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ツメナガセキレイ他

秋の舳倉島はまさに渡り鳥の宝庫である。この島に来るとどうしても珍鳥ばかりに目がいってしまいがちだが、本土ではなかなか近くで見ることができない鳥たちを間近で観察できるもの魅力である。さらにいわゆる普通種でも気をつけてみていると思わぬ発見があるかもしれない。今回はそういった発見はなかったが普段からしっかり鳥を見ることによってそういった発見もできるようになるのだろう。

今回は島中がジョウビタキであふれかえっていた。本土でも目にするようになったが今年もジョウビタキの初認はこの舳倉島だった。
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ノビタキ。すっかり秋の装いになっていた。春、秋ともにノビタキはよく見かけた。
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タヒバリ。
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今回、2日目にタヒバリの群れのなかにセジロタヒバリを発見した。船がでる直前であったため、私はカメラを持っておらず同行の弟に写真を撮ってもらった。しかし、逆光のため残念ながらわすかに確認できる程度の写真しか撮れなかった。この日に限って引き返しとは。。本当に悔しい。念のためその写真を掲載する。背中の黒い軸班の間に白いラインがはっきりとでている。
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ツメナガセキレイ。すっかり冬羽になっていた。飛んだときに出す鳴き声はキセキレイなどとはちがって「ジジッ、ジジッ」という濁った?声なので何度か聞くとわかるようになる。
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アオバト。今回は何羽か確認することができた。こういった鳥たちも海を渡っているのだ。
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マヒワ。ジョウビタキとともに今回も数多く見られた。
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2010年10月中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-10-29 22:27 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

シベリアジュリン(Palla's Reed Bunting)〜2010.10

シベリアジュリンには昨年の秋に続いて会うことができた。昨年は1羽だけだったが、今回は2羽確認することができた。舳倉島に2軒ある民宿のうち一軒の民宿の前の草むらだ。シベリアジュリンはオオジュリンと違って地上で餌をとる。餌の種類も草の種子などを食べているようだ。オオジュリンなどは本州では冬に葦に斜めに止まって葦の中に住む虫を食べている姿をよく見かけるが、シベリアジュリンにはそういった行動は見られない。餌を採る場所も地上であるためなかなか発見しずらい種類なのかもしれない。シベリアジュリンは、オオジュリンより一回り小さく、コジュリンとほぼ同じ大きさで外見上の違いは、オオジュリンのように羽根の赤みはなく全体的に白っぽくみえる。そのほか、嘴の上下の色が異なる(上嘴は黒、下嘴は肉色)こと、肩の羽根が灰色であること、飛んだとき腰が白っぽく見えることなどが識別点だ。

シベリアジュリン♂冬羽。胸に三角の黒いマークが入る。
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シベリアジュリン♀又は♂の若鳥。オオジュリンとの顔つきの違いがわかるだろうか?シベリアジュリンは嘴から額にかけてが直線的。脇の縦班もほとんど観られない。
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こちらはオオジュリン。顔つきは額が丸みを帯び、肩に赤茶色の羽根が見える。
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このシベリアジュリンはイギリスから来ているご夫婦が発見した。なぜ気がついたのか訪ねて見ると飛んだときの腰の部分で判断したという。改めて私との視点の違いを感じた。

2010年10月中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-10-26 22:29 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

ベニヒワ

今回の舳倉島ではベニヒワに会うことができた。ベニヒワを初めてみたのはちょうど2年前。場所はやはり舳倉島であった。島中央の道沿いの枝にその姿はあった。長旅で疲労し、お腹をすかせているようだ。カメラを向けても逃げようとせず、すぐそばの草むらで盛んに種子をついばんでいた。白い体に赤い額を持つこの小鳥はやはり雪原の中で見てみたい。
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2010年10月中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-10-24 00:21 | 舳倉島 | Trackback | Comments(2)

