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野付半島 その1(シマセンニュウ)

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初夏の北海道といえばやはりノゴマやシマセンニュウといった草原性の鳥が主役になりますが、例年この時期(7月下旬)になりますと繁殖も終わり草原は静寂に包まれます。しかしながら今年は半月ほど繁殖時期が遅れているようで、草原はまだまだ鳥たちの歌い声であふれていました。今回回ったのは日程の関係上、野付半島周辺です。野付半島は砂嘴(さし)と呼ばれる、海流によって運ばれた砂が堆積して形成される地形です。その長さは28キロに及び日本最大の砂嘴といわれています。先端部に至るまでの細長い地形上に草原が広がり、先端部分にも湿地や草原が点在します。したがって、草原性の鳥以外にもタンチョウやカモ類、シギチドリ類も多く見られバラエティに富んだ鳥相が魅力です。

シマセンニュウ。今回草原で一番目立つ存在でした。繁殖期も後半と思われますが、朝夕はソングポストで元気に歌声を響かしていました。下の写真は突然目の前の草の中にでてきたシマセンニュウです。特徴である扇型の尾がはっきりわかると思います。
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コヨシキリ。草原のジャズシンガーとの異名を持つようにその鳴き声は非常に目立ちます。シマセンニュウよりも目立つ場所で囀りますので姿は見つけやすいです。
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シマアジ。アカアシシギを探して湿地を覗いているとヒドリガモと一緒に小さめのカモが見えました。少し距離がありましたのでコガモかなと思いましたが、黒い嘴、明瞭な眉班でシマアジと分かりました。時期的にはかなり早いような気がします。
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ツバメチドリ。これもシマアジのすぐそばの中州に降りていました。野付半島でツバメチドリを見るとは思っていませんでしたのでちょっと驚きました。今年はツバメチドリによく会います。秋の渡りはすでに始まっているようで、湿地ではトウネン、キアシシギ、タカブシギなどが見られました。
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オオハクチョウ。緑の草原とオオハクチョウの組み合わせはかなり意外な感じですが、どうやら怪我をしているため繁殖地には戻れず、この場所で越夏したようです。
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2011年7月下旬・撮影地野付半島
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by hideaki0310 | 2011-07-31 21:35 | 北海道 | Trackback | Comments(2)

落石クルーズ その2(エトピリカ)

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今回のクルーズの目的であるエトピリカは最終的には12羽を確認することができました。この時期はほぼ必ずと言っていいほど見られるようですが、やはり最初に目に入った時には感動しました。撮影目的で行かれる方はまず船酔い対策を万全にすることをお勧めします。小さな船ですので思ったよりも揺れると思います。また、風があると波しぶきがかかりますので、晴れていても雨カッパを持っていくといいでしょう。カメラの防水対策も忘れずに。。波がなければ長いレンズも可能だとは思いますが、撮影のしやすを考えると手持ちレンズをお勧めします。一般の観光客の方もいらっしゃるので周りの方への配慮もお忘れなく。そしてなにより寒い!私が訪れた時には気温15度で晴れていましたが、雲っていたりすると10度前後になることも多いようです。

エトリピカ。今回の主役です。モユルリ島の手前でまず1羽。さらにユルリ島とモユルリ島の間に4羽、後方のユルリ島から船の横を通過してモユルリ島方面に飛翔する2羽、その後もほぼ絶え間なく出てきてくれました。これほどよく見られるのは珍しいとのことでラッキーでした。トップと下の写真は船の近くにやってきた2羽です。しばらく観察しているとちょうど飛び立ちました。
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ケイマフリ。ここでは少数派のようです。黒い体に白いアイリング、赤い足がかわいいです。ウミスズメ類でも飛び方に違いがあるようで、エトピリカは比較的海面から高い場所を飛ぶのに対して、ウトウは海面すれすれ、ケイマフリはその中間といった感じでした。
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ウトウ。船が港をでてまず目にするのがウトウだと思います。数は非常に多く、船の前方、左右すべてウトウといった光景にも遭遇しました。なかなか近距離で撮れなかった種類でしたが今回は満喫しました。
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ハイイロヒレアシシギ。最初はアカエリヒレアシシギかと思いましたが、ピン甘ですが写真を確認してみるとハイイロのほうでした。夏羽から冬羽への換羽が始まっているようです。100羽以上の群れが見られました。
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クロトウゾクカモメ。船の前をいきなり横切っていきました。双眼鏡からカメラに持ち替え構えるとすでに通過した後でした。
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今回は長男との2人旅でしたので長男にもカメラを持たせるとなかなかいいカットをモノにしてました(下の写真)負けたかも。。。(笑)
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ガイドの高野氏からは鳥だけでなく根室周辺の地形のお話もきかせていただき、楽しい時間を過ごすことができました。今度は時期を変えて冬に訪れてみたいと思います。寒いだろうな。。

