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キガシラシトド

キガシラシトド(Golden-Crowned Sparrow)
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サバクヒタキに続いて関東でまたビックニュースが飛び込んできた。キガシラシトドである。この仲間は主に北米で生息している種類で日本ではほかにサバンナシトド、ミヤマシトドなどがまれに観察される。数年前に関西でも発見され話題となったようであるが、その時の写真をみてみると今回出現した個体と同じように第1回の冬羽であった。幼鳥の時期(夏~秋)には名前の由来にもなっている頭頂部の黄色はなく、胸には濃いめの黒い縦縞がはいるが、今回の個体は頭頂部がやや黄色く、胸の縦縞もなくdarbgrayish(単調な灰色)である。海外の図鑑には嘴は灰色とあるがこの個体は根元がやや黄色みを帯びているのがわかる。またわずかに過眼線が確認できる。
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背中は全体的に茶色でそのなかに黒い縦縞、白い班が混じる。白い班は横から見ると白い翼帯に見える。角度にとっては頭頂部の換羽が目立つ。
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このキガシラシトド、一度草むらの中に入るとなかなか出てこない。行動はホオジロというよりもアオジに近いようだ。
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今回も思いがけない珍鳥の出現で多くの人が集まった。写真を撮りたい一心で場所取りという名の割り込みや撮影のために飛び交う怒号の数々。いい大人があまりみっともいいものではない。私も写真は撮りたいし、できれば被りのないいい場所で撮影したい。しかしながら周りが殺気立っている状況では写真を撮っていてもあまり気持ちのいいものではない。なにより楽しく鳥を見ることができないではないか。鳥の行動を理解し根気よく一定の場所で静かにまっていれば鳥のほうから近づいてくる。いいショットを撮りたいと考えているカメラマンはそういったスタイルを一度試してみてはいかがだろうか。

2011年1月下旬・撮影地千葉県
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by hideaki0310 | 2011-01-31 20:13 | 千葉県 | Trackback | Comments(8)

シロガシラ

市街地の街路樹から聞きなれない「ピキョ、ピキョ、ピュー」南国的な声が聞こえてきた。声の正体はシロガシラ。石垣島では留鳥として生息する。沖縄本島では外来種として扱われているがここに石垣島に生息するのはヤエヤマシロガシラというれっきとした在来種だ。街路樹の木の実を食べに集まってくるという。
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公園の芝生ではツグミ類が多かった。ミミズを探しているのだろうか?
シロハラ。
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アカハラ
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イソヒヨドリ。
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冷たい雨が降る初日に島の中央部の水田で見つけたコウライキジ。島の田園では数多く見ることができる。本州のキジとは異なり、胸は緑色ではなく、全体に茶色っぽい印象だ。首の白いラインも特徴の一つ。
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2010年12月中旬・撮影地石垣島
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by hideaki0310 | 2011-01-30 22:04 | 南西諸島 | Trackback | Comments(4)

ヤマシギ

私が幼かった頃、家のすぐ前の山ではミゾゴイやヤマシギといった野鳥たちが生息していた。当時、特にこれといった特徴のない普通の場所だがこういった野鳥たちが生息する環境が整っていた。小学生だった私が友人たちと遊びで山に分け入っていくとすぐ足元からヤマシギが飛び出してびっくりしたという記憶が残る。ほんの30年前の話だ。今現在、公園として整備された山は、一年を通じて多くの人が訪れるようになったがこれらの鳥たちの姿を見かけることはなくなってしまった。人間の都合で作られた「自然」は野鳥たちにとっては安住の場所ではないようだ。生物多様性を維持するためには、人間の都合だけでない「自然」を維持することが必要だろう。

雪に覆われた山間部の清流で越冬するヤマシギ。この姿勢のままじっとしていた。澄んだ清流、豊かな林、落ち葉が敷き詰まった林床。この場所にはヤマシギの生息条件が整っていた。周辺にはアカゲラ、コゲラ、シロハラ、トラツグミ、ベンマシコ、マヒワ、ジョウビタキなど野鳥が見られ、ホンドリスの姿もあった。じっと身動きをしないヤマシギ。頭上に黒い縞模様が目立つ。
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比較用に以前撮影したアオシギ。全体的なシルエトは似ているが頭と背中の白い縞が特徴だ。全身もヤマシギよりやや明るい色をしている。
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ヤマシギのいる林ではアカゲラがドラミングをしていた。まだまだ春は遠いように思うが鳥たちの繁殖準備はもう始まっているのかもしれない。
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2011年1月中旬・撮影地長野県(ヤマシギ・アカゲラ)
2008年1月上旬・撮影地神奈川県(アオシギ)
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by hideaki0310 | 2011-01-26 21:12 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(5)

シマアカモズ(亜種)