キマユムシクイ・キタヤナギムシクイ

今週の初め、秋2回目の舳倉島に行ってきた。前回とは1週間しかたっていないが鳥の種類はかなり入れ替わっていたようで今回は2日間(といっても2日目は午前中で引き返しで朝方のみ)で49種類、前回とは違った種類が11種類あった。2日間ともに北東の風が吹き、かなりの数の鳥たちが島にやってきては渡っていったようだ。島の中央で上空を見上げると澄み切った秋の空に鳥たちの群れがいくつも確認できる。その群れを待っていたかのように2羽のハイタカと居着きのハヤブサが猛然と突っ込んでいく。見ていると狩りの成功率はあまり高くないようだが、小鳥たちにとってはようやくたどり着いた小さな島も安住の地ではないようだ。

今回は前回と同様、ムシクイの仲間が多く見られた。中心はやはりメボソムシクイ。草むらのいたるところからメボソムシクイの地鳴きが聞かれた。ムシクイ類の識別にはこのメボソムシクイを基本種とするとわかりやすい。ただし個体差が大きいので注意が必要かもしれない。自分自身、十分注意しようと思う。
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次に今回一羽だけ確認できたキマユムシクイ。島中央の松林の中の常緑樹の花芽をつついていた。メボソムシクイより一回り小さく翼にはくっきりと2本の翼帯が見られる。最大の特徴は風切り先端の白い羽縁でこれが見られるのは他にカラフトムシクイだけである。そのカラフトムシクイとの違いは眉班が目の先でつながっていないこと、はっきりした頭央線が見られないことだ。カラフトムシクイは眉班がさらにはっきりしていて黄色みが強く、全体的にずんぐりとみえる。キマユムシクイの地鳴きはメジロのようなツィーッという特徴的なものだが今回は聞かれなかった。
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最後はキタヤナギムシクイである。キタヤナギムシクイは前回島に渡ったときに撮影したのであるが見ることができたのが一瞬であったこととと撮影した個体の足がかなり黒く見えたのとでチフチャフではないかとの迷いが生じていた。図鑑でみるキタヤナギムシクイは足は暗いピンク色、体下面や眉班は白黄色とあるが、この個体は足が黒っぽく、体下面の黄色みもほとんど見られない。しかしながら自分なりの最終的な結論はキタヤナギムシクイとした。判断理由は全体的なシルエットがチフチャフよりスマートに見え後ろに長い印象であること、顔つきが面長な印象であること、海外の図鑑によると足はこの個体のようにかなり黒に近いものがいるということ、嘴が全体は暗色ではあるが上下のつなぎ目が淡色であること、過眼線が細いことなどである。
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2010年10月中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-10-20 17:29 | 舳倉島 | Trackback | Comments(2)

ホトトギス他

今回は2日間で46種が観察できた。私としてはこの時期にしてはまずまずだろうと思う。私は見ることはできなかったが、滞在期間中、キマユムシクイ、セジロタヒバリ、マミジロタヒバリ、ムジセッカ、ズグロチャキンチョウ、アカマシコ、キマユホオジロなどの目撃情報があった。島に渡った初日は朝方まで天候が悪かったが昼前から回復したのと、北東の風が吹いたことによって午後にたくさんの渡り鳥が入ってきた。午前中は見られなかったジョウビタキ、カシラダカ、ミヤマホオジロなどが見られ島は一気ににぎやかになった。しかしながら、期待をこめてのぞんだ2日目は天候にめぐまれ観察条件はよかったものの風がほとんどなく渡りにも絶好のコンディション。島の渡り鳥たちのほとんどが抜けてしまい、島は閑散とした状態に戻ってしまった。天候が悪いと鳥は見にくいが、種類は期待できる。まったく難しいものである。それでもこの時期特有のヌカカの大群にもめげず島中を歩きまわった。