2011年7月下旬・撮影地モユルリ島周辺

(落石クルーズ)観察種16種類

ウトウ、ケイマフリ(4)、エトピリカ(12)、ウミガラス(1)、ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、フルマカモメ、クロトウゾクカモメ(1)、ハイイロヒレアシシギ、チシマウガラス(2)、ウミウ、ヒメウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、オジロワシ(1)
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by hideaki0310 | 2011-07-29 21:17 | 落石クルーズ | Trackback | Comments(2)

落石クルーズ その1(フルマカモメ)

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今回の北海道は道東を中心に回りました。中標津空港→野付半島→知床半島→野付半島→根室落石→春国岱→中標津空港という順番です。中標津空港⇔羽田は一日1便のみ、それも遅い時間の運航のため、スケジュールが組みにくい事が難点ですが、道東周辺を回るには便利です。旅行日程とは逆になりますが、今回は根室落石でのクルーズについてご紹介します。落石漁港は根室半島の付け根の太平洋に面する漁港です。ここから海鳥の集団繁殖するユルリ島、モユルリ島周辺を回るクルーズ船が運航されています。下の写真がモユルリ島です。漁船を利用したクルーズですが、地元のガイドさんがついてくれますので初心者でも安心して楽しめると思います。見られる海鳥は時期によって違いますが、私の訪れた7月ですとエトピリカが目玉になります。他にはウトウ、ウミガラス、ケイマフリといったウミスズメ類、ミズナキドリ類、トウゾクカモメ類、アホウドリ類が見られます。もちろん出現種はその時によって違いますが、今回は2時間半のクルーズでウトウ、フルマカモメ、エトピリカ、チシマウガラス、オジロワシなど全部で14種類が確認できました。当日の天候は晴れでしたが、波は高く、水温は約10度。冷たい海から立ち上る霧があたりを覆っていました。
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フルマカモメ。外洋性が強い種類ですが、ここでは出港して5分ほどするとその姿が見られるようになります。数も非常に多く、さらに暗色型、淡色型が見られました。羅臼でも目にしましたので、この時期北海道沿岸では相当数のフルマカモメが生息しているようです。下の写真の1枚目が暗色型、2,3枚目が淡色型です。特に淡色型は数が少ないので見ることができて幸運でした。
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ハシボゾミズナギドリ。4月~6月にかけてこの海域では何千羽という大群を目にすることもあるとのことですが、今回は数羽を確認するに留まりました。徐々に南下していくのでしょう。
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チシマウガラス。今回、エトピリカとともにうれしかったのがこのチシマウガラスです。以前は落石岬にコロニーがありましたが、現在では消滅しており、周辺で少数が繁殖しているようです。最初、エトピリカを観察しているときにガイドの方からチシマウガラス!との声がかかりましたが、飛ばれてしまいがっかりしていると港に戻る途中の上空を通過していく鵜を発見。ヒメウかと思いましたが双眼鏡で確認するとチシマウガラスとわかりました。高速で運行する船の上から下の2カットのみ撮影できました。
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モユリル島上空を乱舞するカモメ類。この島ではオオセグロカモメとウミネコが繁殖していてその雛を狙ってオジロワシがやってきます。写真はちょうどオジロワシに驚いて飛び回るカモメ類です。
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2011年7月下旬。撮影地モユルリ島周辺
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by hideaki0310 | 2011-07-27 00:08 | 落石クルーズ | Trackback | Comments(2)

エトピリカ

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今回は夏の道東にエトピリカとシマフクロウを求めって行ってきました。どちらも環境省のレッドリストでは絶滅危惧1A種(CR)に指定されており、日本での生息数は非常に少ないのが現状です。シマフクロウについては新聞などで報じられているせいかシマフクロウの住む森を確保するんどの保護活動が比較的進んでいますが、エトピリカは知名度も低く、その生態も相まってまだまだといった段階です。私自身、シマフクロウについては小さいころから書籍を読んだりしていつか見てみたいと思っていましたが、エトピリカに関しては「変わった名前の鳥だなあ」くらいの知識しかありませんでした。