ここ石垣島では本州で見られる野鳥の亜種を沢山見ることができる。今回見ることができた亜種はイシガキヒヨドリ、イシガキシジュウカラ、リュウキュウキジバト、オサハシブトガラス、シマアカモズ、ハチジョウツグミ、ホオジロハクセキレイ、リュウキュウアオバズク、リュウキュウサンショウウクイ、リュウキュウメジロなどである。シジュウカラ、ヒヨドリは本土のものより明らかに色が濃く、ハシブトガラスは本土のものより一回り小さいのですぐに分かった。が、サンショウウクイは距離が遠く鳴き声がちょっと違うかなという程度、キジバト、アオバズク、メジロに至っては違いがよくわからなかった。

市街地で見つけたシマアカモズ。石垣島では非常に数が多く、公園、住宅地、田んぼなどで複数個体を見ることができた。
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本州で見られるアカモズのように背中は赤くなく、灰色をしている。よく見るとうっすら赤みが入っているのが分かる。
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公園の芝生にいたハチジョウツグミ。石垣島では数が少ないということだったが、今年に限っては多いようで何個体か目にすることができた。
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ホオジロハクセキレイ。この亜種は以前舳倉島で一度見ることができた。普通のハクセイキレイと違って顔の黒い過眼線がない。他にタイワンハクセキレイなどもいるらしいが今回は見つけることができなかった。
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2010年12月中旬・撮影地石垣島
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by hideaki0310 | 2011-01-24 10:45 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

ハギマシコ

この場所にはほぼ毎年ハギマシコが群れでやってくる。ハギマシコは集団性が強く、今回は200+ほどが群れで行動していた。地面に降り立つ、餌を啄ばむ、なにかに驚いて飛び立つなどの行動はすべて集団だ。他にほとんど小鳥の姿を見かけない冬の草原でこれほどの数が集まっての飛翔は非常に見ごたえがある。
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2010年1月中旬・撮影地長野県
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by hideaki0310 | 2011-01-21 20:58 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(5)

フクロウ

フクロウ。
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年が明けて非常の寒い日が続いている。フクロウの住む高原はこの時期、雪と氷に閉ざされた世界となる。この場所は風が強く、雪が降ってもあまり積もらないが気温が低いため一度積もった雪はしばらくすると氷のように硬くなる。この日も小雪がちらつく天候であり気温は昼間でも零下3度。こんな環境であるため、生き物の姿を見ることはすくなく小鳥類や猛禽類もほとんど見かけない。フクロウは基本的に夜行性であるため、活発に活動するのは暗くなった後であるが、この時期は餌が捕りづらくなるため明るいうちから活動を始める。木立の中ほどに大きく、白っぽい物体が見えたら双眼鏡でじっくり見てみよう。
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明るい時間に出現する場合には木々の中ほどに止まっていることが多く、暗くなってくると目立つ場所にもでてくる。フクロウはコミミズクなどより2回りほど大きいので飛ぶとなかなか迫力がある。下の写真は飛んだ瞬間であるが、足は太くまるでウサギの足のようだ。
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この時期のフクロウの住処は草原と草原の間にある木立の中。先ほど見たポイントの反対側に回ると比較的目立つ場所にたたずんでいた。
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盛んにあたりを見回している。80メートル以上はあるのだが、我々の存在にも気がついているようだ。15分ほどその場に留まっていたがふっと飛び出した。ダイナミックな飛び方であるが羽音はまったくしない。
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2011年1月中旬・撮影地長野県
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by hideaki0310 | 2011-01-18 20:57 | 山梨・長野・静岡 | Trackback | Comments(7)

ベニマシコ・ルリビタキ

ベニマシコ。
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久しぶりの山中湖では湖畔でベニマシコが出迎えてくれた。人気のない湖畔に降りると思ったより積雪がない。マシコ類は毎年11月の初旬に渡ってきて湖畔の草むらで種子を啄ばむ。雪が降ると周辺の山林や積雪のない場所に移動するようだ。今の時期(1月)ともなると種子はほとんどなくなる。なにを採餌しているのかと観察していると木の芽を食べていた。食料の少ない時期にはこのような種類のものも食べるのだろう。
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大洞ではルリビタキがやってきてくれた。どうやら若い個体のようで、羽の具合から見ると第2回の冬羽だろうか。
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こちらは♀。♂と違って尾の先だけが青い。
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この日はほかにカラ類、カケス、シロハラ、ツグミ、カシラダカ、ミヤマホオジロを観察することができた。

2011年1月上旬・撮影地山中湖
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by hideaki0310 | 2011-01-17 20:43 | 富士山周辺 | Trackback | Comments(4)

