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秋の舳倉島より~ツメナガセキレイ

9月の連休を利用して今年3回目の舳倉島に行ってきました。片道600キロの運転は何度やっても疲れるものですが、同行の友人が途中で交代してくれたりしますのでなんとかなってしまいます。

さてこの時期の舳倉島は春の渡りの時期にくらべると鳥の数、種類ともにかなり少ないです。出現する種類もムシクイ類がメインで、春のようにオオルリやコマドリといったカラフルな野鳥はいません。さらにまだまだ草が生い茂っており撮影には不向きといえます。しかしながらその分島はひっそりしていますので秋の気配を感じながらのんびり野鳥を探すのには向いていると思います。そしてたまに出てくる珍鳥を期待して島の中を歩き回ります。今回の最大の収穫はモリムシクイ(後日掲載します)が観察できたことです。キタヤナギムシクイ、チフチャフなど他のムシクイ類は次回以降のお楽しみとなりました。

今回はまず、ツメナガセキレイとホトトギスを紹介します。日本で見られるツメナガセキレイは4亜種あって、そのうちキマユツメナガセキレイが道北で繁殖しています。今回島で見られたのは冬羽でした。冬羽は亜種による識別が難しいのですが眉が白かったのでキマユ以外の亜種の冬羽だと思われます。
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今回は海岸沿いで複数のツメナガセキレイをみることができました。飛び立つときの鳴き声はキセキレイの甲高い声とハクセキレイの低い声の中間くらいの印象です。飛び方は他のセキレイと同じですがやや直線的に飛んでいるようでした。
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次にホトトギスです。今回、ムシクイ類の他に見たかった種類がトケン類でしたが、時期が早かったせいかツツドリやカッコウはみられず、ひそかに狙っていたジュウイチも空振りに終わりました。
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旅の途中で体力の回復を図っていたのでしょう、近くまでよっても逃げませんでした。背中の模様からすると幼鳥若しくは若鳥と思われます。
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今回は結果として2日間で42種類の野鳥を観察できました。昨年の秋は10月初旬に訪れて2日間で51種、今年の春が3日間で84種類ですからやや少ない印象を受けました。とくにムシクイ類の数が少なく感じました。若干、時期が早かったのかもしれません。また、前日まで見られていたアカマシコ、ツメナガホオジロが見られなかったのは残念でしたが、この時期ならではの雰囲気を味わえました。次回は11月に訪れる予定です。
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by hideaki0310 | 2009-09-28 12:55 | 舳倉島 | Trackback | Comments(6)

ヒメハマシギ(Western Sandpiper)/2009.09

ヒメハマシギです。
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今回、東京湾にヒメハマシギが出ているとの情報をいただき早速行ってきました。以前に情報をいただいたのが約15年前ですから、かなりの珍鳥です。ヒメハマシギはもちろんいままで見たことがなかったので事前にネットや図鑑で特徴を把握してから出かけました。事前の印象では大きさはトウネンとほぼ同じ。くちばしがやや長く白い眉班が目立つという感じです。フィールドに着くと、満潮から少し経った干潟はまだ水の下で岸辺の藻の周辺の狭い場所にトウネンが集結していました。そのトウネンの中からヒメハマシギを探しますがなかなか見つかりません。するとその時一羽だけ他のトウネンと違う行動をしている個体を発見しました。ちょこまか動く個体を懸命にファインダーで追いかけて観察するとヒメハマシギでした。
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トウネンにくらべるとやや大きく、特徴はやはり嘴でした。白い眉班も目立ちます。後で詳しい方に話を聞くとこの個体は幼鳥だろうとのことでした。
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下の写真はトウネンです。比較用に撮影しました。似ていますがくちばしが短いのがわかります。
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その後もじっくり観察しているとヒメハマシギはかなり強気で周りのトウネンにちょっかいを出していました。
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この日は他にヨーロッパトウネン、キリアイ、ミヤコドリ、オグロシギ、オオソリハシシギなどが観察できました。
ヨーロッパトウンネンです。前回の個体と同じ個体でした。
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これはキリアイです。今年は数が多いようです。
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オオソリハシシギ。これは幼鳥でしょう。
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これはオグロシギです。オオソリハシシギに似ていますがくちばしが上に反っていません。
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今回は久しぶりに珍鳥中の珍鳥に出会えて興奮しました。次はなにがでてくれるのでしょうか!?