エトピリカとはアイヌ語でくちばし(エト)が美しい(ピリカ)という意味で、名前の通り、橙色の大きなくちばしが特徴です。日本での生息数は正確には分かっていないようですが、今回訪れた根室モユルリ島周辺の海域では約20羽と言われており、ほかの場所を合わせても30~40羽程度のようです。エトピリカは人が近寄れない離島の断崖で繁殖するため、生態の調査などはなかなか難しいようで正確な個体数の把握も困難とのことでした。

エトピリカ夏羽。最初に発見した時は約200メートルほど離れていましたが、双眼鏡で覗くとその特徴ある嘴のおかげですぐにエトピリカとわかりました。
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繁殖期の今は特徴である嘴のほかに飾り羽が目立ちました。興奮しながら双眼鏡を覗いていると島影からもう一羽エトピリカが飛んできて、比較的近くに着水したのが確認できました。少し離れた場所から観察していると水面でバシャバシャと水浴びを始めたようです。
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ゆっくりと船で近づいていくと肉眼でもはっきり見える距離になりました。嘴の模様がとても美しいです。
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海面からの飛び立ちです。ほかのウミスズメ類と同じようにかなりの距離海面を蹴って飛び立ちます。
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今回のクルーズではエトピリカ以外にもいろいろな種類の鳥が観察できましたので、クルーズの内容は後日ご紹介いたします。

2011年7月下旬・撮影地根室モユルリ島周辺 撮影機種ニコンD3/ニッコール300ミリF4+テレコン×1.4使用
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by hideaki0310 | 2011-07-25 01:01 | 落石クルーズ | Trackback | Comments(2)

ツバメチドリ

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夏本番を迎え毎日暑い日が続いていますが、海岸のアジサシ類、利根川沿いのオオセッカ、コジュリンを目的に出かけました。最初の目的地は波崎。ここでは毎年いろいろな種類のアジサシが観察されている場所です。少し前まではベニアジサシ、クロハラアジサシなどが見られていたようですが、私が訪れた際にはコアジサシとアジサシのみでした。当日、ハシグロクロハラアジサシの幼鳥の情報がありましたが私は見ることができませんでした。そんな中、楽しませてくれたのがツバメチドリです。2週間ほど前から見られているようですが、今回は2羽のツバメチドリが荒れ地で立たずいでいました。

ツバメチドリ夏羽。先日地元の河原でもそうでしたが、ツバメチドリが見られたのはコアジサシの営巣地のすぐ脇です。アジサシやコチドリなどもそうですが、コアジサシの営巣地の近くはいろいろな種類が見られることが多いです。コアジサシがいるかなのか、鳥が集まる場所にコアジサシが営巣するからなのか。。。
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このツバメチドリ、ほとんど動くことがなく一日中半径10メートル以内をウロウロしているようです(笑)一度、昆虫が目の前を通り過ぎましたが、ほとんど反応しませんでした。
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アカアシアジサシ。アジサシの群れの中に一羽だけ混じっていました。ベニアジサシとよく似ていますが、背中の色、尾羽の長さ、足の長さで判断できます。
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こちらはアジサシ。夏羽の個体だけではなく、若い個体もかなり混じっていました。下の写真は一枚目は成鳥夏羽。2枚目と3枚目は若鳥だと思います。
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この場所はコアジサシが繁殖している場所です。私が訪れた日は撮影者が多く、写真に夢中になって巣や雛に近づきすぎ、コアジサシの親に威嚇されている人を何人か見かけました。写真を撮る際には正しい知識を持って鳥に接するようにしましょう。巣や雛に近づかない配慮がほしいところです。

2011年7月中旬・撮影地波崎
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by hideaki0310 | 2011-07-20 21:44 | 茨城県 | Trackback | Comments(2)

オオセッカ・コジュリン

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真夏の日差しが降り注ぐ日が続いています。鳥たちの繁殖期も終盤を迎え、昼間はこの日差しを避けるようにひっそりしていることが多くなりました。そんな中、河原ではオオセッカ、コジュリンが暑さをものともせず、元気に飛び回っています。

