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石垣島~2014.04

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与那国島からの帰りに石垣島に立ち寄った。与那国と違って石垣島は勝手がわかっている。とはいえこの4月の時期に訪れたのは初めてなのでこの時期ならでは鳥たちに少なからず期待していた。石垣島の観察ポイントとして代表的なものとしては市街地に近いところだと平田原水田、石垣港周辺、新川河口など。中西部の名蔵水田やシーラ水田、バンナ公園なども面白いし、その他のポイントが多数点在する。車でポイントを回りながら探鳥するスタイルは与那国と同じ。与那国から戻った日の午後と次の日は終日を使って島を回って見たが結果としては期待していた渡り鳥は少なかった。水田には鳥の姿は少なくツメナガセキレイやムネアカタヒバリが見られたくらいで多数越冬していたはずのシギ類はほとんど見かけなかったし、海岸沿いもキアシシギやメダイチドリ、キョウジョシギの姿が散見された程度。その代わり今回楽しませてくれたのが固有種であるカンムリワシ、ムラサキサギ、ズグロミゾゴイの3種。すでに暑いくらいの気温になるこの時期は行動が活発で特にカンムリワシは多くの個体を目にすることができた。顔見知りのガイドの方からヒメクイナの情報をいただき、そちらにかなりの時間を割いてしまったので北部のポイントは回りきれなかったが、与那国島で61種だった観察種も石垣島での観察種21種を加えると全部で82種となった。ちなみに石垣島には多数生息するハシブトガラス(亜種オサハシブトガラス)は与那国には生息していない。与那国島の環境が特殊なのだろうか。。

今回は鳥の姿が少なかった平田原水田。秋から冬は多数のシギ類が越冬しているが、今回はアオアシシギ、タカブシギの小群が見られた程度。写真のホウロクシギは渡りの途中らしく一羽だけ見られた。4月の中旬になるとシギ類以外にアジサシ類なども見られるようになるようだ。
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今回一番多くの鳥が見られたのは名蔵周辺。数羽が越冬したというレンカクやムラサキサギ、カンムリワシなどの留鳥に加え、写真には残せなかったがヒメクイナの姿が草の間から見え、鳴き声を聞くことができたことが大きな収穫だった。下の写真はヒメクイナが越冬していた場所。
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全体的に小鳥類は少なかったが石垣港周辺の街路樹にカラムクドリの群れが見られたし、繁殖期だけにシロガシラの鳴き声が島中に響いいていた。
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与那国島では数名しかいなかったバーダーも石垣島では多く見られた。与那国島は正直初めて訪れる人には少々敷居が高い。島までのアクセスが悪く、バーダーが多いわけではないのである程度ポイントなどを下調べをしたうえで自分で鳥を探さなければならない。さらに渡り鳥が中心なので当たり外れが大きい。その点、石垣島は周年生息する固有種がいるし島を熟知した野鳥ガイドが居る。また、観光地として宿泊施設や観光スポットが充実しているうえ空港が新設され直行便が飛ぶようになりアクセスも格段に良くなった。したがって石垣島は島を訪れるのが初めての方でも十分楽しめる魅力的なフィールドと言えるだろう。

最後に・・・4月上旬の渡りの時期を狙って与那国・石垣を訪れたのであるが、いつも訪れている渡りの島である舳倉島などとは明らかに違う鳥相であることがわかった。例えば舳倉島などでは多数見ることができるオオルリやキビタキといったヒタキ類は与那国島ではまったく目にすることがなかった。同じ東南アジア方面から渡ってくる夏鳥たちでも与那国島を含む八重山諸島や沖縄諸島を通過しながら北上する種類と中国など大陸に沿って北上し沖縄地方を経由せずに直接本州・北海道にわたってくる種類とあるのだろう。

(観察種)
コウライキジ、ズアカアオバト、キジバト、カルガモ、ズグロミゾゴイ、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、ムラサキサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クロサギ、シロハラクイナ、ヒメクイナ、バン、オオバン、コチドリ、シロチドリ、メイダイチドリ、オオメダイチドリ、ホウロクシギ、アオアシシギ、キアシシギ、タカブシギ、イソシギ、キョウジョシギ、トウネン、レンカク、カンムリワシ、ハイタカ、シマアカモズ、ハシブトガラス、ツバメ(亜種アカハラツバメ2)、シロガシラ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、カラムクドリ、アカハラ、イソヒヨドリ、スズメ、キセキレイ、ハクセイキレイ、タヒバリ、アミハラ 以上47種
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by hideaki0310 | 2014-04-29 07:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(0)

ソリハシセイタカシギ(Pied Avocet)~2014.04

b0148352_20534342.jpg与那国中学校でオオチドリを観察していると私の携帯が着信を知らせた。知り合いの方が祖納水田でセイタカシギを観察していたら突然ソリハシセイタカシギが飛来したようだ。その知らせを受けてすぐに祖納水田に向かう。与那国中学校から祖納水田までは目と鼻の先なのですぐに現場に到着するとソリハシセイタカシギが優雅に採餌している。与那国島でもソリハシセイタカシギは珍しいらしく、毎年この時期に与那国来ているバーダーの方も島ではソリハシセイタカシギは初めて見たと話していた。この個体、単独での飛来であり、かつ近似種のセイタカシギが近くにいたのにもかかわらずはまったくの別行動。以前、石垣で見た個体はセイタカシギと一緒に行動していたのだが。。。


