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ヒクイナ(Ruddy-breasted crake)~2014.03

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久しぶりにヒクイナを観察することができた。横浜市郊外の貯水池の一角。比較的きれいな水辺と枯れた葦がまばらに生えた環境。おそらくこの場所で越冬したものと見られるが、近年このような越冬個体が発見されることが多くなった。

以前の記事でも書いた記憶があるが、私が鳥を見始めた30年前は関東ではヒクイナは夏鳥という認識が強かった。地元の周辺でも酒匂川沿いの栢山地区などの田んぼでは繁殖期の夕方、「キョッ、キョッ、キョッ、キョッ」というヒクイナ独特の鳴き声をしばしば耳にしたものだ。それでもこの手の種類の生態からはっきりと姿を見ることは希で、4~5年前に東京で出現した越冬個体を見たのが、はっきりと姿を観察した初めての経験だった。以降、毎年どこかで越冬個体のヒクイナの話を聞くようになったが、繁殖期の生息状況はどうなのだろう。30年前に比べれれば都市化により圧倒的に少なくなってしまった田園地帯。その僅かに残された場所であの独特の声を聞くことはできるのだろうか。。。
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2014年3月中旬・撮影地神奈川県横浜市
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by hideaki0310 | 2014-03-24 07:00 | 神奈川県 | Trackback | Comments(0)

トラツグミ(White's Thrush)~2014.03

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久しぶりにトラツグミを撮影できた。秋から春にかけての時期、漂鳥であるトラツグミを目にする機会は少ないわけではない。初夏、早朝や夕方に山を歩いていると独特の鳴き声を聞く機会も多い。しかしながら暗い破を好む性質からじっくりと観察できる機会はなかなかない。私などより仲間内で情報を交換し合っているカメラマンの方のほうが余程撮影機会は多いだろう。

今回、ウタツグミが出ている場所のすぐそばの松林で3羽のトラツグミを観察することができたのはラッキーだった。人が多いときは松の木の上で休んでいて、人気がなくなると地上に降りてきてミミズなどを探しているようだ。このトラツグミ、警戒心が薄いのか人馴れしているのかわからないが三脚を短くして座ってまっていると向こうから近づいてくる。行動は大型ツグミ共通の動きであるが、その大きさのせいか動き自体はゆっくりしてる。至近距離で観察できたことにより、改めてトラツグミの大きさを実感することができた。


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2014年3月中旬・撮影地神奈川県相模原市
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by hideaki0310 | 2014-03-20 07:00 | 神奈川県 | Trackback | Comments(0)

ビロードキンクロ(White-winged scoter)~2014.03

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銚子港のすぐわきにある小さな漁港。工事のための船が何艘か入っていてやや騒がしいなか、岸近くにクロガモが5~6羽でのんびりしている。一通り眺めてもクロガモ以外の鳥影は見られなかったのでその場を立ち去ろうとすると100メートルほど離れた岩場近くに海ガモを見つける。双眼鏡で再度確認するとクロガモより大きく、平べったい。近づいて確認すると次列風切が白いのが見えたのでビロードキンクロとわかった。

最初はメスだと思って観察していたが、やや褐色の体色と目の周りに見られる白班がはっきりしない。嘴も黒一色ではなくやや赤みを帯びている。家に帰って調べてみるとこの個体は♂の若い個体とわかった。
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下の写真は北海道で撮影した♂の成鳥。
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岸近くで潜水を繰り返して採餌していた。さすが海ガモ、潜水時間はかなり長かった。
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2014年3月上旬・撮影地千葉県黒生漁港
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by hideaki0310 | 2014-03-17 07:00 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)

クロガモ(Common Scoter)~2014.03

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この時期銚子周辺で見られる海ガモといえばこのクロガモ。スコープで海上を見渡すと無数のクロガモが浮いているのが観察できる。が、岸近くで観察しようとしても人間の姿をみるとスーッと遠ざかっていく。。。というのがいつものパターン。この日は珍しく導流堤の内側でのんびりしているクロガモのペアを見つけた。この場所は普段からカイツブリ類やカモ類が見られる場所であるが、海が荒れたりするとウミスズメやヒレアシシギなどが見られたりすることがあるので、このあたりを訪れた際は必ずチェックする場所である。この日は特に珍しい種類は見られなかったが、アカエリカイツブリやハジロカイツブリ、そしてこのクロガモがのんびり泳いでいた。