コジュリン♂。森林の小鳥たちのさえずりを聞くことが少なくなるこの時期ですが、河原のコジュリンはまだまだ元気に囀ります。早朝だけでなく昼間でも盛んに囀ってくれるのですぐに姿を見つけることができます。
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オオセッカ。オオセッカもこの時期盛んに囀り飛翔を行います。この場所のオオセッカの生息密度は非常に濃く、ぱっと見回しただけで少なくとも10個体以上が確認できます。希少種であることを忘れてしまいそうです。
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特徴である囀りは非常に音量があり、かなり遠くからでもその声を確認できます。飛びながら鳴くことが多いのでこの存在は確認しやすいですが、囀り飛翔が終わると葦の中に潜ってしまうので撮影にはそれなりのコツが必要です。
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田んぼでドジョウを採るチュウサギ。まだ7月ですが、嘴を見ると黄色になっていてすでに冬羽に移行が始まっているようです。
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2011年7月中旬・撮影地千葉県
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by hideaki0310 | 2011-07-18 00:22 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)

キンバト(リュウキュウキンバト)

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キンバトはインドから東南アジア、台湾、オーストラリア北部・東部にかけて生息する種類で、日本では八重山諸島に留鳥として生息します。ここ宮古島が生息域の北限とされています。南から生息域を広げてきたものと考えられますが、ここから沖縄本島まで300キロの海域が北上を阻んでいるようです。ズグロミゾゴイも同様に宮古島が北限とされています。宮古島の大野山林では比較的よく姿を目撃しましたが、警戒心が強く、なかなか近くには来てくれません。オオクイナよりもよほど敏感でした。

キンバト♂。オオクイナの現れる水場に降りてきた個体です。大きさはキジバトより一回り小さく、頭から背中にかけての灰色、赤いくちばし、雨覆のエメラルドグリーンとなかなか華やかな色合いです。
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暗い森に棲んでおり、明るい場所で見かけることはほとんどありませんでした。派手な色合いも深い森の中ですと溶け込んでしまい、あまり目立ちません。掲載した写真のほとんどがISO2000での撮影となりました。後ろから見ると腰は暗い灰色で2本の白い横縞が見えます。
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リュウキュウサンコウチョウ♂。アカショウビンと共に非常に生息密度が濃く、森に入るとあちこちから声が聞こえます。が、暗い場所を飛び回るので地元のサンコウチョウと同様撮影には苦労しました。
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こちらは♀。
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リュウキュウキジバト。南西諸島に生息する亜種ですが、亜種キジバトと比較すると体色がやや濃い傾向があるようですが違いはあまり目立ちません。
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今回、宮古島には3日間滞在しました。例年ですとこの時期はまだ梅雨明け前ですが、今年はかなり早い梅雨明けであったことも影響し、滞在中は天候に恵まれ思った通りの鳥見をすることができました。宮古島の6月はシギチなどの渡り鳥こそ見られませんが、オオクイナなどの留鳥、アカショウビン、アジサシなどの夏鳥を見るにはいい時期だと思います。今回の観察種は35種類、初見はオオクイナ、クロアジサシなど8種類でした。

2011年6月中旬・撮影地宮古島
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by hideaki0310 | 2011-07-15 19:15 | 南西諸島 | Trackback | Comments(2)

ミフウズラ

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ミフウズラはインドから東南アジア、台湾にかけて生息する種類で日本では南西諸島に留鳥として生息します。本州に生息するウズラは「キジ目、キジ科」。それに対してミフウズラは「ツル目、ミフウズラ科」い分類されますので、キジの仲間というよりクイナの仲間に近いことになります。
しかしながら、姿や行動は「ウズラ」に似ていて、なかなか姿は見ずらく、普段はサトウキビ畑の陰に隠れて出てきません。さらにミフウズラは留鳥ですが、秋から春は天敵であるサシバなどの猛禽類が多いためしげみからでてくることは少ないらしいのです。したがってこの時期はサシバなどの猛禽類がいなくなるのと繁殖のため行動が活発になるのとのでミフウズラの姿を見やすい時期と言えるかもしれません。それでも島に滞在した3日間でミフウズラを目撃したのは3回。すべて朝と夕方です。

朝方、畑の開けた場所にでてきたミフウズラ。♀です。
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ミフウズラは♀のほうが♂よりも目立つ色をしています。タマシギ、ヒレアシシギなどと同じですね。下の写真はミフウズラのペアです。
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道路沿いに出てきた♂。車の中から撮影しましたが、どんどんこちらに近づいてきました。
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ミフウズラを探しているときに出会ったシロハラクイナ。水田のない宮古島では石垣島に比べて個体数は少ないようですが、畑ややぶで何度か目にしました。
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2011年6月中旬・撮影地宮古島
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by hideaki0310 | 2011-07-10 11:07 | 南西諸島 | Trackback | Comments(4)

