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エゾアカゲラ(Great Spotted Woodpecker)~2013.07

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亜種エゾアカゲラ。繁殖を終えたペアと思われる2羽が目の前の枝に止まってくれました。北海道を訪れるたびに思うことですが、道東に限らずキツツキ類の数が非常に多いです。この写真もドライブ中、休憩を兼ねて駐車帯に車を止めていたところ、目の前の木に飛んできてくれました。しかもあまり人を警戒しない。今回は重たいレンズや三脚は持たずにすべて身軽な機材で撮影しました。それでも鳥との距離を測って撮影すれば、自分なりに十分満足のいく写真が撮れます。撮影機材が軽い分、観察にも余裕ができ、双眼鏡でじっくりと観察する時間を多くとれたような気がします。野鳥写真をやる人間としては少しでもきれいに大きく、という気持ちももちろんありますがあまりにもそのことにとらわれてしまうと、鳥にプレッシャーを与えてしまうことになりかねません。素晴らしい趣味としてのBWを続けていくにあたり、鳥との向き合い方、距離感を大切にしていこうと思います。機材の話になってしまいますが、今回持参したAF80~400ミリズームは新型になって飛躍的に解像度が良くなりました。旧型ではびっくりするほど遅かったAFのスピードも満足できる速さに改善されています。このズームにD7100のクロップ機能を使用すればテレコンを入れずにほぼ800ミリ!いい時代になったものです。近々登場が噂されている、D400やAF300ミリF4も気になるところですが、現状ではこの組み合わせで十分満足できます。
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道路脇の草むらで餌を運ぶコヨシキリ。繁殖期も後半を迎えたこの時期はほとんどどさえずらなくなりますが、巣が近くにあるのでしょう、「ジッ、ジッ」という警戒音を立てながら、忙しく飛び回っていました。
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巣立ったばかりのノビタキ。すでに周辺に親鳥の姿はなく独り立ちをしたのでしょう。
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今回は少し大きくなった次男との2人旅。最初に2人で北海道に行ったときはまだまだ手がかかる幼稚園児だった次男が、今では頼もしい少年に成長しました。落石のクルーズでは珍しく船酔いしてしまい、エトピリカを見る余裕がなかったのは残念でしたが、雌阿寒岳に登ったり、各地のビジターセンターを訪ねたりとたくさんの思い出を作ることができたことに感謝です。成長した息子が親になったときに、今度はその子供に対して自然のすばらしさ、大切さを教えてあげてほしいものです。

8月に入り、シギチの渡りが始まりました、しばらくすると小鳥たちの秋の渡りが始まりますね。この夏の暑さが鳥たちの行動にどういった影響を与えるのか??また、どんな出会いがあるのか??今からワクワクします。やっぱりBWは楽しい!!

2013年7月下旬・撮影地根室市周辺
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by hideaki0310 | 2013-08-14 05:00 | 北海道 | Trackback | Comments(2)

ハイイロヒレアシシギ(Red phalarope)~2013.07

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ハイイロヒレアシシギの群れ。潮目には海上から見ると藻などが集まっているだけに見えるが、彼らから見れば餌となるプランクトンが豊富に集まる場所である。このような潮目には相当数のヒレアシシギが見られた。よく見るとアカエリヒレシシシギが少数混じっている。大きさを比較すると図鑑のとおり、ハイイロヒレアシシギの方がかなり大きいことがわかる。ハイイロヒレアシシギも夏羽から冬羽に換羽中のものがほとんど。
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アカエリヒレアシシギ。ハイイロヒレシシギとの比率は1:9といったところ。
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クルーズの人気者ケイマフリ。今回は霧に阻まれて少数しか確認することができなかったが、このあたりでは相当数が繁殖しているらしい。
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2013年7月下旬・撮影地根室ユルリ島周辺海域
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by hideaki0310 | 2013-08-12 05:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

