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ニシオジロビタキ

今季、2個体目のオジロビタキを観察することができた。日本は本来の生息地からはだいぶ離れている場所に位置するため、日本で見ることができるオジロビタキはほとんどが幼鳥(juvenile)又は第1回の冬羽(firstwinter)である。さらにヨーロッパでは別種扱いになっている2つの亜種、亜種オジロビタキ(TaigaFlycatcer)と亜種ニシオジロビタキ(Red-BreastedFlycather)に分類される。前回も記述したこの2亜種間の識別は成鳥♂であればそれほど難しくはないが幼鳥又は第1回の冬羽の場合には非常に難しい。ヨーロッパの図鑑などによるとニシオジロビタキのほうがオジロビタキよりもバフ色がかっているとの記述がみられるが決定的なものではないのであろう。今まではあまり気にしてこなかったが今回今まで撮影した複数個体を比較してみることにした。

まずは3年前の1月に千葉県で撮影した個体(個体A)。風切先端に淡色班が見られるため、第1回の冬羽ということが分かる。胸の部分がバフ色からやや橙色がかっているためニシオジロビタキの特徴を備えている。くちばしは黒っぽいが根元と下嘴は肉色をしていてこれもニシオジロビタキの特徴だ。しかしながら淡色班が大きくこれはオジロビタキの特徴だ。
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つぎが2年前の個体(個体B)。同じく千葉県で撮影したもの。撮影時期は2月。これも特徴をたどってくとニシオジロビタキの可能性が高い。個体Aに比べると淡色班も小さくこれもニシオジロビタキの可能性を物語っている。
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3番目は今年の1月に埼玉県で撮影した個体(個体C)。風切先の淡色班がはっきりとでており第1回の冬羽だ。光の具合によって異なって見えるが全体としてバフ味が強い。コリンズのバードガイドによると亜種オジロビタキの胸はgreybroewとありニシオジロビタキはbeffとある。そこから判断するとニシオジロビタキということになるがのど元が白いのはオジロビタキの特徴となる。
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最後が今回撮影した個体(個体D)。この個体は風切先の淡色班がほとんど見られないことから♀成鳥ではないか。ただ背中全体がバフ色がかっているので若い個体である可能性もある。胸はこの4個体の中ではもっともグレーがかっており、これはオジロビタキの特徴を備えている。嘴の色ももっとも黒に近い色をしている。これもオジロビタキを支持する要素だ。しかしながら胸のバフ色はニシオジロビタキの要素であるため、悩ましい。
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いままでは本来の生息地が日本に近い分、亜種オジロビタキのほうが渡来数が多いと勝手に思っていたが、じっくりと見比べてみるとむしろ亜種ニシオジロビタキのほうが渡来数が多いのかもしれない。稚拙な知識による識別であるためもちろん断定はできないがその可能性は十分にある。識別はある特定部分に着目せず、全体の雰囲気、鳴き声などのほかの要素も加味して判断するべきであろう。そういった鳥見を今後も心がけたいと思う。
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by hideaki0310 | 2011-02-25 19:08 | 過去の記録 | Trackback | Comments(2)

カワアイサ

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カワアイサを初めて見たのがこの河原だった。アイサ類は潜水をして魚を捉える習性から比較的川幅の広い河川で見られることが多い。また、警戒心が強いため、隠れる場所のない河原では近づくことが難しく、遠くで見ることが多いのだが、この日は川の中州で♂3羽、♀2羽が休んでいた。オスは緑色の頭、オレンジの嘴と足、白い胸と腹が目立つ。潜水ガモらしくスマートな体型をしている。
カワアイサ♂。
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カワアイサ♀。♂と違って頭はボサボサ。ウミアイサは♂、♀ともにぼさぼさ頭だがカワアイサは♀のみボサボサ。。なにか理由があるのだろうか?
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2011年2月中旬・撮影地酒匂川
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by hideaki0310 | 2011-02-23 00:06 | 神奈川県 | Trackback | Comments(2)

セグロカモメ

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今週末はどこにも行かずに近所の河原で過ごした。特にめずらしい種類がいるわけではないが、カモメが中州を舞い、カモ類が水面で遊んでいる。鳥見には十分な環境だ。河原に到着した時点ではほとんどなにも居なかった中州に次々とカモメ類が降り立ち、一斉に水浴びを始めた。セグロカモメが30+、オオセグロカモメが10+、カモメが10+、よく見ると足の黄色いホイグリン系が2、ウミネコが1といった具合だ。ホイグリン系は春と秋の渡りの時期にだけ見られる傾向があるので、カモメ類の移動がすでに始めっているようだ。
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目の前を飛び回るセグロカモメを撮影していると同じセグロカモメでも飛翔時に足を出して飛ぶものとしまって飛ぶものといろいろとある。シロカモメやワシカモメなどの北方系の種類は足をしまって飛翔するのは見たことがあるが、セグロカモメにこういった違いがあるのは知らなかった。
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この日は成鳥が多く、幼鳥は数えるほどしか見られなかった。
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2011年2月中旬・撮影地酒匂川
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by hideaki0310 | 2011-02-22 00:57 | 神奈川県 | Trackback | Comments(0)

