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舳倉島日記(10月24日)その2~コヒバリ

コヒバリです。今回の遠征では一番の珍鳥だと思います。もちろんライファーです。これで335種類目です。目標の400種類まではまだまだ遠いですね(笑)
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コヒバリは稀な冬鳥または旅鳥として日本にやってきます。本来の生息地はアフリカ北部からユーラシア大陸にかけての半砂漠地帯です。関東で見られるとはほとんどなく、日本海側の島嶼や西日本では比較的観察例が多いようです。今回の舳倉島では通称タヒバリ海岸と呼ばれる島北西部の海岸で観察できました。比較的警戒心が強いらしく15メートル以内に近づくと飛び立ってしまいます。しかし、そう遠くにいくわけでもなく、低空でちょっと離れた場所におりまた飛び立つという行動を繰り返していました。しかしながら海岸の岩の上ですとわかりやすいのですが、地面に降り立つと土の色と同化して飛び立つまでなかなかわかりません。ですので今回撮影できたのはこの1カットのみでした。
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コヒバリという名前からわかるとおり、ヒバリより一回り小さく見た感じは以前観察したヒメコウテンシとよく似ていました。下の写真は春に撮影したヒメコウテンシです。コヒバリと比べると白い眉班が目立つのと全体的に茶褐色に見えます。
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こちらがコヒバリです。背中の縦縞がヒメコウテンシより短く不明瞭です。
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この辺りの海岸はタビバリ類が多く、今回もコヒバリのほかムネアカタヒバリ、タヒバリ、ビンスイが見られました。このあたりの種類を自信を持って識別できるようになるにはまだまだ経験が必要だとおもいます。

番外編でアカガシラサギです。これもタヒバリ海岸で見られました。この個体はもう冬羽になっていました。
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夏羽はかなり派手な色彩をしていますが、冬羽はかなり地味です。岩と同化してなかなか見つけにくいです。飛んだときは羽根の裏が真白で非常に目立ちますが、今回は撮影できませんでした。
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2009年10月下旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2009-10-31 14:21 | 舳倉島 | Trackback | Comments(7)

秋の舳倉島日記その1~ムネアカタヒバリ

今年4回目の舳倉島に行ってきました。今回は日程の都合上日帰りでの渡航となりましたが、結果として沢山の渡り鳥にあうことができました。前日はオオモズ、トラフズク、カラシラサギが見られているという情報を先輩からいただいていましたので、そのあたりも期待です。

実際、この日は天候も良く波も穏やかでした。経験上、こんな日はあまり鳥の数が多くないのですがこの日は島に上陸した瞬間に渡り鳥の多さに驚きました。ここかしこで鳥の鳴き声が聞こえ、上空には中型のツグミ類の群れや小型のホオジロ類の群れがいくつも見られます。秋の舳倉島は都合4回目ですが、いままでで一番鳥が目立ちます。そんな中見られた種類をいくつかご紹介します。まずはコホオアカから。
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コホオアカはこの島に来ると必ずといっていいほど見られる種類です。ホオジロの仲間らしく海岸沿いの草地で地上におりて餌をとっていました。
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次は定番のミヤマホオジロです。今回はジョウビタキ、カシラダカに続き多く見られました。下の写真はメスです。今回はメスの方が多く見られ、オスは少なかったように思います。
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こちらがオスです。メスに比べると顔の部分の黄色と黒がはっきりしています。
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3種類目はムネアカタヒバリです。今回の個体は冬羽でしたので名前のとおりの胸の赤褐色は見られませんでした。さらにこの個体は冬羽でも残る耳羽の赤い部分もなく最初は別の種類かと思いましたが、背中の黒い縦縞がはっきりしているのと同じくその間の白い線がはっきりしているところから判断しました。先輩曰くこのあたりの識別は中級だそうです。。。勉強します。
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下の写真などはぱっとみただけだとビンズイと間違えそうですが、ビンズイはもっと背中の緑味が濃く縦縞もありません。
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ちょっと被っていますがこちらがビンズイです。
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ちょっと遠いですが、背中から撮れたカットです。全体的な色と背中の模様が異なることがわかっていただけると思います。
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私が最初に間違えたヨーロッパビンズイは背中の縦縞は似ていますが、全体的にもっと色が薄くベージュっぽいとのことでした。この日は別の場所ででていたようですが私は見られませんでした。

(2009年10月下旬・撮影地舳倉島)
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by hideaki0310 | 2009-10-26 13:22 | 舳倉島 | Trackback | Comments(11)

