の芦原に降り立つとそこら中から鳥たちのさえずりが聞こえます。まず現れたのがコヨシキリでした。コヨシキリは高原のイメージがありますが、ここでは平地の芦原で繁殖しています。
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あしの先端でさえずります。声はオオヨシキリよりも甲高く、金属的な感じがします。
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次に現れたのがコジュリンです。真黒な頭のオスです。
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コジュリンの囀りはコヨシキリと違ってゆっくりしたテンポです。ホオジロのさえずりをもっと柔らかくした感じと言えばいいでしょうか。
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この個体はメスです。メスはさえずらないので見つけにくいです。
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これはセッカです。ヒッ、ヒッ、ヒッと鳴きながら波状に飛びます。
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いよいよ本命のオオセッカ。この場所は生息密度が非常に高く、いたるとことろで独特のさえずり飛翔が見られました。
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あしからあしへの飛び移りながらさえずります。
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最後に定番のオオヨシキリ。芦原の小鳥の中では一番大きいですし、さえずりも一番賑やかです。
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次回はサンカノゴイとヨシゴイをご紹介します。
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by hideaki0310 | 2009-06-16 23:15 | 千葉県 | Trackback | Comments(10)

神社の大木にて~チゴハヤブサ

チゴハヤブサです。この場所は以前から一度行ってみたいと思っていた場所でしたが、今回、信州への遠征の帰り道によることができました。地元の方の話によるともう何年も同じ場所で繁殖している個体だそうです。
チゴハヤブサは渡りの時期や北海道に行った時など何度か目にしていますが、これだけじっくりと観察できたのは初めてでした。ポイントに着くとちょうどペアで外出?している最中で近くにはいないとのことでしたのでしばらく待っていると頭上から「キーッキッキッ」という独特の鳴き声が聞こえてきたので探してみると我々の真上の木のてっぺんに止っていました。メスのようです。するとふわっと飛び立ち上空を旋回したあとに巣の中に入ってしまいました。すると今度は別の個体の鳴き声が聞こえてきました。オスのようです。オスも何度か旋回した後、見晴らしのよい場所に止りました。なにかをとらえているようです。そして盛んに巣の中のメスに向かって呼んでいるようです。
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ハヤブサにくらべるとカラフルで気のせいかちょっとかわいらしい感じです。
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オスの鳴き声に誘われてメスが巣からでてきました。獲物をプレゼントしています。
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右側がオス、左がメスです。やはりメスの方が大きいようです。
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メスが食事をはじめるとオスはまた狩りにでかけたようです。餌を食べ終えご満悦のメス。
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爪のお掃除もかかしません。
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このあと別の場所でマウンティングを行っていましたので、今年も無事雛が生まれてくれそうです。最後に同じ場所にいたアオバズクを。木の下で遊ぶ人間の子供たちを見守っているようでした。
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今回は目的のアカショウビンとチゴハヤブサをじっくり見られましたので大満足の遠征となりました。
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by hideaki0310 | 2009-06-14 11:02 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(7)

アカショウビン(Ruddy Kingfisher)

水乞鳥。アカショウビンの別名です。ある地方ではこんな言い伝えがあります。アカショウビンは晴れの日に水を飲もうと池のほとりにやってきたところ水面に自分の赤い姿が映ってびっくりしてしまい水を飲むことができなかったそうです。曇りや雨の日は水面に自分の姿が映らないので水を飲むことができたそうです。ですからアカショウビンは雨を願って鳴くのだという話です。確かにあの独特の鳴き声を聞くとそんな想像が膨らみますね。これからちょうど雨の季節ですから。実際、晴れの日より曇りや雨の日のほうが「キョロロロ~ッ」という鳴き声を耳にします。