2009年9月中旬撮影(撮影地 千葉県)
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by hideaki0310 | 2009-09-24 19:12 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)

赤色型~ツツドリ

ツツドリです。
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ツツドリは夏鳥として日本にやってきて繁殖します。ツツドリの名前の由来はその鳴き声で「ポポポポポ~」と竹筒を叩いたような声で鳴きます。ツツドリの仲間にはカッコウ、ホトトギスといった種類がありますが、この仲間に共通の特徴は「托卵」という習性です。「托卵」とは自分で子育てを他の鳥に任せてしまうというものです。したがって、自分たちでは巣作りなどは一切しません。卵を預ける相手をさがして、その相手の巣に自分の卵を産みつけます。ツツドリの場合には主にムシクイ類に預けることが多いようです。

そんなツツドリですが、普段は鳴き声ばかりで姿をみることはなかなか難しい種類です。しかし、ちょうど秋の渡りが行われる今の時期は都市公園などで見られることが多くなります。今回、隣県にちょっとめずらしい赤色型のツツドリが出ているとの情報をいただき行ってきました。ポイントに着くと栗の木の葉っぱの陰にツツドリが休んでいました。
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この仲間は外見が非常に似ていて識別が難しいのですが、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスの中でホトトギスは一回り小さく、カッコウとツツドリ胸の横縞で判定します。個体差もありますが、ツツドリはカッコウに比べて横縞が太くはっきりしている傾向にあります。

下の写真は舳倉島で秋に撮影したホトトギスです。他の2種類にくらべてやや小さくスマートな印象です。ですが、正直、100%の自信はありません。この個体はおそらく幼鳥だと思います。
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これはカッコウです。北海道で撮影しました。ツツドリに比べ胸の横縞ははっきりせず縞の本数も少ないのがわかります。
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ツツドリに話を戻します。この個体のように赤味が強い個体を赤色型といいますがカッコウやホトトギスにも赤色型はいますが、ツツドリに比べるとその割合が少なく圧倒的に普通型が多い傾向にあります。
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木の間を飛び移りながら、獲物である毛虫をさがします。比較的動きはゆっくりしていました。
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夕方近くなってようやく隣の桜の木に移動してくれました。まだまだ桜の葉っぱが完全に枯れ落ちていないのでちょっと撮りにくいですが、なんとか全身を写せました。
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次は普通型のツツドリを狙いたいと思います。

2009年9月中旬撮影(埼玉県)
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by hideaki0310 | 2009-09-19 17:20 | 埼玉県 | Trackback | Comments(6)

高山での出会い~ホシガラス

以前に紹介したイワヒバリに出会った高山ではほかにホシガラス、カヤクグリライチョウといったメンバーに会うことができました。ただしライチョウは2度の出会いがあったにもかかわらず残念ながら写真はダメでした。一度は暗くなってから宿の前で番いを目撃しもう一度は昼間でしたがはるかかなたの岩の上にいるのをチラッとみただけに終わりました。ライチョウはなたの機会にチャレンジしたいと思います。

まずはホシガラスから。ホシガラスはライチョウと同じくハイマツ帯に住んでいますが個体数は比較的多く、富士山などでも比較的容易に出会うことができます。宿の前のハイマツに実を食べにきたホシガラスです。
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この日は2羽のホシガラスを見ることができました。カラスの仲間とはいえ目がくりくりしていてなかなかかわいらしい顔つきをしています。
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このときは黒く熟したハイマツの実をさかんに食べている様子がじっくりと観察できました。
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次はここの主役のカヤクグリです。8月の下旬という時期にも関わらず相当数が見られあちらこちらで鈴の音のようなさえずりを披露していました。
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下の写真は今回唯一撮影できたライチョウです。ライチョウまでの距離は100~150メートルありました。
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今回紹介した種類のほかハクセキレイ、コガラ、チョウゲンボウ、イワツバメ、アマツバメが観察できましたが、特にチョウゲンボウは頻繁に現れ尾根の上空を旋回していました。こんな高い山の上までやってくるとは知らなかったのでちょっと驚きましたが、同時にこの場所の自然の豊かさを感じることができました。また、野鳥だけではなく夜の星空の素晴らしかったこと!久しぶりに夜空に見入って流れ星を堪能しました。
また、来年の楽しみが一つ増えたような気がします。

2009年8月下旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-09-16 22:59 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(3)

久しぶりのご対面~キリアイ

キリアイです。キリアイは春と秋に日本を通過する旅鳥です。春に比べると秋の方が記録が多く、また秋に見られる個体の多くが幼鳥です。大きさはトウネンとハマシギの中間ぐらいです。嘴に特徴があり、頭の長さよりも長く、先端が少し曲がっていてこれが名前の由来になっています。朝の干潟で盛んに餌を探していました。
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頭側線と背中のV字が特徴です。
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このときは2羽のキリアイが見られました。
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この日もう一つの出会いは約1年ぶりのヨーロッパトウネンです。昔はニシトウネンと呼ばれていたと記憶してます。昔の名前通り、トウネンより西に生息しています。トウネンと非常に良く似ていますが、肩羽がトウネンよりもやや大きく見えるのが特徴です。この日は2羽のヨーロッパトウネンをみることができました。
この個体はほぼ冬羽に移行ししていました。
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もう一羽の個体はやや夏羽が残っている個体でした。
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この個体は足が悪いようでピョンピョンと飛び跳ねるような歩き方をしていました。はやく回復することを祈りたいと思います。
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この日は久しぶりにハマシギに出会いました。まだ夏羽が残っている個体でした。トウネンを見なれた目にはとても大きく見え、「ハマシギってこんなに大きかったっけ??」という感じです。
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これはメダイチドリの幼鳥です。この仲間のオオメダイチドリは今年も撮りのがしました。
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最後にキョウジョシギです。夏羽がかなり残っている個体でした。このシギの名前の由来はこのカラフルな夏羽で京都の女性がカラフルな着物を着た様子と似ていることから「京女鴫」と名付けられたそうです。
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by hideaki0310 | 2009-09-14 22:17 | 千葉県 | Trackback | Comments(2)

