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貴重な夏羽?~エリマキシギ

エリマキシギです。エリマキシギは北極圏で繁殖し、冬はオーストラリア南部に渡るという長距離の渡りをします。その途中で春と秋に日本でも見られる訳ですが、個体数はあまり多くなく、さらに春の渡りではあまり目にする機会はなくほとんどが秋の渡りの時期に見られます。エリマキシギは夏になると見事な繁殖羽を纏います。その繁殖羽がまるでカラフルな襟巻をしているように見えることからエリマキシギという名前がつきました。ただしこの見事な夏羽を日本で見かけることはほとんどなく、大部分が秋に見られる冬羽と幼鳥です。私も何度かエリマキシギを観察した経験がありますがすべて幼鳥でした。

そんなエリマキシギですが、今回一部夏羽が残った個体が近県に出ているとの情報をいただき早速行ってきました。フィールドについてしばらく観察していると目的のエリマキシギがアオシシギの群れとともに目の前の休耕田に降り立ちました。
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完全な夏羽ではありませんが、背中の色や首の周りにははっきりと夏羽が残っていました。このエリマキシギは5~6羽のアオアシシギと一緒に行動していました。
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いままで幼鳥しか見たことがなかったので一部とはいえ夏羽が残っている個体を観察できて感激です!
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このエリマキシギはしばらくこの休耕田で採食した後にどこかへ飛んでいきました。

以前の写真になりますが、地元で撮った幼鳥です。時期的にはもう少し遅い9月頃ですが幼鳥の姿からはエリマキシギの名前の由来はわかりません。
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このときはめずらしく10羽ほどの群れが休耕田で採食していました。エリマキシギは干潟などよりもこのような淡水を好むようです。
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いつの日か完全な夏羽を纏ったエリマキシギを撮ってみたいものです。

2009年8月中旬撮影(一部2007年9月初旬撮影)
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by hideaki0310 | 2009-08-31 00:42 | 群馬・栃木 | Trackback | Comments(2)

小型ツバメ~イワツバメ・ショウドウツバメ

今回はツバメの仲間の2種類を紹介します。ちょうど今の時期は子育てもおわり南に帰るツバメが多数集結している様子を見ることができます。通常はいわゆる普通のツバメですが、そのなかには関東では今の時期しか見ることができないショウドウツバメなどが混じっているかもしれません。

まずはイワツバメです。この写真は少し前に高山の鳥を求めて遠征した際に麓のバスターミナルで撮影したものです。通常、イワツバメはやや高い山にある岩場で繁殖しますが、最近ではこの場所のような山麓にある
人工物や平地でも繁殖しているのを見かけます。まだ巣の中に雛鳥がいて盛んに餌を運んでいました。
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普通のツバメよりも一回り小さく、喉も赤くないのですぐにわかります。
下の写真は巣の中にある糞を外に運び出す親鳥です。右側に違う巣の雛鳥もみえます。
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次はショウドウツバメです。日本では北海道で繁殖する種類で、北海道では海岸沿いのガケなどで集団で繁殖することが知られています。関東では秋に南に帰る途中に出会うことがあります。大きさはイワツバメと同じくらいでかなり小さく見えます。先日、田園にシギチを探しに行った際、田んぼの上を飛びまわっているツバメの中にショウドウツバメが混じっているのを友人のSさんが発見しました。北海道遠征では見逃した種類だったのでちょっと興奮しました。飛んでいると尻尾の短さが目立ちます。
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しばらくすると近くの電線に止ったので近くからじっくり観察できました。胸のTが特徴です。左はツバメです。大きさの違いがわかると思います。
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あまり警戒心が強くないのか近ずいても逃げませんでした。
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ショウドウツバメが3羽並んでくれました。
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もう少しすると彼らの姿もみられなくなります。また、来年会いたいですね。
イワツバメ    7月中旬撮影
ショウドウツバメ 8月中旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-08-27 17:04 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(8)

暑さを避けて~マミジロ・クロツグミ

暑さを避けて高原の水場を覗いてきました。この日下界?は30℃をゆうに超える猛暑日でしたが、山の上は小雨が降り気温も20℃に届かないような肌寒い天候でした。途中で雨が本降りになってきたので早々に退散しましたが短い時間でも野鳥たちは姿を見せてくれました。

まずはコガラ。今年生まれの若様でしょうか?
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次にセンダイムシクイ。この個体は翼帯の1本が薄く頭央線もかすかに見られる程度だったのでメボソムシクイと迷いましたが、嘴の色と下尾筒の色(センダイは黄色みがあり、メボソには黄色みがない)から識別しました。この種類は鳴いてくれないと非常に識別が難しくなります。
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次は定番中の定番、ヤマガラです。ヤマガラも濃い緑の中で見るととても美しいです。
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これはオオルリのメス。ここではオスもいますが私は見たことがありません。
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この場所の本命、マミジロです。この個体は今年生まれの幼鳥だと思います。ちょっと褐色味があり、胸に羽毛状の白い毛が見られます。成鳥は雨覆い以外は褐色味がなくほぼ真黒です。
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最後もクロツグミの幼鳥です。メスかと思いましたが、胸の斑点がメスと違うので♂の幼鳥だと思います。この時期は成鳥よりも警戒心の薄い幼鳥をよく見かけます。
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もうしばらくするとこの場所では夏鳥が去りひっそりとしてしまします。