夏と冬の交差点~ノビタキ・ジョウビタキ

ノビタキです。
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ノビタキは夏鳥として日本にやってきます。夏の高原でみるノビタキもいいのですが、渡りの時期に河原で出会うノビタキもいいものですね。秋の深まりとともに川原では外来種のセイタカアワダチソウが黄色い花を咲かせます。またススキも穂をなびかせるようになります。そんな地元の河原に今年もノビタキがやってきてくれました。
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この日は同じ河原に4~5羽のノビタキが見られました。セイタカアワダチソウに乗ったのはオスのようです。
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下の写真はメスです。
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オスは夏羽よりは地味になりますが、尾羽や頭には黒い部分が残ります。こんどはススキに止ってくれました。
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メスは夏羽と同様に地味な色をしています。
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秋の河原には餌が豊富にあり、ノビタキの他にも沢山の小鳥たちが見られます。下の写真はホオジロのオスです。夏と違って地味な声で鳴いていました。
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こっちはメスです。
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今季初めてジョウビタキを確認しました。
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ジョウビタキは渡ってきたばかりのようで縄張りが決まっておらず、2~3羽のオスが追いかけっこをしていました。北からやってきたジョウビタキと南に渡るノビタキ。まさに今の河原は夏鳥と冬鳥の交差点ですね。

(2009年10月中旬撮影・撮影地神奈川県)
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by hideaki0310 | 2009-10-22 00:35 | 神奈川県 | Trackback | Comments(6)

半年振りのご対面~ヤマセミ

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今週は久しぶりにヤマセミを撮りにいってきました。地元の川ではアユ釣りの解禁期間、河原に多くの人たちがやってくるため、ヤマセミはなかなか姿を見せてくれません。ようやくアユ釣りが禁漁となりヤマセミの季節がやってきました。

いつもの河原につきブラインドを貼って約10分後にヤマセミがやってきてくれました。半年ぶりの出会いです。まずはオスがやってきました。
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しばらくすると「キャラッ、キャラッ」と鳴き始めました。メスを呼んでいるようです。
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その声に反応してかメスもやってきてくれました。メスは胸の茶褐色部分がないのですぐに分かります。
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オスとメスでは翼をひろげたときの羽根の裏側も違います。オスは羽根の裏は白いです。
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片やメスのほうは茶褐色です。
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これからの季節、何度かこの河原には通うことになると思います。

半年振りの河原ではヤマセミの他、周囲の雑草には旅の途中のノビタキが何羽かいました。川面には渡ってきたばかりのコガモも見られ、さらに冬鳥であるジョウビタキを今季初確認しました。季節は確実に冬に向かっているようです。

(2009年10月中旬撮影・撮影地神奈川県)
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by hideaki0310 | 2009-10-17 21:33 | 神奈川県 | Trackback | Comments(12)

豊かな自然とともに~シマアジ

少し前に今年度最後の予定で休耕田、ハス田を回ってみました。すでに季節は10月。今年の秋の渡りも終盤を迎えた感があります。前回ご紹介したオジロトウネン、ツルシギ以外に思いがけずシマアジにほか何種類か観察することができましたので今回ご紹介したいと思います。

まずは今回偶然に出会えたシマアジです。今年は地元神奈川での出会いに続き2回目です。この個体はしばらくこの場所に滞在しているらしく人慣れしているせいか私のほうにどんどん近寄ってきました。シマアジは比較的警戒心が強いと思っていたのでちょっと驚きました。エクリプスですので♂♀の判定は難しいですが全体的な色の印象からメスだと思います。
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今回、この個体をみてわかったのですが、前回神奈川で観察した個体は幼鳥でした。幼鳥は成鳥に比べると明らかにオレンジ色が強く、今回の個体とは別種のような感じがしました。参考までに前回の写真も掲載します。この時期の識別は本当に難しいです。
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シギチの仲間ではオオハシシギが見られました。この近くでは毎年越冬している個体がありますが、この個体は渡りの途中のようです。前日まではめずらしい幼鳥が見られたとのことでしたが、この日は成鳥しか見られませんでした。
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ウズラシギです。2、3枚目の赤味の強い個体が幼鳥です。幼鳥のほうが成鳥よりカラフルです。
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9月と10月で両方とも見られた種類としてはエリマキシギがあります。9月は2羽、今回は1羽見られました。
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ラストがオグロシギです。9月には見られませんでしたが、今回は多数(20羽以上)見られました。
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この場所を訪れるたびに周辺の環境の素晴らしさを感じます。何十年、何百年と変わらない鳥たちとの営みの一端を感じることができるような気になる場所だと思います。

2009年10月初旬撮影 撮影地茨城県
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by hideaki0310 | 2009-10-13 09:40 | 茨城県 | Trackback | Comments(6)

地元VSよそ者~ハヤブサ・ホウロクシギ

秋の舳倉島遠征で面白い場面に遭遇しました。なにかいないかと島の北側の海岸を歩いていると岩場に一羽のホウロクシギを見つけました。渡りの途中なのでしょう、羽づくろいをしたり餌を探したりのんびりしているようでした。
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すると突然、「ピィー」という聞いたことがない声でホウロクシギが鳴いたとおもったら次の瞬間、海面でバチャバチャ羽根をバタつかせているではありませんか!
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しばらくの間なにが起こったのかわからずにいると原因がわかりました。なんとホウロクシギにハヤブサが襲いかかっていたのです。
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最初はハンティングをしているのかと思ったのですが、このハヤブサ、ホウロクシギの近くまでは行くのですが直接アタックすることはしません。このハヤブサは島に居ついている個体で云わば地元民です。どうやら自分の縄張りに入ってきたよそ者に対してモビングをしているようです。
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よく考えるとハヤブサはホウロクシギのような大きな獲物を狩ることはまずないと思います。神奈川のハヤブサもドバトやヒヨドリを襲うのが普通です。このハヤブサは何度かモビングした挙句に満足したのか島の反対側に飛び去りました。
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モビングされた当のホウロクシギはしばらく呆然としていましたが、気を取り直したのか羽づくろいを始めました。
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2羽までの距離は約30メートル。ホウロクシギには失礼ですがワクワクするような瞬間に立ち会えとことに感謝です。

