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メボソムシクイ(Arctic warbler)~2013.10

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10月の初旬はまだまだムシクイが多く見られる季節です。ほとんどが写真のメボソムシクイですが、カラフトムシクイ、キマユムシクイ、といった比較的観察例が多い種類から今回観察できた種類からいくとモリムシクイやキタヤナギムシクイといったレアな種類まで観察することが可能です。といっても彼らの習性上、じっくり観察できることはほとんどなく、藪からでてくる一瞬を狙うことになりますが秋は生い茂る草木が目視での確認をさらに難しくしますし、モリムシクイやキタヤナギムシクイは松の木の先端にいることが多く、なかなか近くで見ることは難しいです。そんな時、有効になるのが地鳴きです。ムシクイ類は姿は似かよっていますが、地鳴き比較的特徴があります。メボソムシクイは「ジジッ、ジッ」といった鳴き声ですが、キマユムシクイ、カラフトムシクイは「チュイーッ」とか「チュイッ」といった目立つ鳴き声、今回聞こえた種類ではキタヤナギムシクイでは「フィッ」というセンダイムシクイに似た声です。まだまだ地鳴きだけでは判断できないことが多いですが、草むらから聞こえるこうした地鳴きを頼りに識別することができるようになれば、この時期の舳倉島をもっと楽しめるのではないかと思います。
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上の写真はこの時期に多く見られる第1回の冬羽と思われる個体です。上面は緑褐色、眉班は黄白色で非常に目立ち、目の後ろで太くなっています。カラフトムシクイのように嘴基部で左右がつながらず、途切れています。下の写真は顔面のUPです。
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メボソムシクイと他のムシクイを識別するときに参考にする点が、体の下面ですが、メゾソムシクイはセンダイムシクイやエゾムシクイに比べて濁白色で、脇腹の黄色味が強い個体が多いです。
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メボソムシクイ自体、時期や月齢によってかなりの個体差がありますので、正確な識別にはやはり地鳴きが一番有効だと思われます。さらに最近では以前は亜種扱いであったメボソムシクイ、オオムシクイ、コメボソムシクイを別種とする説が一般的となってきました、この種の識別となるとさえずりが聞こえないと私の現状では正直お手上げです。(地鳴きから判断するに、この時期の舳倉島はオオムシクイが多いように思えます。)

2013年10月上旬・撮影地舳倉島
(1.4枚目、2、3枚目、6枚目はそれぞれ別個体を掲載しました。)
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by hideaki0310 | 2013-10-22 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

ノビタキ(Common Stonechat)~2013.10

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三連休の最終日、午後に少し時間が空いたので地元の酒匂川へ。この時期の酒匂川は落ち鮎の時期で、川原はたくさんの釣り人が。。すすきの穂が実り、セイタカアワダチソウの黄色い花が目立つ川べりを河口から東海道線のガード下まで歩いてみましたが、カモ類ではエクリプスのヒドリガモ、コガモと常連のカルガモ、カモメ類ではウミネコとセグロカモメが見られましたが、まだまだ数、種類ともに少ない印象でした。他にはセキレイ3種、スズメ、ムクドリ、ホオジロ、イソシギ、カワセミ、コチドリ、コサギといった留鳥が中心でやはり冬鳥の姿はありません。この夏の暑さのせいで冬鳥の到来がやや遅れているようです。そんな中、川原の草むらにノビタキの姿を見つけました。この時期方々で渡り途中のノビタキを見かけますがここ酒匂川でも下流部から中流部にかけての川原でノビタキに会うことができます。この時期に会うノビタキはすでに衣替えを終え冬羽になっています。夏羽と違い雌雄とも似たような羽色になりますが、♂は冬羽でも顔や喉が黒く、♀は顔の黒さはなく喉が白いことから区別できます。♀は冬羽の方が脇の橙色が濃くなり夏よりややカラフルになります。
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草むらを飛び回りながら時折地面に降りてイモムシを捕食していました。
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この個体、撮影した時は喉の白さから♀だと思っていたのですが、お腹と腰の橙色がかなり鮮やかであることや真っ黒な尾が気になります。よく見ていると顔の部分もやや黒味があります。初列雨覆いにわずかですが白班が見られますので若い個体の可能性があり、♂第1回の冬羽かもしれないと思って調べてみましたが、図鑑などには♂第1回のはっきりした写真がなくわかりませんでした。
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2013年10月中旬・撮影地神奈川県酒匂川
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by hideaki0310 | 2013-10-18 07:00 | 神奈川県 | Trackback | Comments(0)