2日目もあいかわらずの曇り空でしたが、前日よりは多少明るく感じられます。ポイントに向かって歩いていくとさっそく前日朝に出会った場所の周辺でアカショウビンの声が聞こえて来ました。高い杉の木の中段あたりをいったりきたりしています。営巣する場所を定めているのでしょう。
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このときは2羽のアカショウビンを確認しましたが、両方ともオスのようでした。杉の横枝に止りあたりをうかがいます。
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その後、別の木の洞の部分を綿密に調べていました。しばらくするとどこかに飛んで行ったので昨日のポイントに向かしました。するとやはり来てくれました。昨日より周辺が明るいので助かります。

よく見ると羽根の間からコバルトブルーの背中がちらりと見えます。
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このときは約30分間、この周辺の枝に止って休息していました。
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飛び出しも狙ってみましたが、見事に失敗で今回の掲載は見送ります(笑)この場所でのアカショウビンを堪能できたので、次なる目的地に向かうための杉林を後にしました。すると今度は別の場所で2羽のオスが鳴きあっています。お互いに縄張りを主張しているようでした。この時に初めてアカショウビンの威嚇行動を見ました。貴重な体験ができました。目の前でさえずるアカショウビンです。今回は鳴き声も満喫できました。
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この日は天候のせいもあって「キョロロロロ~ッ」という鳴き声を昼まで響かせていました。メスが早く到着し、無事繁殖できることを願ってフィールドを後にしました。
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by hideaki0310 | 2009-06-10 22:56 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(8)

アカショウビン(Ruddy Kingfisher)

アカショウビンです。先週末はこの鳥に会うためにまたまた遠征してきました。天気は生憎の曇り空でいまにも雨が落ちてきそうな雰囲気でしたが、無事、アカショウビンの姿を見ることができました。朝一番にポイントに向かって歩いていると早速遠くから「キョロロロロ~」というアカショウビン独特の鳴き声が響いてきました。
この声を聞くと自然に早足になります。声をたよりに傍まで着くと先に来ていた方がお一人。先ほどから探しているが姿は見えないとのことでしたので一緒に探し始めると、木の梢でさえずっているアカショウビンを発見しました。まずは姿をみることができました。その後もしばらくその周辺で鳴き声が聞こえていましたが、木の葉が生い茂っていてなかなか姿はみられません。一度近くに来たのですがそのときはカメラを持っていなくて
撮影はできませんでした。今度は場所を移動し待つことにしました。空は相変わらず真っ暗でさらにそのポイントも杉林の中で非常に暗い!すると遠くからまた「キョロロロロ~」という声が聞こえてきました。だんだんと近づいてきます。とそのとき頭の上になにやら赤い物体が。アカショウビンです。今年も会えました。
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周りが非常に暗いため、ISO2000~3200!SSも1/30以下です。やはり何度みても興奮します。今度はすぐ近くの杉の木に飛んできました。近い!でも暗い!
あっちこっちに飛び回ってくれるのですが、いかんせん暗くてなかなかピントがあいません。
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まだメスが到着していないらしく現れたのはオスだけでした。アカショウビンは我々の興奮など意に介さず目の前で地面に降りて昆虫を探しているようです。下の写真は枯れ木から狙いをさだめているカットです。このあと見事昆虫を捕えました!
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その後も目の前の川に飛び込んで魚を捕えたり、近くの枝で羽づくろいをしたりとのんびりしていました。これだけアカショウビンがじっくり見られたのは初めてでしたので、大満足の一日となりました。最後にもう一枚。
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by hideaki0310 | 2009-06-08 20:16 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(6)

舳倉島より~海鳥(最終章)

舳倉島シリーズ最終章は水鳥の特集です。舳倉島というと陸鳥のイメージが強いですが、もちろん渡りの途中の水鳥たちも見ることができます。まずはウトウから。舳倉島に向かう航路で撮影しました。輪島港から舳倉島に向かう途中に七つ島という岩礁地帯を通るのですがその周辺で毎年見られるそうです。
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次は漁港の近くの民家の屋根にいたアマサギです。珍しい鳥ではありませんが、屋根に乗ったアマサギってなかなか撮れないような気がします。夕方で周囲は暗かったのですが、屋根のうえでじっと佇んでいました。