クロガモ♀。真っ黒な♂は遠くからでも目立つのでどうしても♂のほうに目が行ってしまうが、メスもなかなか面白い色合いをしている。♂のように嘴上部に黄色いこぶはないが、よく見ると♀の嘴にも黄色い部分があることがわかる。
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クロガモ♂。上の♀とペアのようで一緒に行動していた。♀のほうが好奇心旺盛で護岸のすぐそばまでやってきていたが、♂のほうはやや距離をとって泳ぎ回っていた。
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2014年3月上旬・撮影地茨城県波崎
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by hideaki0310 | 2014-03-15 07:00 | 茨城県 | Trackback | Comments(0)

ケイマフリ(Spectacled Guillemot)~2014.03

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北海道ではよく見かけるケイマフリですが、関東近海で姿を見る機会はなかなかありません。それでも冬季になると神奈川県よりも南に位置する奥駿河湾などではしばしば姿が目撃されるようなので、いくつかの個体群は関東より南で越冬しているのでしょう。今回見られた個体はこの場所が気に入ったようでもう一ヶ月近くこの地に滞在しているようです。時々岸近くにやってきてくれるので至近距離で観察することができました。このケイマフリ、この時期らしくまだまだ冬羽でしたが、よく見てみると換羽中のようにも見えます。黒い背中がやや褐色味があったのと足の色がややくすんだ赤だったことから推定すると若い個体なのかもしれません。

たまに岸近くにやってきては船の周りを潜り、餌を探していました。
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2014年3月上旬・撮影地千葉県
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by hideaki0310 | 2014-03-12 07:00 | 千葉県 | Trackback | Comments(0)

外川・銚子・利根川~2014.03

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2月~3月といえばカモメ類が最も見やすい時期で毎年銚子方面に何度か足を運んでいますが、今年に限っては長男の受験やら仕事の関係やらでなかなか行く機会がありませんでした。記録を見てみるとまる1年ぶりの訪問となりました。結果は目的のクロワカモメは見ることができず、期待していたカモメ類も漁港での水揚げがなかったせいか思ったより少なく、密かに期待していたアビ類も空振りと少々残念でしたが、事前に知り合いから聞いていた外川漁港のケイマフリを見ることができたのと帰りがけにだめもとで覗いた黒生漁港でビロードキンクロを見つけることができました。他にも普段はなかなか近くで観察できないクロガモやカイツブリ類を間近で観察できたのも収穫でした。時間の関係で銚子周辺のポイントを回ることができなかったので観察種は思ったより増えませんでしたが、やはりこの時期の銚子は期待を裏切りません。

この日は北風が強く吹き付け3月とはいえ非常に寒い日でしたが、目についたのはカイツブリ類。カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリは普段通り多く見られましたが、アカエリカイツブリの数の多さには少々驚きました。外洋性が強い種類ですから普段、あまり人目につきにくいせいもありると思いますが、これほどアカエリカイツブリを至近距離で多く見かけたのは初めての経験です。


アカエリカイツブリ。長く鳥を見ている方であればお分かりになると思いますが、アカエリカイツブリはこの海域ではそれほど数が多いわけではないと思うのですがこの日は本当によく見かけました。強風が岸近くに呼び込んだせいでしょうか。。
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ハジロカイツブリ。
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ミミカイツブリ。
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カンムリカイツブリ。

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2014年3月上旬・撮影地銚子周辺

(観察種)
ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ヒメウ、マガモ、カルガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、スズカモ、クロガモ、ビロードキンクロ、トビ、コチョウゲンボウ、ミサゴ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、カナダカモメ、シロカモメ、カモメ、ウミネコ、ケイマフリ、キジバト、ヒバリ、ハクセイキレイ、タヒバリ、イソヒヨドリ、ツグミ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス、ハジボソガラス(以上40種)
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by hideaki0310 | 2014-03-10 07:08 | フィールドノート | Trackback | Comments(0)