シマセンニュウ(Middendorff's grasshopper warbler)~2013.10

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10月までの舳倉島航路の島からの出航時間は午後の3時。
いつもなら、最後の数分まで時間を惜しんで歩き回るのですが、今回はあまりの鳥の少なさに少々疲れてしまい、島でのラスト1時間ほどは水場で時折やってくるムシクイを観察していました。すると奥の破の地面をトコトコ歩く影を発見!ピョンピョンではなくトコトコだったのでビンズイかな?と思って双眼鏡を向けるとシマセンニュウでした。北海道ではよく見かけるシマセンニュウですが、渡りの途中で姿を見ることはその生態上希で、私も北海道以外の地域で見たのは初めてです。
扇型の尾と顔つきからシマセンニュウと判断したのですが、雨覆い先端の白班、胸と頭部の黒い縦班、黄色味を帯びた眉班と胸から幼鳥と分かりました。結局開けた場所には出てこず、一瞬だけの観察となりましたが私には嬉しい出会いとなりました。
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コホオアカ。今回、ホオジロ類はほとんど見られず、期待していたシラガホオジロやツメナガホオジロは見ることができませんでしたが、このコホオアカはいつもどおり楽しませてくれました。地鳴きは「チッ」というアオジに似た地鳴きですが、アオジのように濁らず、やや優しいトーンです。アオジと同じブッシュに潜んでいてもアオジよりは潜らないことが多いので、比較的姿は見やすいです。
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カラアカハラ。今回一番の珍鳥でしょうか..
このカラアカハラ、春の渡りの時によく観察されますが、秋も少数が通過しているようです。この個体は喉から体下面にかけてが白く胸の黒班から♀の成鳥個体と思われます。やや距離があったので詳細はわかりませんでしたがこんな開けた場所にも出てくるのかと少々驚きました。
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2013年10月初旬・撮影地石川県舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-10-15 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

エゾビタキ(Grey-streaked Flycatcher)~2013.10

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今回の舳倉島はとにかく渡り鳥が少なく、いつもなら多数見られるはずのヒタキ類も数羽のエゾビタキとコサメビタキ、オオルリと一羽のサメビタキのみでした。しかもほとんどが2日目に観察したものばかりですから、初日のさみしさといったらありませんでした(笑)今年は全般的に天候に恵まれ、渡りには適した天気が続いているらしく、島に立ち寄る渡り鳥は今のところかなり少ないようです。天気がいいと島には渡れますが、渡り鳥が少ないというジレンマ、これは仕方ありません。初日、2日目ともに予報では北東、または東の風とのことでしたが、太平洋側を通過していた台風の影響があり、風が回っていたようで東風だと思っていたら、南または西からの風になったりめまぐるしく風向きが変化していたように思いました。

写真のエゾビタキは島に渡ってきたばかりのようで、我々のいた近くの桜の木に止まってじっとしていました。こういった鳥たちを至近距離で観察できることもこの島の魅力です。
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この時期にしては珍しいオオルリの♂。春のGW前後は♂♀ともに多くのオオルリを観察することができますが、秋にこのような成鳥のオオルリの♂を観察することはあまりなくほとんどが若い♂か♀です。
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海岸で見つけたメダイチドリの幼鳥。見慣れているはずの種類ですがこの島はなにがでるかわからない場所ですから、普通種であるメダイチドリの識別も慎重に行います。
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ウグイスです。誰でも知っているウグイスですが、この島ではウグイスによく似た種類がたくさん見られます。地鳴きが聞ければ識別は比較的簡単ですが、この手の種類が突然藪から飛び出してきた時に正確に識別ができるのか。。。この時期のウグイスは珍鳥に化けるといったベテランの方がいらっしゃいますが、この言葉には普通種の識別を大切にしなさいというアドバイスに聞こえます。
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2013年10月上旬・撮影地石川県舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-10-12 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