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次はアオアシシギです。島の北側の淡水池で撮影しました。これも珍しい鳥ではありませんがきれいな夏羽になっていました。
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最後はタカブシギです。このタカブシギもきれいな夏羽でした。アオアシシギととも夏羽はなかなか撮れないのでラッキーでした。
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今回は例年になく鳥の数、種類が少なく残念でしたが、舳倉島の魅力が色あせることはありません。
舳倉島が有名になり多くの人が訪れるようになりました。残念ながら写真を撮ることに夢中になり野鳥のことを知ろうとしない人(又は知らない人)も増えたように思います。これからも新たにBW(カメラ)を始める人の数は増えると思います。そのような人に対して正しい知識と行動を教えられる人間でありたいと思います。そんなことを考えさせられる遠征でもありました。
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by hideaki0310 | 2009-06-07 11:01 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

神社の住人~アオバズク

アオバズクです。アオバズクはハトくらいの大きさのフクロウの仲間です。日本には夏鳥としてやってきて神社など大きな木がある場所で繁殖します。フクロウの仲間では一番数が多く、青葉の茂る時期によく声が聞かれるのでこの名前がついたそうです。今回は近所の神社に彼らを見に行ってきました。神社に到着すると早速例年いるタブの木を探しましたが見当たりません。しばらく探しましたが見つからず帰ろうとしたときに真上になにか存在を感じました。ゆっくり上を見るといました、アオバズクです。今年も来てくれました。
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私が木の下をうろうろしているのをずっと見ていたようです。夕方に近い時間でしたので特徴である黄色い目をぱっちりあけていました。昼間の明るい時間はカラスに見つからないように葉っぱの茂った場所に隠れています。
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まだ眠たいのでしょうか?しばらくすると目がだんだん閉じてきました。
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毎年この神社では7月下旬にかわいい雛が見られます。今年も期待しましょう!
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by hideaki0310 | 2009-06-04 20:47 | 神奈川県 | Trackback | Comments(2)

サンコウチョウ

サンコウチョウです。サンコウチョウは夏鳥として繁殖のため日本にやってきます。コバルトブルーのアインリングが一番の特徴です。もう一つの特徴である長い尾羽は8月には抜けるため、秋に会うサンコウチョウはみんな尾羽が短いです。サンコウチョウは普段暗い杉林で生活しているため、なかなか人目につきませんが、特徴のある鳴き声(月日星ホイホイホイ)で存在に気がつくことが多いです。今回もこの暗さとサンコウチョウのすばしっこさに苦労させられました。
近くにやってきたサンコウチョウのオス。
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特徴である長い尾羽。まるでおとぎの国の鳥のようで神秘的です。頭から胸にかけてと脇(わき)が紫色がかった黒色で、体より長い尾も黒色です。背面はアズキ色がかった紫色で腹の白とのコントラストがとても美しいです。
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実はこのサンコウチョウ、姿に似合わずとてもすばしっこく、なかなかシャッターチャンスがありません。英名のBlack Paradise Flycatcherというネーミングはこの野鳥の特徴をとらえています。突然近くにやってきたオス。カメラの向きを変える暇もなく特徴の尾羽がフレームアウト(涙)
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下のカットはサンコウチョウがすぐ頭の上に来たときのものです。その距離約6~7メートル!当然、全身は写りません。また場所が暗くてSSもあがりません。
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それでもこの日は存分にサンコウチョウの魅力を満喫できました。
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サンコウチョウはいままで何度もトライしているのですが、なかなか満足いく写真が撮れません。しかしながらこの妖精が舞う森で過ごす時間は格別のものがあります。
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by hideaki0310 | 2009-06-02 22:15 | 神奈川県 | Trackback | Comments(10)