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シベリアジュリン(Pallas's Reed Bunting)~2013.11

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3年ぶりにシベリアジュリンを観察することができました。前の2回も同じ舳倉島での観察でしたが、今回は島に渡った初日の夕方に海岸の草地の中から飛び出してきたホオジロ系の鳥影を見た瞬間にシベリアジュリンと分かりました。オオジュリンよりも一回り小さい体、茶色味の薄い体色から判断することができました。この個体は♀個体と思われますが、顔つきや嘴の色からシベリアジュリンとわかります。実は昼間に別の場所でシベリアジュリン?と思う個体を発見したのですが、いくつかの特徴を考えてオオジュリンと判断した後だったので喜びもひとしおでした。


下の写真は島から帰る直前に港近くの広場で撮影した♂個体です。正面から見るとオオジュリンにある脇の縦班がシベリアジュリンには見られないのが分かります。この場所には数羽のオオジュリンもいましたが、何度か観察してるせいでしょうか、オオジュリンとの区別が感覚的にできるようになってきました。
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下の写真は同じ場所で撮影した♀個体です。少し距離がありましたが、嘴の大きさがオオジュリンに比べて明らかに小さいことがわかると思います。
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下の写真はオオジュリン。脇の縦班が目立つことや嘴の大きさ、上下の色、顔つきがシベリアジュリンと異なりますね。
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さて、下の2枚の写真はどうでしょう。シベリアジュリン?それともオオジュリン??
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正解はオオジュリン。おそらく若い個体だと思われます。毎年、どこそこでシベリアジュリンがでた、という話を耳にしますが多くの場合はオオジュリン又はコジュリンとの誤認です。このようにやや体色が淡く、縦斑が目立たない個体をシベリアジュリンと誤認するケースが多いようですが、最大の識別点は顔つき、嘴の大きさと色だと思います。また、シベリアジュリンはオオジュリンと異なり地上で採餌する事が多い(コジュリンは地上で採餌することが多い)ので、そう言った行動面も加味して識別するといいでしょう。

2013年11月上旬・撮影地石川県舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-27 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(2)

マヒワ(Eurasian siskin)~2013.11

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今回たくさんのマヒワに会うことができましたが、毎回たくさんのマヒワに会うことができるわけではありません。昨年は今年同様多くのマヒワを目にしましたが、一昨年はほとんど姿を見ることはありませんでした。繁殖地での餌の状態によって飛来数が大きく変化するようですが、はたして理由はそれだけなのでしょうか?まだまだ解明されていない事項が多くあるような気がします。

渡りの島で会うマヒワは警戒心がほとんどなく、多くの個体が夢中で餌を探しています。特に夕方や朝方、つい今しがた島に到着したと思われる個体などは、素手で捕まえられるのではないか?と思われるほど近くで観察することができます。写真の個体も1メートルくらいまで近づいてもまったく逃げる様子はなく熱心に餌を探していました。これも渡りの島ならではです。


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こちらは♀。
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今回一番多く目にしたアトリ。
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初日目撃したキレンジャク。やや遠目でしたが10羽ほどの群れで島を飛び回っていました。双眼鏡で観察した結果、すべてキレンジャクでヒレンジャクは混じっていませんでしたが、翌日は別の方がヒレンジャクを観察・撮影されていました。

2013年11月上旬・撮影地石川県舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-24 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

オオマシコ(Rosefinch)~2013.11

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11月の舳倉島では、今年関東にやってきてくれるであろう冬鳥の動向の予測をすることができます。特に年によって飛来数の変動の多い種類はそれが当てはまります。今回は、多数のマヒワ、イスカ、数は多くなかったもののベニヒワ、ベニマシコ、そしてこのオオマシコを観察することができたので、カメラマンに人気の赤い鳥の飛来数はかなり期待できるのではないでしょうか?今回目撃したオオマシコは3羽の群れでした。一羽がローズピンクの成鳥♂、ほかの2羽は若い♂のようでした。
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島の中央部で撮影したもの。3羽の群れで草の種子を採餌していました。
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上の写真は若い♂と思われる個体です。♀との判断が難しいですが、若い♂は♀よりも赤味が濃い傾向になるので♂と判断しました。
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2013年11月上旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-22 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

マミチャジナイ(Eyebrowed thrush)~2013.11

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渡り途中のマミチャジナイが一羽、草地で餌を探していました。マミチャジナイは秋の渡りの時によく見られる種類ですが、地元ですと藪の中だったり、高い木の上にいたりとなかなか観察が難しい種類です。今回観察した個体は風切に白班が残る♀の若い個体でした。若い分、成鳥より警戒心が薄かったということも考えられますが、本来マミチャジナイはツグミなどと同じように地面でミミズなどを採餌するのでしょう。渡りの島ならではの光景でした。
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2013年11月上旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-20 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