カンムリウミスズメ(Japanese Murrelet)~2013.07

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今回のクルーズでは予想外の出会いがあった。カンムリウミスズメとの出会いである。この周辺海域では、近似種のウミスズメは繁殖しており、私が乗った日の前日には雛連れのウミスズメが見られたという。それに対してカンムリウミスズメは、繁殖地の北限は太平洋側では伊豆諸島、日本海側では石川県の七つ島周辺と言われており、落石周辺海域では繁殖は確認されていない。したがって、今回の個体は伊豆諸島などで繁殖した個体(カンムリウミスズメの繁殖時期は早く4月~5月)がこの場所まで北上した可能性が高い。もともとカンムリウミスズメは日本海流や対馬海流といった暖流の流れに沿って生息しているといわれる。この時期、この落石周辺で見られるカンムリウミスズメは夏期に流れが強まる日本海流にのってやってくるという仮説が成り立つのではないだろうか。。
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さらに興味深かったのが、すでに冬羽になっているという点。図鑑などでは繁殖地周辺で撮影されたであろう夏羽のカンムリウミスズメの写真はよく目にするが、冬羽のカンムリウミスズメの写真はほとんど見ない。もちろん私自身の初めて冬羽を目にした。夏羽のような冠羽はなく、頭頂は黒く、逆に喉から首にかけては夏羽と同じく白いが、その白い部分が目の前後にまで及ぶ。
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カンムリウミスズメの繁殖の実態などは最近の調査等によって徐々に明らかになってきているが、繁殖期以外の行動にはまだまだ不明な点が多い。落石周辺では毎年7月~8月にかけての観察例が多いとのことなので、カンムリウミスズメの行動に関して貴重な記録となるのではないだろうか。

2013年7月下旬・撮影地根室ユルリ島周辺海域
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by hideaki0310 | 2013-08-08 05:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

ウミガラス(Common Murre)~2013.07

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今回のクルーズでは夏羽のウミガラスに出会うことができた。ウミガラスと言えば、道北の天売島が有名であるが、近年天売島では個体数が激減しているという。ここユルリ島周辺ではエトリピリカと同様、少数が繁殖をしており、夏期でもその姿を見かけることが多い。
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光線の具合で顔から背中にかけてチョコレート色に見える。深い霧の中、海中に首を突っ込んで潜水しながら餌を探していた。この海域では近い仲間のハシブトウミガラスも観察することができるが、ウミガラスの方が嘴が細くて長い。上嘴基部の白線もほとんど目立たない。
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上の写真は、同じ海域で2月に撮影したもの。

2013年7月下旬・撮影地ユルリ島周辺海域
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by hideaki0310 | 2013-08-05 05:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

エトピリカ(Tufted Puffin)~2013.07

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落石クルーズ、この時期の目玉のエトピリカ。写真の通り、オレンジ色の嘴、白い顔が特徴の愛くるしい野鳥だ。本来の繁殖地は千島列島以北と言われており、ここユルリ島周辺は、エトピリカの繁殖地としては南限となる。しかも日本での確実な繁殖地は今この場所だけだろうと思われる。ウトウと違い、昼間でも活発に行動する。しかもこの目立つ体色であるため、晴れていれば遠くからでも発見はしやすい。この日は前述の通り、深い霧に覆われていたため発見にやや時間がかかった。双眼鏡で探す際のポイントはたくさんいるウトウと違い、顔が白い点だ。これは遠くから探す際にとても有効となる。また、飛んでいる場合には、ウトウやケイマフリと違って海面からかなり高い場所を飛ぶこと多く、これも遠くから発見する場合には目安になるだろう。
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夏羽のため、目の上の飾羽が長く伸びている。この落石クルーズでエトピリカを見たのは3回目であるが、今まで一番近くから観察することができた。これも濃い霧のおかげかもしれない。掲載した写真はかなり加工してあるのであまりわからないかもしれないが、実際は霧でほとんど真っ白にしか写っていない。
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今年の落石クルーズでのエトピリカの遭遇率は今のところなんと100%!だそうだ。

2013年7月下旬・撮影地ユルリ島周辺
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by hideaki0310 | 2013-08-01 05:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)