ミコアイサ・ヨシガモ

先日久しぶりに山中湖に行ってみた。山中湖は小学生の時から通っているなじみの深いフィールドであるが、今年は冬の小鳥類、カモ類が少ないように感じる。有名な水場でルリビタキを堪能したあとに湖畔に向かった。湖面にはヨシガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモなどのカモ類、コハクチョウ、オオバンの姿が見られた。全体的に数は少ない。そんな中目についたのがミコアイサ。ほとんどが♀タイプであったが、湖中央部には♂何羽か確認することができた。群れで固まっているわけではないが、全体で10羽以上を確認した。
ミコアイサ♀。
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この個体は比較的岸近くを泳いでいた。もう一羽いた個体も♀かと思ったがよく見ると顔の部分が黒くなく、顔全体が赤茶色だ。若い個体のようだ。
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この2羽は常に行動をともにしていて盛んに潜水を繰り返していた。
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年末に別の場所で撮影したヨシガモ♂。風の強い日の河口で10羽ほどが採餌していた。河口付近でヨシガモを見かけた経験はあまりない。
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こちらはヨシガモ♀。ヨシガモの♀は他のカモと同じように地味であるが、風切の黒い部分が目立つ。
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番外でシノリガモ♀。ヨシガモの群れと一緒に一羽だけ見られた。
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2010年12月下旬・撮影地茨城県(ヨシガモ・シノリガモ)
2011年1月上旬・撮影地山梨県(ミコアイサ)
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by hideaki0310 | 2011-01-16 09:14 | 富士山周辺 | Trackback | Comments(0)

コミミズク

コミミズク。
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年が明け、初めて群馬方面に向かった。狙いはコミミズク。昨年度は何回か通ったもののコミミズクの飛翔シーンが撮れなかったので、今年こそはという気持ちで出かけた。途中何か所か寄り道したため、現場に到着したのが3時半。結果としては少し遅かったようだ。場所は堤防?の土手と葦原が広がる場所。やはりコミミズクはこういった場所を好むのだろう。地元神奈川にはこのような場所が残されていないのがなんとも残念だ。到着した時間にはすでにコミミズクは活動を始めていて、土手のはるかかなたにカラスに追われる個体が一羽。反対側にも止まり木に止まっている一羽が双眼鏡で確認できた。コミミズクは堤防の土手と葦原のちょうど境目を左右に飛び回り、げっ歯類を探している
ようだった。同行の友人はコミミズクを初めて見た印象を「人間の顔が飛び回っているみたい」と評していた。
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この日はコミミズク人気のため沢山の人が撮影・観察に訪れていた。コミミズクもそんな我々が気になるようで飛んでいるときには盛んにこちらを気にしていた。暗くなってくると人も減りコミミズクの動きはさらに活発になり、カメラを構える私のすぐそばまで飛んでくることもあった。羽を広げるとフクロウとそっくりであるが、コミミズクのほうが一回り小さく広げた羽が長く見える。羽がフクロウより長いのは餌を捕る場所や方法の違いからであろう。
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お気に入りの場所で一休み。この個体は羽角がなく顔がまんまるにみえる。コミミズクは表情の変化に富んでいて見ててあきない。
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夕陽に照らされたコミミズクと葦原は非常に美しかった。撮影には厳しい条件だっかが最後に見た夕焼けは忘れられない思い出になった。

2011年1月上旬・撮影地群馬県
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by hideaki0310 | 2011-01-13 20:48 | 群馬・栃木 | Trackback | Comments(4)

コクマルガラス

コクマルガラス。
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猛禽類狙いで立ち寄った耕作地でコクマルガラスを見つけた。昨年もこの場所でコクマルガラスを見ることができたが今年のほうが数が多いような感じがした。遠くにミヤマガラスの群れを見つけたので近寄っていくとすぐに白黒のコクマルガラスが2羽、目についた。よく見ると奥のほうにも1羽。さらに黒いので気づくのが遅れたが黒色型が多数。近くで撮影しようと近づくと群れでミヤマガラスとともに移動してしまう。警戒心は強い。が、農家の方が軽トラで近づいても作業をしていても逃げない。彼らはちゃんと地元農家の方とあやしいよそ者を識別しているのだろう。大したものである。
白黒型と黒色型がなにやら棒きれで遊んでいた。
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この個体は白い部分がちょっと汚れたようら白をしている。
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こちらはきれいな白。
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これは黒型軍団。
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ミヤマガラス。くちばしの根元が白いのが特徴だ。大きな群れを作り、警戒心は非常に強く安易に近づくとすぐに飛んでしまう。
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こちらの個体はくちばしの根元の白い部分がない。これは若鳥だ。
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2011年1月上旬・撮影地群馬県
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by hideaki0310 | 2011-01-12 21:56 | 群馬・栃木 | Trackback | Comments(0)