(2009年9月下旬撮影・撮影地舳倉島)
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by hideaki0310 | 2009-10-08 17:14 | 舳倉島 | Trackback | Comments(6)

秋のハス田にて~オジロトウネン

オジロトウネンです。
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今回はオジロトウネンに会うために秋のハス田を回りました。オジロトウネンは何度か目にしたことがありますが撮影した経験がなかったので、今回はこの鳥を目的に出かけました。この日は何ヵ所か休耕田を回りましたが、オジロトウネンはおろかシギチの姿がみえません。ちょっと不安になりましたが、車からちょっと広めのハス田に水が入っているのがみえたのでちょっとのぞいてみました。この場所はハスの収穫が終わったばかりの場所のようでした。するとハス田の畔の近くにトウネンを3羽見つけました。他になにかいないか探してみるとヒバリシギがいました。
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さらに奥をさがすと今度はヨーロッパトウネンが見つかりました。干潟では何度か見たことがありますが、このような内陸でみたのは初めてでしたのでちょっと驚きました。
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この勢いでオジロトウネンをさがしていると、いました!オジロトウネンです。しかしながらちょっと近づくと飛ばれてしまいました。
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気を取り直してさらに探すとまたいました。先ほどとは違う個体のようです。すでに冬羽になっていました。
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大きさはほぼトウネンと同じくらいですが、足が黄色(トウネンは黒)なのと冬羽では体の上面と胸は暗灰色なので区別できます。お腹はかなり白が目立ちます。
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オジロトウネンを観察していると奥に中型のシギが降りてきました。ちょっと距離はありましたがツルシギとわかりました。
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この個体は幼鳥と思われますが、スマートな体系と赤い足が目立ちました。
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この日は他にシマアジ、ウズラシギ、オオハシシギなどが見られ大満足の1日となりました。

(10月上旬撮影・撮影地茨城県)
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by HIDEAKI0310 | 2009-10-04 21:48 | 茨城県 | Trackback | Comments(4)

珍鳥との出会い~モリムシクイ

モリムシクイです。モリムシクイの英名はWOOD WARBLER。ちなみにウグイスはJAPANESE BUSH WARBLERと言います。WARBLERという語句を辞書で調べると「声を震わせて歌う人」ということでした。ウグイスはイメージできますが、ムシクイの仲間となると??という気がします(笑)

モリムシクイの生息地は西シベリアやヨーロッパで日本には舳倉島などでまれに見られる程度です。もちろん私も初めて見る鳥でした。今回はムシクイの珍種をみることが目標でしたので、見られたときはかなりの興奮を覚えました。やはりここはすごい場所です。

さてモリムシクイですが、WOODという名前からは比較的開けた場所にでてくるような雰囲気ですが、今回はWOODではなくBUSHでした。。。草の茎についた虫を食べにくるらしく何度か同じ場所にやってくるのですが、藪の奥のほうで抜けた場所には絶対に出てきませんでした。他の皆さんも藪のなか、一瞬のタイミングをねらって撮影されていました。私も何カットか撮りましたがすべて被っています。そんな中から何枚か「まとも」なものを掲載したいと思います。
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この写真からもわかるように喉元の黄色が非常に目立ちます。これなら他のムシクイとの識別も可能だと思います。じっとしていてくれればの話ですが(笑)胴体もやや太く、眉班の黄色も非常に明瞭ですから、他のムシクイ類とは雰囲気が異なります。藪の中プラス逆光という条件でしたのでAFは使用できず、MFでの撮影となりました。
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本当に一瞬のタイミングにピントをあわせなければなりませんので、ベタピンでの撮影は残念ながらできませんでした。モリムシクイを見れただけでも感激でしたので、モリムシクイとわかる写真になっただけでも満足です。

下の写真はメボソムシクイです。かなり黄色みの強い個体ですが、モリムシクイに比べると黄色みに欠けます。
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これもメボソムシクイです。モリムシクイに比べるとかなりスマートな印象を受けます。
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お次はセンダイムシクイ。上面は黄色味の強い緑褐色で、灰緑色の頭央線があるのが特徴です。また胸が白いのもほかのムシクイとは異なります。
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最後がエゾムシクイ。この個体は頭の部分がやや緑みを帯びているのでメボソムシクイと迷いましたが現場での地鳴きを判断基準にしました。
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今回はキマユムシクイが目の前にでてきたのですが、一瞬の出来事であせってしまい撮影はダメでした。まだまだ修行がたりません。
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by hideaki0310 | 2009-10-01 16:50 | 舳倉島 | Trackback | Comments(4)