ミヤマホオジロ(Yellow-throated bunting)~2013.11

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今回は数多くのミヤマホオジロを見ることができました。ただし、たくさんいるということと、写真が撮りやすいのとは比例しないのがミヤマホオジロ。なんとがススキや抜けのいい場所に止まったミヤマホオジロを撮ろうとするのですが、いざ撮ろうとするとそのような場所にはなかなか止まってくれません。今回も結局狙った構図で撮ることはできませんでした。同行の友人がばっちりいい場所で写真を撮っていたことを考えると自分には「ねばり」が足りないのだと痛感します。


今年生まれの♂若鳥と思われる個体。成鳥に比べると体色のコントラストが弱く、風切りに白班が見られます。
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こちらは♀。船着き場の空き地のベンチで。
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2013年11月上旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-18 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

ベニヒワ(Common redpoll)~2013.11

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11月ということで期待していた種類の中にはこのベニヒワがあります。今回は10羽+の群れで観察することができました。前日まではもっと多くのベニヒワが島に入っていたようですが、到着した日の朝には見られなかったとのお話を聞きがっかりしていましたが、初日の夕方に島の西側の海岸を歩いているの目の前に2~3羽のベニヒワが舞い降りました。頭の赤い部分から直ぐにベニヒワと分かりました。しばらく海岸沿いの道端の草で種子をついばんでいましたが、遠くへ飛んでしまったので飛んだ方向に向かうと10羽ほどの群れになって採餌しているところを見つけて撮影しました。5年前に遭遇した群れよりも小さな群れでしたが、久しぶりにベニヒワをじっくり観察することができました。この群れは日中は見かけませんでしたので、前日まで見られていた群れと違い、この日の夕方に島に入ってきたようです。今年は関東でも飛来の話を聞きましたので、イスカ同様、飛来数が多いのかもしれません。


今回、ベニヒワが採餌していた種子は、5年前に見られた群れと同じ種類の種子をついばんでいました。この種子を盛んについばんでいる鳥を見かけたのは近い種類のマヒワくらいでしたのでこの種類の鳥たちにとってはこの草の種子が好物なのかもしれません。
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今回の群れはほとんどが♀タイプ(脇腹に赤味がない)で、♂は2~3羽が混じっているだけでした。
この時期のこのですから、今年生まれの幼鳥や若鳥が混じっている筈ですが、若鳥と♀の違いを説明している図鑑は少なく、実際に目にしても識別は難しいと思われます。ただし、群れの中には顔から脇腹に褐色を帯びた個体がいましたので、これが若鳥の特徴なのかもしれません。また、ベニヒワの群れに遭遇した場合には、コベニヒワが混じっていることがあるようですので今回も1羽、1羽確認しましたが、残念ながらコベニヒワは混じっていないようでした。
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2013年11月上旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-14 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

ヤマヒバリ(SiberianAccentor)~2013.11

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11月上旬ということで、島に渡る前から楽しみにしていたのがこのヤマヒバリです。一昨年はやはり11月上旬、昨年は時期的にやや早いと思われましたが10月にヤマヒバリを観察することができました。そして今回も11月上旬ですのでやはりこの時期ヤマヒバリは定期的に舳倉島を通過するようです。「チリリリリ」という特徴のある声で鳴きますので声を聴けばその存在に気が付きますが、この手の種類の難しいところは地面で採餌するためすぐそばにいても気が付かないというところです。今回は事前にこの周辺に潜っていると聞いていましたので見つけることができましたが、居るとわかっていない場合には発見が非常に難しい種類です。基本的に地面で草の種子を拾っているのでしょう、姿は見えません。が、周辺に生える草木が揺れるのをたよりに居場所を突き止めます。そしてたまに姿を現したときが撮影のチャンスになります。



地面で採餌するヤマヒバリ。この状態で全身が見えることはまずありません。
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たまにこうして見通しのよい場所に出てきてくれます。羽つくろいはこうした見通しのよい場所で行うようで、比較的じっくり観察することができました。
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2013年11月上旬。撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-11 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