ホトトギス。羽縁にしろいラインがあるので幼鳥である。大きさからホトトギスと判断した。
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エゾビタキ。数個体が松林を中心に見られた。
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キクイタダキ。島から帰る直前、水場で待っていたら現れた。
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カシラダカ。まだまだ数は少なかった。
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タヒバリ。マミジロやセジロを一生懸命探したが見つかったのはこのタヒバリのみ。
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ミヤマホオジロ。初日の午後から見かけるようになった。これからの時期は島の優先種になる。
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シメ。「チィーッ、チィーッ」と体に似合わず細い声をだす。
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アトリ。マヒワとともに行動しているものが多かった。すっかり冬羽だ。
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マミチャジナイ。初日はまったく見なかったが2日目の午後にちらほら見かけるようになった。キクイダダキと同様、水場で待っていたらやってきた。
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2010年10月中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-10-16 23:26 | 舳倉島 | Trackback | Comments(2)

ヒメウタイムシクイ

10月の半ばになようというのに舳倉島は非常に暑かった。例年10月の半ばにもなるとメインはホオジロ類になる。今回もツメナガホオジロやシラガホオジロなどを狙って島に渡ったのだが実際は想像とかなり違っていた。島に渡ってまず目についたのはメボソムシクイだった。一昨年、10月の初旬に訪れたときにはやはりメボソムシクイが多かったので今年は半月ほど渡りが遅れているのかもしれない。それでもマヒワが島中を飛び回っていたり、ジョウビタキ、ルリビタキ、ミヤマホオジロなどもちらほら見られてたので確実に季節は秋から冬に向かっているようだ。

そんな中、今回の目玉は9月の下旬に発見された日本3例目といわれるヒメウタイムシクイだった。話によると一週間ほど見られていなかったので抜けたと思われていたが2~3日前に再び発見されたらしい。非常に地味な羽色をしており、よほど注意してみていないと見逃してしまうような姿だ。ウタイムシクイという種類に属するが顔つきはムシクイというよりもヨシキリ類に似ているような印象を受けた。
ヒメウタイムシクイ(BOOTEDWARBLER、L11~12,5)
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日本3例目の珍鳥のため多くの人が集まったのだろう。連休中はなかなか近くに来なかったらしいが人の気配が消えると近くまで来てくれた。松林の中から現れ、しばらくすると背の低いブッシュの中で餌をとっていた。
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今回一番目についたのはこのマヒワだった。20~30羽の群れが島のあちこちで見られた。アトリ類は年によって飛来数が大きく変化する。このマヒワは一昨年は見られたが、昨年はほとんど見られなかったと記憶している。島では草の種子をさかんについばんでいた。
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2010年10月中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-10-14 22:23 | 舳倉島 | Trackback | Comments(2)

アカエリヒレアシシギ

アカエリヒレアシシギは春と秋に日本近海を通過する旅鳥で、舳倉島航路などでは春に毎年100羽前後の群れを見かける。20年以上前の8月、北海道の礼文島に渡る航路で1万羽以上の大群に会い、しばし見とれた思い出がある。秋には台風などによって内陸まで飛ばされた個体を見ることが多い。地元の田園でも毎年少なくとも一回は話を聞く。今回撮影した個体もそういった個体であろう。怪我によりこの場所に2週間ほど滞在しているようだ。冬羽であるため名前にも付いている首から胸にかけての橙色は見られない。
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背の羽根の具合から第1回の冬羽であろうと思われる。大きさはかなり小ぶりで約18センチ。カルガモと比べるとこんなに小さい。
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体力の回復を図るために懸命に水面の餌をすくっていた。それにしても器用に泳ぐ。
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同じ仲間のハイイロヒレアシシギとくらべるとアカエリヒレアシシギのほうがやや小さく嘴を見るとアカエリヒレアシシギのほうが細く、色は黒一色(ハイイロヒレアシシギは基部が黄色)である。
ハイイロヒレアシシギ
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アカエリヒレアシシギ
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2010年10月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2010-10-13 12:43 | 埼玉県 | Trackback | Comments(2)