クロアジサシ

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今回の宮古島の最大の目的は宮古島の周辺で繁殖するアジサシのコロニーを見ることでした。今の時期はちょうど繁殖の時期になりますので繁殖中の親鳥を驚かさないように細心の注意を払って観察しました。宮古島周辺の岩礁地帯ではクロアジサシ、マミジロアジサシ、ベニアジサシ、エリグロアジサシなどが繁殖しています。この中でもクロアジサシとマミジロアジサシは宮古島本土ではなかなか見ることができない種類ですので、ボートをチャーターし宮古島沖約15キロにある岩礁地帯まで船で向かいました。普段は誰も上陸することのない場所らしく、船長さん曰く「潮と風の状態で船はつけられないかもしれません。その場合のは泳いでいくことになります。」とのことでした。幸運にもその日は大潮にあたる日でしたので干潮の時間を狙って島に向かいました。島に向かう途中、上空にはカツオドリが見られ、期待が高まります。島の約500メートル手前まで船で近づくと島の上空を無数のアジサシが飛び回っているのが見えます。大潮の干潮の時間なので島の周辺は岩場が顔を出しており歩いて上陸することができました。

島の周囲では早くもクロアジサシが群れで休んでいます。普段ここは海の底です。
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エリグロアジサシのペアも見られました。
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島に上がるとそこはクロアジサシのコロニーが広がっていました。島中がコロニーです。島にはヘリポートがあるのでその場所から周辺のコロニーを観察します。ほとんどがクロアジサシで、他には数羽のマミジロアジサシ、エリグロアジサシが飛んでいました。

クロアジサシ。
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抱卵中のものやすでに雛が孵っているものもあります。島全体は見回せませんが、観察地点から見える範囲はすべてクロアジサシのコロニーでした。その数約2,000羽だそうです。
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昨年行われた上陸調査では、近似種のヒメクロアジサシも確認されています。今回、繁殖最中だったこともあって高台からの観察だけに留めたのでヒメクロアジサシの姿を確認することはできませんでした。

マミジロアジサシ。この島では少数派です。島中央はクロアジサシに占拠されているのでどちらかというと端っこのほうに多くいました。
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私が観察しているすぐそばにも降りてきます。マミジロアジサシの繁殖は時期が異なるのか見ることはできませんでした。
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島の全景です。島には船をつけられる場所はないので海の中を歩いて渡ります。岩がすべるのでかなりスリリングでした。したがって、三脚や大型のレンズを持ち込むことはかなり厳しいと思います。私は手持ちのレンズで撮影しました。島の写真は和剛丸船長が撮影したものを拝借しています。
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観察は30分ほどで切り上げ船に戻りましたが、その後周辺の海に潜ると一面のサンゴ礁の周りにカラフルな魚たちが泳ぎ回っていました。これだけの豊かな海がアジサシたちの繁殖を支えているのでしょう。後で聞いてみると案内してくれた船長さんも島に上がったのは初めてとのことでした(笑)波が穏やかでかつ潮が引いているときでないと上陸はできないのと、わざわざ地元の人がいく場所ではないとの理由だそうです。妙に納得しました。船長さんはカメラ関係のお仕事もされていて、宮古島に戻ってから船長さんの自宅でカメラのお話や島のお話を聞かせていただき大いに盛り上がりました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
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2011年6月中旬・撮影地宮古島
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by hideaki0310 | 2011-07-06 20:12 | 南西諸島 | Trackback | Comments(2)

アカガシラサギ

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カラシラサギを見に行った水辺にはアカガシラサギの姿もありました。アカガシラサギは何度か観察したことがあるのですが、この個体のような夏羽は初めてでした。待つことしばし、葦の茂みから目的のアカガシラサギが姿を現しました。

夏羽ですが、名前の由来にもなっている頭から首にかけての赤い部分には白い羽根が混ざり、背中の黒い羽根もちょっと薄い感じです。最初はすでに冬羽への換羽が始まっているのかと思いましたが、どうやら若鳥らしいということが分かりました。成鳥は赤と黒と白のコントラストがはっきりしています。
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下は昨年の12月に石垣島で撮影した際のものですが、むろん冬羽です。南西諸島では少数が越冬します。
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最初、アガシラサギまでの距離はかなりありましたが、どんどんとこちらに歩いてきます。じっとして動かないイメージが強いですがこの個体はかなり動き回る個体でした。
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アカガシラサギの採餌の様子です。上の写真の態勢のまま約5分、首を伸ばして捕食します。下の写真は嘴にカニを捕えています。
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2011年6月下旬・撮影地葛西臨海公園
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by hideaki0310 | 2011-07-05 20:47 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)