ミサゴ

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2月に入り急に春めいてきた。まだまだ寒いがちょっとした晴れ間には太陽のぬくもりが感じられる。カモたちもいよいよ求愛の季節がやってきて羽色がますます鮮やかになってくる時期だ。地元の河原では上空にはトビやミサゴ、水面にはコガモ、マガモ、カルガモなどが遊んでいる。

カワアイサを観察していると上空にはミサゴの姿が。。はるか上空ではあったがスコープで見てみるとミサゴは飛びながら水面を見つめている。あんな上空からよく魚が発見できるものだといつも感心する。
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流れの緩い場所では上流から流れてくるエサを求めてたくさんのカモ達が見られる。カルガモ、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、カイツブリ、オオバンなどだ。このメンバーは常連でこれにヨシガモやカワアイサが混じるときもある。
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2011年2月中旬・撮影地神奈川県
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by hideaki0310 | 2011-02-19 21:01 | 神奈川県 | Trackback | Comments(2)

ウミアイサ

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地元の川でウミアイサを見つけた。この川はこの時期になると毎年カワアイサが群れで入る。今年も2月現在で約10羽ほどの群れが見られ、ほかにも数羽程度の群れがいくつか入っているようだ。ウミアイサは名前の通り内陸に入ることは少ないがここでは河口から約5キロほど上流にある堰の上で見られる。この日も5羽もカワアイサに混じって一羽のウミアイサ♂がいた。

カワアイサよりも派手なボサボサ頭、緑の頭と赤いくちばしと目、わき部分の黒と白のコントラストが美しい。中州でカワアイサとともにのんびりしていた。
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カワアイサよりも一回り小さいが赤いくちばしと足は共通。しかしながら両者を比べてみるとくちばしの形状が異なる。カワアイサは先端が鍵型に曲がっているがウミアイサは鍵型になっているとはいえほぼまっすぐだ。普段、餌をとる場所が海のウミアイサと川でとるカワアイサでは採餌の方法が少し異なるのかもしれない。
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この日はほかにバードウオッチャーはおらず、ミサゴのエサ取りやカモ類をのんびりと観察することができた。こういった地元のポイントを今後は大切にしていきたいと思う。

2011年2月中旬・撮影地神奈川県
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by hideaki0310 | 2011-02-16 23:38 | 神奈川県 | Trackback | Comments(4)

ホオジロガモ

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3連休の中日、またしても珍鳥!?との情報をもらい雪の降る中、山中湖に向かった。山中湖に到着すると積雪は約15センチほど。あたりは一面真っ白であった。降りしきる雪にめげずにスコープと双眼鏡で目当ての鳥を探すが見つからない。結局、この珍鳥情報は誤報との結果に終わった。鳥には個体差があり、ちょっと色が黒いとかちょっと嘴が長いなどという部分的な識別をしてしまうとこのような誤報になることが多い。ほかの人がそう言っていたからといって鵜呑みにするのではなく、自分の目で確かめ、調べ、識別することが大切だと思う。

そんな中、三羽のホオジロガモを見つけることができた。すべて♀であり、おまけに雪が降る条件だったが比較的近い距離で観察することができた。ホオジロガモ♀。
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頭をあげて上を見る仕草はホオジロガモ独特のものだ。
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アカハシハジロ♀。まだ滞在してた。この日は香川から見に来たという方に出会ったがそれだけメスは珍しい。
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ミコアイサ。今年はミコアイサの飛来数が多いのだろうか。いろいろな場所で出会える。岸近くに♂1羽、♀4羽が見られた。
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2011年2月中旬・撮影地山中湖
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by hideaki0310 | 2011-02-14 21:19 | 富士山周辺 | Trackback | Comments(0)

ワシカモメ

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この日の漁港は非常にカモメの数が多く、修復が終わった有名ポイントの堤防では数えきれないほどのカモメが羽を休めていた。ほとんどがセグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、カモメ、ユリカモメである。その中にシロカモメ、ワシカモメがぽつぽつ、さらにカナダカモメなどの希少種が混じる。カモメは基本種でも年齢の差や個体差が大きく識別は難しいが何度かじっくりと見ていると違いがだんだんとわかってくる。スコープ、双眼鏡、図鑑はカモメ観察には欠かせない。

ワシカモメ。この日は比較的近い場所に成鳥が止まってくれた。
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この日はワシカモメの幼鳥が多く第1回の冬羽と思われる個体はあちこちで見ることができた。
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シロカモメ成鳥。このシロカモメは小型の亜種でぱっと見は珍種のアイスランドカモメに似ているためびっくりするが頭の形、尾羽の色などで判断することができる。
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ウミネコ成鳥。ごく普通の鳥だが識別の際には普通種が基本となるため、特徴をしっかり覚えておくことが珍種の発見につながる。
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2011年2月上旬・撮影地千葉県
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by hideaki0310 | 2011-02-13 09:11 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)