ウタツグミ(Song Thrush)~2014.03

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地元の先輩からウタツグミの話を聞いたときは、ウタツグミなど図鑑の中の話でまさか日本で、しかも地元神奈川で見られるとは思っていませんでしたので本当に驚きました。舳倉島などの日本海側の島嶼でならまだしも、神奈川県での記録(2例目だそうです)ですからますます驚きですね。本来の生息地はヨーロッパからアフリカにかけてですから、今回観察された個体はロシアなど比較的東寄りに生息していた個体が迷い込んだのかもしれません。肩羽と雨覆いの白斑から察するにおそらく第1回の冬羽を纏った若い個体と思われますが、図鑑などでは詳しく書かれていないので本場ヨーロッパの写真を参考にしました。

このウタツグミ、大きさはツグミよりもやや小さく、体つきもスマートです。行動はツグミと同様、小走りに移動しては止まって胸を張るポーズをとっていました。特徴は胸の斑ですが、よく見ると逆ハートマークになっていることがわかります。体色は頭から背中にかけて茶褐色で足はピンク色を帯びています。ヤドリギツグミによく似ていますが、両者の違いはまず大きさです。ヤドリギツグミのほうが明らかに大きく、またヤドリギツグミの体型はトラツグミに似て太めなのに対して、ウタツグミは逆に小型ツグミに似て細め。体色はヤドリギツグミのグレーに対してウタツグミは茶褐色、特徴である胸の班もヤドリギツグミは大きめの円形ですが、ウタツグミは逆ハート型、足はヤドリギツグミが黄色味を帯びるのに対して、ウタツグミはピンク色をしています。こういった違いはやはり実際に目でみるとはっきりわかります。

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こちらは先週撮ったヤドリギツグミ。上で述べた違いが分かっていただけると思います。
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今回鳴き声は聞くことはできませんでしたが、英名の「song ~」とは鳴き声が美しいところからきているのでしょう。ネットでウタツグミのさえずりを収録しているサイトがあったので聞いてみるとクロツグミに似た美声でした。
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2014年3月上旬・撮影地神奈川県
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by hideaki0310 | 2014-03-07 07:00 | 神奈川県 | Trackback | Comments(0)

ヤドリギツグミ(Mistle Thrush)~2014.03

b0148352_10463065.jpgヤドリギツグミは本来ヨーロッパから北アフリカにかけて生息する種類で、あちらでは比較的ポピュラーな種類のようですが、日本への迷行例は少なく、近年観察例が増えてきたノハラツグミなどと比べると珍しさでは一枚上手といったところでしょうか。ちょうど昨年の秋、舳倉島に渡ったときにこのヤドリギツグミを見たという方のお話を聞いて必死に探しましたが見つからなかった思い出があります。

今回は低山の麓に開けた田園地帯で越冬した個体です。海外の図鑑で調べてみると外見から雌雄の判断はできず、若い個体も成鳥もほとんど同じ体色なので当初は迷いました。しかしながら日本への迷行ということ、わずかですが雨覆いに白濁色の羽根が見えること、頭部から背中にかけての色がやや薄いことなどから第1回の冬羽という判断をしました。近年、珍しい大型ツグミの観察例が増えてきました。もう一度野外で観察できた時に正確に識別できることを目標にしたいと思います。実際に観察した印象としては、図鑑にあるとおりツグミより一回り大きく、シルエットはやや太め。特にお腹回りがツグミに比べて太い印象。行動はほかのツグミ類と同じように地面を飛び跳ねながら、ミミズ、ケラなどを採餌する。移動した後に胸を張るポーズもほかのツグミ類と同様。特徴である腹の黒斑が非常に目だち脇にやや橙色の部分が見られる。一見するとクロツグミの♀に似ているがクロツグミの♀のほうが小さく、体つきもスマート。警戒心はけ薄いようで、三脚を低くしてしゃがんでじっと待っていると向こうから近いづいてくるほど。繁殖地に帰る時期が近くなってきたからでしょうか、餌を十分に取り終えると周辺の杉の木のてっぺん近くにとまり、しばしばグゼリと思われる声で鳴いていました。



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電線どまりの構図。こうした構図は写真をメインに野鳥を撮る人はあまり好きでないかもしれませんが、下半身の特徴、特に足の色や爪の具合がわかるので貴重なショットといえると思います。現在別の場所で観察されているヤドリギツグミによく似たウタツグミと比較すると足の色が異なることがわかります。ヤドリギツグミは黄色、ウタツグミはピンク色です。
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2014年3月上旬撮影
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by hideaki0310 | 2014-03-03 07:00 | その他の地域 | Trackback | Comments(0)