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コシジロウミツバメ

この日は台風12号が本州の東海上を沿うように北上する荒れた天気。目的地の予報は午後からわずかな晴れ間が覗けるとのこと。この時期、太平洋の海上を南下する海鳥の迷行を狙って銚子に向かった。昼前までは予報通り激しい雨。車の中から双眼鏡を片手に海を見るが想像以上の強い風と激しい波のおかげで思うように観察できない。それでも雨が弱まったすきを見て車の外で観察を始めると上空を10羽以上のトウゾクカモメが通過する。海面すれすれをヒレアシシギが飛ぶ。ようやく激しい雨があがりスコープで利根川を覗くと水面すれすれにひらひらと舞うウミツバメを見つけた。よく見るとすごい数である。しかし距離があり種類を同定することはできない。対岸に渡って再び探すと比較的波のおだやかな漁港内でウミツバメを見つけた。
腰の白い部分が目立つ。コシジロウミツバメだ。
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コシジロウミツバメは北海道や北日本の島嶼で繁殖するが昼間明るい時間に岸近くから見られることはめずらしい。やはり台風を避けて漁港内に避難してきているのであろう。10羽前後の群れがいくつか見られる。
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強い風に向かって必死に流されないようにしている。
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飛ぶと腰の白い部分が目立つ。
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当日の銚子港の風景は下の写真のように荒れ模様だった。
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渡りの途中のアジサシも疲れを休めているのか岸近くの人工物の上に何羽か見られた。
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2010年9月下旬・撮影地 波崎(アジサシ)、銚子漁港(コシジロウミツバメ)
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by hideaki0310 | 2010-09-26 01:05 | 千葉県 | Trackback | Comments(6)

オオノスリ(Upland Buzzard)~2010.02

今年の初め、北関東で珍客に遭遇した。先輩と海鳥を見に行った帰り道であった。いつもチェックする田園の中にはしる電柱の一つにノスリと思われる猛禽が止まっていた。夕方ではあったが天気はよく、双眼鏡で確認すると確かにノスリである。なんの疑問も抱かないまま立ち去ろうとする私に同行の先輩は「ちょっと、待って。。???」という顔をしている。「あのノスリ、なんか気になるなあ。。」私はちょっと精悍な顔つきのノスリだなあくらいしか感じなかったが実はこの個体がオオノスリだった。

オオノスリの本来の生息地は中国北東部、モンゴル、チベットで繁殖し、冬はインド、東南アジア方面に渡る。朝鮮半島では冬に見られるらしいが、日本では八重山諸島などでまれに観察される種類だ。話には聞いていたが見たのはもちろん初めてである。言われてみれば確かにノスリより大きく、トビより大きいくらいだ。顔つきも違う。このときに私が普段からしっかりと鳥を「見る」ということをしていないかを痛感した。ノスリの特徴をしっかりと見る目があれば気がつかないまでも疑問に思ったはずだ。そのときに頂いた「カメラのファインダ-を通してではなく、双眼鏡でしっかり見なさい!」とうアドバイスが心に残る。事情があり残念ながらこの先輩とは疎遠になってしまったが、私の鳥見に対する意識を変えてくれたことにいまでも感謝している。

最初、ただのノスリだと思って撮影したカット。良く見るとフショ上部にケアシノスリのような羽毛がある。これをみてケアシだと思った人もいたらしい。顔つきもノスリと違って精悍で、大きさも一回り大きい。虹彩が黄色に見えるので幼鳥か若鳥であると思われる。
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別の日に撮影したもの。道路わきの電線の上で堂々と休んでいた。このときはまだ情報が出まわる前で、周りにまったく人はおらず、オオノスリものんびりしているようだった。
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初列風切の基部が白いもの一つの特徴であるという。ノスリ類は成鳥と幼鳥、個体差が激しいので総合的に判断する必要がありそうだ。この個体だけかもしれないが、比較的低空を飛ぶという特徴があるようだ。同じ田んぼのなかを行ったりきたりしていた。
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飛んだときに特徴である尾の細かい模様もはっきりと見ることができた。
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比較のためにケアシノスリとノスリを掲載する。印象ではケアシノスリのほうが近く、大きさを比較するとオオノスリ>ケアシノスリ>ノスリとなる。

ケアシノスリ(幼鳥)。下面から見るとやはり良く似ている。通常、目撃する際は下面から見ることが多くなると思うが、成鳥ならまだしも幼鳥の識別は難しそうだ。やはり尾の細かい縞模様がポイントになるのだろう。
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ノスリ(成鳥)。こうして比べるとオオノスリの特徴が良くわかる。ノスリの方が胴体が太く、羽は短く見え、顔つきはかなりやさしめ。
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2010年2月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2010-09-06 16:58 | 茨城県 | Trackback | Comments(4)