イスカ(Common Crossbill)~2013.11

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今回の舳倉島の象徴といえばこのイスカ。春の舳倉島では2~3回イスカを観察した経験がありましたが、秋の渡りのシーズンでは初めて観察しました。しかも1~2羽というわけでなく、10~20羽の群れを何度も観察しました。「キョッ、キョッ」という特徴のある鳴き声で島の上空を飛び回るものですから非常に目立ちました。先に島に渡っていた方から「イスカが島中に居る」とお聞きした時は半信半疑でしたが、今回はまさにそのような感じでした。
なによりも驚いたことが、島の玄関口である船着場のそばの広場にイスカが居たことです。どうやら広場にある松の木の実を食べに来ていたようでしたが、高いところを飛び回るイメージのあるイスカが目の前で松の実を食べているシーンはちょと現実離れしていました。ですから船を降りて荷物を宿に運ぶ途中でバックからカメラを取り出し撮影をしてしまいました。イスカは年によって日本への飛来数が大きく変化するこのとが知られていますが、今年は舳倉島以外でもイスカがよく観察されているようですので、もしかしたら今年はイスカの当たり年になるかもしれません。期待しましょう。
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上の2枚が島に到着して最初に撮影した個体です。かなり衰弱しているようで、一心にまだ青い松の実をかじっていました。後で宿のご主人が、船に飛び込んできた弱ったイスカを広場に話したと聞き、妙に納得しました。その後、このイスカは元気を取り戻し、飛び去って行きました。
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島北部の海岸でタヒバリ類を探していたら、イスカが群れでやってきてしばらく石の上にとまっていました。最後の3枚は、島から帰る寸前に撮影した個体です。出発まであと20分ほどでしたので、広場で別の鳥を撮影していたのですが、突然私がいるすぐそばの松の木にやってきました。
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観察していて感じたことがもう一つ。10羽以上の群れを何度かみましたが、どの群れもほとんどが体色が赤い♂で♀はあまり見かけませんでした。。今回はイスカに始まり、イスカに終わった舳倉島でした。

2013年11月上旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2013-11-06 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(2)

舳倉島~2013.11.1~2

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今年2回目の舳倉島に渡りました。この時期にしてはめずらしく天候も安定していましたので、船の心配をせずに島に一泊することができました。天候が安定していると心配なのは「鳥が少ない」ということですが、今回は島に渡った初日は非常に鳥影が濃く、たくさんの渡り鳥を観察することができました。ビッグニュースとしては日本初記録のチョウセンゴジュウカラやヤドリギツグミを観察した方がいるとの話を聞きました。私は残念ながら両方とも見ることはできませんでしたが、チョウセンゴジュウカラ(CHNESE NUTHATCH)という名前の鳥がいることを初めて知りました。もちろん日本の図鑑には載っておらず、家に帰って調べてみるとどうやら朝鮮半島北部から中国にかけて生息する種類のようです。日本で見られるゴジュウカラとはかなり異なる体色で頭部から背中にかけて黒、脇腹から腹部にかけては一面橙色とかなり目立つ姿をしています。私が島にいた段階では確認者が一人だけで写真もなかったようですので、正式な記録としては認められないとのことでした。その後の確認が待たれます。チョウセンゴジュウカラのような珍鳥は逃しましたが、ミヤマホオジロ、シベリアジュリンをはじめとするホオジロ類、オオマシコ、ベニマシコといったマシコ類などこの時期ならではの鳥たちを見ることができたのは収穫だったと思います。反対に10月には多数見られたムシクイ類はほとんど見られず、ヒタキ類にいたってはまったく姿を見ることはありませんでした。季節は確実に冬に向かっています。



ノビタキ♀。今回はこの一羽だけ見ることができました。ジョウビタキもそうですが、毎年10月~11月にかけて多数見られる両種が今年は非常に少なかったのは気になるところです。
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ルリビタキ。今回は多数のルリビタキを目にしました。その数は100を超えたと思います。そのほとんどが写真のような♀タイプでした。♂の若鳥も♀と同じような色合いですから目にすることは多いのですが、成鳥♂の個体は1~2個体見かけただけです。
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2013年11月上旬・撮影地石川県舳倉島

(観察種)
トビ、ハヤブサ、カラスバト、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、ハクセイキレイ、ツメナガセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、ムネアカタヒバリ、ヒヨドリ、アカモズ、モズ、キレンジャク、ヤマヒバリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、シロハラ、マミチャジナイ、ツグミ、ウグイス、ムジセッカ、メボソムシクイ、メジロ、シロハラホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、シベリアジュリン、オオジュリン、アオジ、カワラヒワ、アトリ、ベニヒワ、マヒワ、イスカ、シメ、ムクドリ、ハシビトガラス、ウミネコ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、ホオジロ、シジュウカラ、キクイタダキ、オオマシコ。ベニマシコ、コホオアカ、スズガモ、マガモ、ミソサザイ、ノビタキ、ハイタカ 以上56種
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by hideaki0310 | 2013-11-04 07:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(0)