この個体はおそらく成鳥と思われる(羽根の黒い部分に褐色味がない)が、このような成鳥でも単独または少数で渡りをしているものと思われる。前回、奄美大島で観察した時は3羽で行動していたし、関東などで観察されるものも単独または数羽ということがほとんど。常にある程度の数で行動するセイタカシギとはやや性質が違うようだ。


首を左右に振りながら、独特の嘴を使って採餌する。写真のように顔を完全に水の中にいれて採餌することもしばしば。
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20~30分ほど我々ギャラリーを楽しませてくれた後、ふっと飛び立ちそのまま姿を消してしまった。
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私自身、ソリハシセイタカシギを見るのは3回目なのであるがこれほど至近距離で観察できたのは初めてだった。

今回掲載した写真はすべて車内からの撮影。近年、野鳥カメラマンのマナー違反が問題になることが多くなった。法令違反などは論外として野鳥撮影に対する姿勢も問われている。同じバーダー、カメラマンの立場から言わせていただくと、相手は野生動物。近くで撮影しようとぶっとい三脚にでっかいレンズをもってドタドタ鳥に近づけは当然鳥は逃げる。ベテランのバーダー、カメラマンは近くで撮影するために車をブラインド代わりに使ったり、物陰から撮影するなど工夫している。鳥に近づくときは相手の呼吸を読みながら三脚をたたむなどして低い姿勢で近づく。石垣島で出会った地元のバーダーの方いわく「この島で鳥の情報について秘密はないので島外の人にも聞かれれば自分が知っている情報は教える。ただ、少なくとも静かに車内から撮影してほしい」と話していた。これを読んで自分には当てはまらないと思った方も多いだろうが、近年フィールドでは大声で歓談しながら鳥を待っている集団をよく見かける。歓談をするのは自由であるが他の場所でお願いしたい。我々人間が野鳥にとってどれだけプレッシャーになっているのか。。野鳥観察(撮影)は忍耐と体力、工夫が必要な趣味であることをお忘れなく。

2014年4月上旬・撮影地与那国島祖納地区
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by hideaki0310 | 2014-04-26 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

オジロトウネン(Temminick's Stint)~2014.04

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祖納地区の水田では多くのシギチドリ類を見ることができた。数が多い順番から、タカブシギ、コチドリ、トウネン、セイタカシギ、アオアシシギ、ムナグロ、オジロトウネン、ウズラシギ、クサシギ、アカアシシギといったところである。この時期は普段見かけることが少ない成鳥夏羽を見ることができる。今回、真っ赤なトウネンを見ることができたし、コチドリの夏羽特有の黄色いアイリングも堪能した。

写真のオジロトウネンも夏羽に移行していた。普段関東でみかけるオジロトウネンは時期的に冬羽のものが多い。個人的には冬羽も好きなのであるがやはり夏羽のほうが鮮やかである。夏羽の特徴である翼の赤褐色の羽がわかっていただけると思う。
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ウズラシギ。このウズラシギも夏羽だ。関東で秋の渡りの時期にみるウズラシギ幼鳥も似たような色彩をしているが、この個体は成鳥の夏羽。下面にでる縦班がはっきりしておりV字型になっている。
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タカブシギ。与那国島でも最も多く目にした種類だ。首周りの縦班は夏羽の特徴の一つであるが眉班がはっきりしているので夏羽い移行中というところだろう。近年私の住んでいる場所の近辺でこういった淡水生のシギ類を見る場所が少なくなってきていることは非常に残念である。
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一羽だけ観察できたアカアシシギ。稲の間を移動していたので全身をじっくり確認することはできなかったが、このアカカシシギも夏羽であった。胸から腹にかけての縦班が目立ち白いアイリングもはっきりしている。夏羽であれば識別は容易であるが冬羽のアカアシシギとツルシギはよく似ている。大きさはツルシギのほうがやや大きく体型もスマートに見えるが最大の識別点は嘴基部の朱色。写真のようにアカアシシギは上下とも朱色だが、ツルシギは下嘴のみ朱色をしている。
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数多く見られたセイタカシギ。祖納の水田には10数羽の群れ、久部良ミトが一番多く20羽以上、満田原水田にも同じく10数羽の群れが見られた。与那国島では越冬もするが旅鳥のようなのでこの時期は多く見られるのだろう。
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与那国島ではそれなりの数のシギチドリ類を見ることができたが、与那国島の次によった石垣島ではほとんどその姿を見ることはなかった。すでに北へ旅立った後だったのであろうか。。

2014年4月上旬・撮影地与那国島祖納地区
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by hideaki0310 | 2014-04-24 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