2009年8月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-08-24 16:52 | 富士山周辺 | Trackback | Comments(6)

子育て真っ最中~コアジサシ

コアジサシです。少し前になりますが、海岸でコアジサシの親子を見かけました。雛鳥はかなり大きくなっているものから、まだまだ飛べない小さなものまで様々でした。

海岸に降りていた親鳥です。草の陰にいる雛鳥に呼び掛けているのでしょうか?
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親鳥の声に応えるように雛鳥が出てきました。まだ羽毛に包まれている個体です。
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こちらは同じ雛鳥でもすでに少し飛ぶことができる個体です。
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とはいえ、まだ自分でえさを採ることができず親が近くに来ると盛んに餌をねだります。
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上空では親鳥が餌をくわえたままホバリングしていました。
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ようやく餌にありつけたようです。
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今の時期は南に帰っていく彼らを見ることができますね。旅の無事を祈るばかりです。
2009年8月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-08-22 21:23 | 千葉県 | Trackback | Comments(2)

夏から秋へ~アマサギ

アマサギです。アマサギは夏鳥として日本にやってくる野鳥です。いまでこそ普通に見られますが、もともと熱帯地方に住む種類らしく、1930年代から急速に生息域を広げ、日本でも見られるようになったとのことでした。野鳥は気候の変化に敏感ですからその影響があるのかもしれません。今回、夏の田園を探しまわっているときに非常に多く見かけました。
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ほとんどがまだ夏羽を纏っており、黄色の美しい羽が見られました。
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この写真は、農耕地の一角で撮ったのですが、そこでは農家の方がトラクターで土をほりかえしていました。このアマサギたちはトラクターに驚いて飛び出してくるカエルヤバッタを目当てに集まってきていました。なかなか賢い行動ですね(笑)
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下の写真は冬羽のアマサギです。冬羽になると黄色味はなくなりチュウサギやコサギと区別が難しくなります。
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この日は淡水性のシギチを探しにいったのですが、ちょっと時期が早かったようです。

下の写真は休耕田に降りていたオオタカです。私と目が合うと飛んで行ってしまいました。
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しばらく暑い日が続きそうですが機会があればまたこの場所を訪れてみたいと思います。
2009年8月中旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-08-17 11:47 | 茨城県 | Trackback | Comments(6)

真夏の田園にて~セイタカシギ

暑い日が続きますね。この時期は野鳥たちの繁殖シーズンも終わり、秋の渡りにはちょっと早いですので毎年どこに行こうか迷う時期です。今回は真夏の田園にちょっと気の早いシギチドリ類を探しにいきました。結論からいいますと収穫はいま一つでしたがそんな中でも撮影できたものをご紹介します。

ますはムナグロ。水の張られた休耕田に10羽程度の群れが降りていました。この個体はすでに冬羽になっていました。ムナグロは干潟などで見かけるダイゼンと非常によく似ていますが、一回り小さく鳴き声も異なります。
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お次は定番のアオアシシギです。まだ数が少なく3~4羽が広い休耕田で餌をついばんでいました。
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セイタカシギです。アオアシシギがいた休耕田の近くで見つけました。その名の通り赤くて長い脚が特徴です。昔は珍鳥の部類でしたが今では関東近郊でも繁殖しており渡りの時期にも比較的多くみられるようになりました。
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下の写真は若鳥でしょうか?褐色味が強く足も鮮やかなピンク色ではありません。
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セイタカシギと同じ休耕田にいたコチドリ。車から撮影していたらすぐ近くまで来てくれました。
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最後がタカブシギです。草の生い茂った休耕田を双眼鏡で観察していると「ピッピッピッ」という声がしたので待っていると草の陰から出てきました。
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胸まで水につかりながら一生懸命餌を探していました。
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まだ時期的にはちょっと早かったようです。8月後半~9月にかけて今年も珍鳥に期待しましょう。
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by hideaki0310 | 2009-08-14 22:12 | 茨城県 | Trackback | Comments(6)

今年も無事に~サシバ

サシバです。この時期はちょうど巣立ちの時期にあたりますので、あちこちで無事雛が巣立ったという話を耳にします。営巣から子育てそして巣立ちまで観察することは鳥を理解するうえでは非常に大切なことだと思います。しかしながら昨今では撮影が主要な目的となり、野鳥の繁殖に悪影響を与える例が目立ちます。営巣地の公表は論外として、人に話をするだけであっとい間に情報が回ってしまうことを考えると、しずかに見守るということもある程度必要でしょう。営巣中の野鳥との距離感ということも考えなければならないと思います。
皆さんはいかがお考えでしょうか??