地元の田園にて~ヒバリシギほか

8月も後半になりいよいよシギチドリ類の秋の渡りの最盛期を迎えました。地元の田園では毎年タカブシギ、ムナグロ、オオジシギといった常連組とヒバリシギ、オグロシギ、セイタカシギ、エリマキシギいった非常勤組を見ることができ、時にはアメリカウズラシギ、アカエリヒレアシシギといった珍客も見られます。今年は種類、数ともに例年より少なく、珍客もいまのところありませんが今年出会えた種類の一部を今回ご紹介したいと思います。

まずはオクロシギ。
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毎回見られるという種類ではありませんが先日一羽のオグロシギが水を張った休耕田で採食していました。
胸までつかってさかんにタニシをつまんで食べてました。
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次は定番中の定番、トウネンです。トウネンはこのような淡水域でも干潟のような海水域でも見ることができます。今回は一羽だけがコチドリと行動を共にしていました。
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お次も定番のタカブシギです。何ヵ所かの休耕田で複数の個体が見られました。
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ムナグロです。毎年一番数が多くこの時期の主役です。この個体はまだ夏羽が一部残っていました。
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最後にヒバリシギです。ヒバリシギはどちらかというと警戒心が強い種類のようで草陰でじっとしていることが多く双眼鏡などでしっかりと確認しないと見逃してしまうことが多いと思います。今回も草陰でじっとしている個体を発見しました。
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下の写真のように泥の上にいることが多く保護色でますます見つけずらいです。
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今シーズンもまだあと一か月くらいありますので珍客に期待しています。

2009年9月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-09-09 18:21 | 神奈川県 | Trackback | Comments(4)

珍客来訪~シマアジ(幼鳥)

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「シマアジ」というとお刺身で食べることが多い高級魚をイメージする方も多いかと思いますが、今回ご紹介するのは春と秋に旅鳥として日本を通過するカモの仲間のシマアジです。カモの仲間の多くは冬から夏にかけては雄が美しい繁殖羽根を纏っていますが、秋のこの時期は非繁殖羽根(エクリプス)となり雌とおなじような地味な姿になります。今回地元の田園で出会ったシマアジは2羽でおそらくペアだと思いますが、エクリプスのため雌雄の判別は難しいです。
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水を張った休耕田で泳ぎながらさかんに餌を探していました。
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エクリプスのシマアジ。どちらがオスでどちらがメスでしょうか?
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陸に上がったシマアジ。大きさはコガモと同じくらいですが、コガモのメスよりも全体的にオレンジというか黄色みが強く、背中の羽の感じが異なります。(追記:この個体は幼鳥と思われます。成鳥のエクリプスはこのような黄色みはなく、淡色です。)
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下の写真はコガモです。全体的に色が薄くくちばしの色も黄色い部分があり黒一色のシマアジとは異なります。
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次は繁殖羽根を纏ったシマアジをぜひ撮ってみたいと思います。
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2009年8月下旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-09-06 09:26 | 神奈川県 | Trackback | Comments(4)

残雪の上で~イワヒバリ

イワヒバリです。イワヒバリは高山に住む種類で、生息域はハイマツ帯よりも上部の岩場です。大きさはスズメ大で色は地味な茶色がベースです。そんな生息域のおかげでいままで何度か目にしたことはありますが、写真に収めたことはありませんでした。なにせ、いつも使っているシステムを持っていこうとするとレンズ+カメラ+三脚=約10キロ以上になりますからイワヒバリの撮影にはかなりの決意?が必要なのです。

ロープウェイやケーブルカー、バスなどを乗り継ぎ高山の麓までいき、そこから約500メートルほど徒歩で登った地点でようやく出てきてくれました。付近は8月の下旬にも関わらず残雪がある場所です。残雪の上でイワヒバリが懸命に餌をさがしていました。
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よく見るとこの個体は幼鳥のようで、成鳥よりも全体的に色が薄く特徴である胴体の茶褐色もはっきりしません。下の写真の個体も幼鳥です。
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この場所には何羽かのイワヒバリがいましたのでしばらく待っていると成鳥が出てきてくれました。
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やはり成鳥は色がはっきりしていて頭からお腹にかけてのグレーと羽根の茶褐色のコントラストが目立ちました。
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成鳥もやはり幼鳥と同じように残雪の上で盛んに餌をさがしているようでした。なにがあるのか興味がありますね。先ほどの場所とは違う場所でも残雪の上にイワヒバリを見つけました。
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この時期イワヒバリをさがすにはまず残雪の周りをさがしてみると確率が高いかもしれません。

2009年8月下旬撮影
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by hideaki0310 | 2009-09-02 17:09 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(8)