オオメダイチドリ

白砂の美しい海岸線では多くのシギチドリが羽を休めていた。時々、散歩の人が通りかかると飛び立つがすぐに戻ってくる。スコープで確認すると一番多いのがメダイチドリ、ついでシロチドリ、ムナグロやキアシシギ、ハマシギ、キョウジョシギの姿も確認することができた。その中でお目当てはオオメダイチドリ。メダイチドリよりやや大きく、足と嘴が長いのが特徴。特に嘴の部分が特徴的で冬羽であるためちょっと地味ではあるが、周辺にいるメダイチドリの中から見つけ出すのにそう時間はかからなかった。
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こちらはメダイチドリ。
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ムナグロ。
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石垣島での野鳥も今回が最後になる。12月中旬という時期はどうかなと思っていたが結果として75種類の野鳥を観察することができた。先輩のアドバイスどおり石垣にして正解であった。今回は初めての場所ということもあり、石垣島のフィールドガイドのSEA BEANSさんhttp://www.seabeans.net/にお世話になった。撮影だけでなく、石垣島の自然や野鳥の生態、保護の現状など様々なお話をしていただき、非常に興味深かった。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

石垣島 平成22年12月15日~17日 観察種75種(詳細不明1種)

カイツブリ、ズクロミゾゴイ、アカガシラサギ、ゴイサギ、アマサギ、チュウサギ、ダイサギ、コサギ、クロサギ、アオサギ、ムラサキサギ、クロツラヘラサギ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、ミサゴ、サシバ、カンムリワシ、チョウゲンボウ、コウライキジ、シロハラクイナ、バン、オオバン、ツルクイナ、タマシギ、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、ダイゼン、ムナグロ、タゲリ、キョウジョシギ、トウネン、ヒバリシギ、ハマシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、タシギ、セイタカシギ、ソリハシセイタカシギ、キジバト、ツバメ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイ、ムネアカタビバリ、タヒバリ、サンショウウクイ、シロガシラ、ヒヨドリ、シマアカモズ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、マミチャジナイ、ツグミ、セッカ、シジュウカラ、メジロ、アトリ?、スズメ、ギンムクドリ、カラムクドリ、ホシムクドリ、ムクドリ、オサハシブトガラス、ミヤマガラス、リュウキュウコノハズク、アオバズク。
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by hideaki0310 | 2011-02-10 08:35 | 南西諸島 | Trackback | Comments(2)

ミコアイサ

ミコアイサ
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銚子にカモメを見にいく途中でミコアイサを見つけた。この場所は地元の方の憩いの場所になっているようでカメラを構えている方は見かけなかった。かなり広い池を見てみるとカモ達がのんびりと浮かんでいる。そんな中、ミコアイサの白い体が目立った。数えてみるとパッと見ただけで30羽以上いる。普段、見かけても距離が遠いことが多いが、今回は比較的近い場所で観察することができた。

ミコアイサ♂。岸近くで盛んに潜水を繰り返していた。よく見てみると普段は立てている冠羽も水に潜る寸前に閉じている。したがっていつ潜水するかがわかるのであるが、潜水するタンミングを狙ってもなかなかうまくいかない。結局最後まで狙った瞬間は撮影できなかったがのどかな風景の中、楽しい時間をしばし過ごした。
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ミコアイサ♀。警戒心が薄いのか地元の小学生が近づいても逃げなかった。
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2011年2月上旬・撮影地茨城県
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by hideaki0310 | 2011-02-08 20:03 | 茨城県 | Trackback | Comments(0)

カナダカモメ

カナダカモメ。
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今週末は久しぶりに銚子まででかけた。銚子といえばカモメというくらい種類、個体数が多い。今年もやってきているというクロワカモメには会えなかったが、目的のカナダカモメは複数個体確認することができた。ほかにはワシカモメ、シロカモメ、ホイングリン系など期待通りのカモメを見ることができた。

カナダカモメ。この日はいつになく成鳥のカナダカモメが多く、詳しい方は10羽以上を確認したという。私は4個体確認することができた。セグロカモメより一回り小さく背中の色はセグロカモメよりも薄く見える。ほかにくちばしが細い、頭がまるっこい、足が短いなどの違いがあるが最大の違いは初列風切の裏側。セグロカモメは黒いがカナダカモメはしろっい色をしている。カモメ類はとてもきれい好きでよく羽づくろいをするのでちょっと待っていれば確認することができる。
カナダカモメ成鳥。
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上とは別の個体。初列風切の裏側か白いのが確認できる。
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さらに別の個体。ちょっと大きいが許容範囲だろう。別の写真では初列の裏側が確認できた。
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これから3月の終わりにかけて本格的なシーズンの到来である。

2011年2月上旬・撮影地銚子
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by hideaki0310 | 2011-02-06 20:25 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)