クロトウゾクカモメ

午前中の激しい風雨が一段落した昼過ぎ、やや雨が弱まったのを見計らって車の外にでた。雨が弱まったとはいえ強烈な風が吹いている。そんな中、頭上をウミネコが風に飛ばされるように飛んでいく。するとその中に明らかにウミネコとは違ったシルエットを見つけた。尾の先がスプーンのようにくびれている。トウゾクカモメだ。それも一羽だけではない。数えてみると確認できただけで15羽。カメラを出したかったがそれを許さないほどの風であった。あきらめて双眼鏡を覗いているとトウゾクカモメの群れは悠々と河口に向かって飛んで行った。

場所を移してコシジロウミツバメを観察したあと、トウゾクカモメがどこかに降りていないかとかすかな期待を抱いて漁港のはずれの荒れ地に向かった。そこにはウミネコやセグロカモメが風雨を避けて休んでいる。そのなかの一羽に目がとまった。いた!トウゾクカモメだ。
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よく見ると右の翼がおれているようだ。激しい風雨はトウゾクカモメの翼まで折ってしまった。これではもう飛べないのではないか。。。するとふわっと飛びあがりちょっとだけ移動した。短い距離ならとべるようなので少し安心した。羽色は褐色で脇に横斑が見られる。すでに冬羽になっているようだ。大きさを確認すると周りのウミネコよりやや小さい。
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最初はトウゾクカモメかと思っていたが、大きさからするとクロトウゾクカモメかもしれない。いずれにしてもじっくり観察する機会はそうそうないので貴重である。最終的には淡色型クロトウゾクカモメの成鳥冬羽ということに落ち着いた。理由は以下の通り。
①頭の黒い帽子・・・トウゾクカモメは範囲がもっと広く、嘴の下(顎)まで黒くなるが写真の個体は嘴と平行な部分まで。
②くちばしの色・・・トウゾクカモメは黒と肉色の2色であるが、クロトウゾクは黒一色に見える。
③嘴の根元(鼻っつらの部分)・・・トウゾクカモメの場合は黒く、クロトウゾクはこの写真のように 白/クリーム色の部分がある。
④大きさ・・・トウゾクカモメはウミネコよりやや大きいが、クロトウゾクはやや小さい。
⑤体つき・・・トウゾクカモメよりもクロトウゾクのほうがやや細い印象。翼もトウゾクカモメに比べると細い。頭もクロトウゾクのほうがやや小さく見える。
⑥上尾筒の縞模様・・・トウゾクカモメの冬羽には上尾筒に縦の斑があるが、クロトウゾクにはない。
⑦尾の形状・・・トウゾクカモメは尾の先がスプーンのような形状だが、クロトウゾクはとがっている。
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今度はかなり高く舞い上がりやがて沖にむかって飛び去っていった。折れた翼は大丈夫なのだろうか。彼の幸運を祈ることにした。

この日の漁港にいたカモメのほとんどがウミネコだった。それも今年生まれの幼鳥が目立つ。
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夕陽を撮影しているとすぐそばにセグロカモメが飛んできた。この写真は手持ちのズームレンズで撮影したものだがまったく警戒心がないようだ。オオセグロカモメとの識別点はお羽に白い縁がないという点だ。
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最後に台風一過の夕陽にしばし見とれた。
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午前中は猛烈な風雨の中でもっといろいろ珍しい種類が見られたらしい。しかし私には車が飛ばされ、波がかぶりそうな状況で観察する自信はちょっとない。それでもこれだけ見られるのだから今回はよしとする。鳥を見ない人から言わせれば愚かな行動かもしれないがやはり台風のあとはやめられない。

2010年9月下旬・撮影地銚子漁港
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by hideaki0310 | 2010-10-05 13:06 | 千葉県 | Trackback | Comments(4)