舳倉島~2013.10.4~5

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今年初めての舳倉島に行ってきました。春と違い秋の舳倉島は季節風の関係で船の欠航の確立が高まります。まだまだ現役の身ですので、仕事に影響があってはいけませんから、島に渡る一週間ほど前から天気図と波の予報とにらめっこ。今回は2泊の予定でしたが、検討の結果1泊に短縮しました。結局予想通りその日は船が欠航。なんだか予想をすることが慣れてきてしまいました(笑)さらに秋の渡りは春と違って期間が長く、9月中旬~11月上旬までです。期間が長い分、春のように鳥が集中することはなく、渡りのルートは風向き、天候に大きく左右されます。したがってせっかく島に渡れてもまったく鳥がいないという状況もしばしばです。そんな秋の舳倉島ですが、時折珍鳥が出現したり、普段見慣れている種類をじっくり見ることができるのでやはり足が向いてしまします。結果として今回は「やや満足」。渡り鳥の種類自体が少なく、いつもは多数目にするツグミ、マヒワは少数しかおらず、ジョウビタキ、ノビタキに至ってはその姿を見ることがありませんでした。2~3日前まで見られていたというカンムリカッコウは発見できず、レア系のムシクイも写真に残すことはできませんでした。しかしながら、キタヤナギムシクイ、モリムシクイを見ることができ、カラアカハラは遠目ですが写真が撮れました。朝方、ブッシュから聞こえるムジセッカとカラフトムジセッカの地鳴きの違いもじっくり検討したり、帰り際に水場にでたシマセンニュウと思われる個体の幼鳥を観察することができたりと舳倉島を十分堪能できたと思います。なにより我々が島に宿泊した日はバードウオッチャーが我々含め全部で6名しかおらす、ほとんどの種類を自分で見つけ出せたことがよかったと思います。
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今年のピークはホオジロ系が増える10月の中旬以降かもしれません。私はまた来年です。

(観察種)オオミズナギドリ、ウミウ、アオサギ、クロサギ、トビ、ハイタカ(♂1)、ハヤブサ、メダイチドリ(J1)、キアシシギ(1)、ウミネコ、カラスバト、キジバト、アリスイ(1)、アカゲラ(1)、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ムネアカタヒバリ(1)、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、トラツグミ(1)、クロツグミ(1)、マミチャジナイ、カラアカハラ(1)、ツグミ、ウグイス、シマセンニュウ(J1)、キマユムシクイ(V)、メボソムシクイ、モリムシクイ(1)、キタヤナギムシクイ(1)、ムジセッカ、カラフトムジセッカ、オジロビタキ(1)、オオルリ(♂1、♀2)、サメビタキ(1)、エゾビタキ、コサメビタキ、シジュウカラ、コホオアカ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ(1)、アトリ、ハシブトガラス 以上46種
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by hideaki0310 | 2013-10-08 07:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(0)

エゾビタキ(Grey-streaked Flycatcher)~2013.09

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秋晴れの週末、久しぶりに地元の山に向かいました。久しぶりに訪れるこの場所でしたが、期待通りたくさんのエゾビタキに会うことができました。水場にやってくるもの、木の枝からフライングキャッチを繰り返すものとさまざまな姿を観察することができました。今年の暑さのせいか、木々の色づきは今一つですがしばらくすると木々も色づき始め、冬鳥たちがやってくる季節になります。
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この時期に見るエゾビタキは若い個体が多いはずですが、今回見たエゾビタキは以前舳倉島で観察した今年生まれと思われる幼鳥に見られた雨覆と尾の白班がありません。といことはこれが第1回の冬羽?どのあたりが判断のポイントになるのでしょうか?残念ながら私の持っている図鑑にはそこまでの記述はありません。推測ながら、上の1枚目と3枚目(同一個体)は成鳥、4枚目は尾に白班が残っていることから幼羽から第1回の冬羽に移行中の個体ということになります。
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キビタキ♀。この時期になるとオスの姿は少なくなり♀をよく見かけるようになります。
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メジロ。この個体はそうでもありませんが、脇がかなり赤っぽい個体も数羽交じっていました。

今回はD7100の高感度のテストもかねて、あえて暗めの場所でISOを上げて撮影してみました。上の写真のうち。キビタキとメジロはISO1600での撮影です。あくまでも個人的な見解ですが、ISO1600までは気になるほどのノイズは浮きませんでしたが、ISO2000を超えてくるとさすがにノイズが気になります。D300Sもほぼ同じ特性だと思いますが、新しい分、ややD7100のほうが高感度域も強いようです。

2013年9月下旬・撮影地神奈川県
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by hideaki0310 | 2013-10-01 06:00 | 神奈川県 | Trackback | Comments(0)