地元のサシバが今年も無事巣立ちました。ポイントを訪れた当日、親鳥は何度か近くに来ただけでしたが、雛の初々しい行動をじっくりと観察することができました。お立ち台に止った幼鳥3羽です。
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まだ巣立ったばかりで親鳥に餌をねだっていたのか、「ピックイーッ」というサシバ独特の鳴き声で盛んに親鳥を呼んでいました。そのうち、幼鳥の一羽が何かを捕らえたようです。口になにかを咥えています。キリギリスのようです。
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サシバといえばヘビやトカゲが主食ですが、虫を食べるのは初めて知りました。その後も幼鳥3羽で周囲を飛びまわったり、親鳥がやってくると我先にと餌をねだったりするシーンが見られました。
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すでに彼らはこの場所にはおらず他に移動したようです。あと1月もすると今度は南に渡る旅が彼らを待っているわけです。

2009年7月中旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-08-11 13:16 | 神奈川県 | Trackback | Comments(6)

旅の途中で~アジサシ類

少し前になりますが、銚子で海鳥をみたあとに周辺ででている他の鳥たちを見て回りました。海岸では旅の途中のアジサシの群れをみることができましたし、港ではカツオドリやウミネコの若鳥を観察できました。

まずは、クロハラアジサシです。アジサシの群れを観察しているとちょっと変わったアジサシが5~6羽降り立ちました。なんだろうと双眼鏡で確認するとこのクロハラアジサシの群れでした。いままで単独では見たことがありますが、群れをみたのは今回がはじめてです。
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夏羽ですのでお腹が黒っぽくなっています。
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次にベニアジサシです。ちょっと距離はありましたがベニアジサシは初めて見ました。アジサシの群れのなかに一羽だけいましたが、アジサシよりもやや小さくスマートな印象です。ちょっと距離があるのでわかりにくいかもしれませんが、よく見ると尾羽が長いのがわかります。また、足の赤と胸のピンク色が確認できました。嘴が黒いのは繁殖期前の特徴だそうです。
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これはアカアシアジサシというアジサシの亜種です。最初はこの個体がベニアジサシかと思いましたが違いました。
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海岸の堤防では、イソシギやコチドリの姿がありました。堤防でたたずむコチドリ。
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最後は銚子港にやってきたカツオドリです。私が見たときはちょっと離れた堤防の上でウミウと一緒に休んでいました。カツオドリは外洋性の鳥ですので、普段はなかなか目にすることはありません。なにかの理由でこの港にやってきたのだと思います。怪我でもしているのでしょうか?ちょっと心配です。カツオドリまでの距離は約150メートルですが、あくびをしたりのびをしたりしている姿をみることができました。
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銚子周辺は季節を問わず、行けば必ずといっていいほどなにかいる魅力的なフィールドです。情報をいただいて見にいくほうが楽ですが、なにがでるかわからないのも鳥見の醍醐味ではないでしょうか?
撮影日 2009年7月上旬
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by hideaki0310 | 2009-08-07 08:20 | 千葉県 | Trackback | Comments(4)

夏の風物詩~ササゴイ

ササゴイです。ササゴイは夏に日本にやってくる夏鳥です。似たような仲間にゴイサギがいますがこちらは一年中日本にいる留鳥です。ササゴイは流れの早い場所で岩の上から魚をとらえます。夏の河原でブロックの上にたたずむササゴイをみかけることが多いと思います。疑似餌(鳥の羽根)を利用したハンティングを行うこともあるようです。
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この日は地元の河原にササゴイを探しにいきました。ササゴイは夕方から夜にかけて活動が活発になりますので、4時過ぎに出かけました。川のなかに置かれたブロックの周りをさがすといました、ササゴイです。獲物をねらっているのでしょう。まったく動きません。しばらく観察していると何度か水の中に首を突っ込んで狩りをしていましたが、うまくいきません。
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業を煮やしたのか、ちょっとずつ場所を移動しながら狩りを始めました。
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ブロックからブロックへと器用に飛び移ります。
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いつの間にか目の前まで来ました。狩りに夢中で私にはまったく気が付かないようすです。
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場所を決めて姿勢を低く構えました。
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しかしながら、午前中までの雨の影響で増水した川では獲物をとらえることは難しいようです。結局獲物を捉えるシーンは観察できませんでした。涼風が吹きわたる夕暮れの河原でとても素敵な時間をくれたササゴイに感謝です。
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by hideaki0310 | 2009-08-02 14:52 | 神奈川県 | Trackback | Comments(10)