アマサギ(Cattle egret)~2014.04

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この時期、与那国島や石垣島の水田地帯ではコサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギなどのサギ類が目立つ。そのサギ類の中で最も数が多いのがこのアマサギ。写真のような夏羽の個体やまだ冬羽の個体など様々である。与那国島ではアマサギは少数が越冬もしているようであるが主に旅鳥で、しかも秋に比べて私が訪れた春の方が圧倒的に数が多いらしい。昼ははある程度分散しているので多きな群れは見られないが、私が見た中では夕方になると比川水田の周辺に集まり、群れでねぐら入りしていた。比川水田のねぐらではほかにコサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギも混じっていた。

見慣れた姿ではあるが、この時期のアマサギは亜麻色の夏羽はやはり目を引かれる。特に朝夕は比較的警戒心が薄く、車のすぐそばまで近づいてくるので、じっくりと堪能することができた。


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ダイサギ。この時期は目先が緑青色の婚姻色が見られる。足も上部が赤くなっているのがわかるだろうか。これも婚姻色の特徴のひとつとなる。コサギも多数いたので婚姻色(コサギの場合には目先がピンク色)の個体を探してみたが今回は見当たらなかった。写真の個体は亜種チュウダイサギと思われるが、亜種ダイサギに比べると明らかに一回り小さい。
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ツバメチドリ。水田でシギ類を観察していたら突然西側の上空に20羽ほどのツバメチドリが飛来した。20〜30分の間水田の上空で大型の昆虫を空中で捕らえていた。地上に降りるかと思い、待っていたが群れはそのまま東へと移動していった。台湾から飛来し、さらに北を目指すのだろうか。。いかにも与那国島らしい瞬間だった。
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その後、近くの畑に一羽だけだが降りてしばしの休息をしているツバメチドリを見付けた。台湾から飛んできたとしても100キロ以上あるのだから、中には休息を必要とするものも居るのだろう。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島祖納地区
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by hideaki0310 | 2014-04-22 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

オオチドリ(Oriental Plover)~2014.04

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今回の与那国島最大の目的はこのオオチドリ。関東でも数年前に群れで見られているが、やはり夏羽のオオチドリが見てみたい。となると日本で毎年定期的に観察されている場所であるこの与那国島ということになる。与那国島であってもこの時期に必ず見られるという訳ではないか島に渡った初日に早速オオチドリの出現ポイントとして有名な東崎に向かった。がその姿はなし。そのほか過去に実績のある場所を何カ所か回りましたが空振りに終った。先に島に着いて観察していた方から2~3日前まではペアが見られたという話を聞いていたが、「さっきまでいた」というのはこの世界ではよくある話。それでも希望をもって探していると2日目の午後に東崎で♀タイプを一羽発見!手元にあった図鑑とにらめっこしながら観察したが、1Wなのか、ADなのかは判断ができなかった。私なりの見解としては1Wであればもっとバフ色が強いと思われるのでADーSまたは♀ADーWだろうと思われる。この個体は以前に掲載したオオメダイチドリの♂と一緒に行動していた。一緒にいるところを観察すると大きさは両者ともほぼ同じに見えたが体つきはオオメダイチドリに比べて首が長く、胴体はややほっそりしており、特に頭部が小さく見えた。その分オオチドリの方が足の長さが目立つ。

♀タイプをじっくりと観察したあと祖納に戻ると、顔見知りのバーダーから♂が与那国中学校の校庭に出ていることを教えてもらいすぐにその場に向かった。あこがれのオオチドリ♂は春休み中で子供たちの誰もいない校庭のど真ん中でのんびり餌を探している。もっと近くで観察したかったが、校庭の真ん中あたりを行ったり来たりしていたのでなかなか近づくことができない。最後は中学校の教頭先生に事情を話し、職員室のすぐ脇の建物の影から撮影させてもらった。



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最初に発見した♀タイプ。羽色は地味であるが、長い黄色の足が印象的。はじめこの個体は東崎の草地で餌を採っていたが、しばらくすると♂と同じ与那国中学の校庭にやってきた。学校が春休み中で子供たちが居なかったせいもあるだろうが、私が島を離れる時まで同じ場所でペアで行動していた。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島東崎・祖納地区
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by hideaki0310 | 2014-04-20 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

ミフウズラ(Barred Buttonquail)~2014.04

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今回、2泊3日の日程でミフウズラを見かけたのは全部で4回。最初は2日目の早朝、比川地区で人家の庭先を移動しているところに遭遇した。このときはペアで行動しており、写真には残せなかったが♀の鳴き声と思われるやや甲高い「ブーゥ、ブーゥ」という鳴き声を聞くことができた。2回目がこの写真であるが、車で東崎から比川地区に移動する途中の道路わきで目撃した。ミフウズラは朝と夕方でないとなかなか姿を現さない印象であったがこのときは昼間の時間帯であった。♀だけであったが、道路わきにはサトウキビ畑が広がっており、その周辺で繁殖しているのだろう。

ミフウズラは天敵であるサシバがいない時期に活発に行動するといわれている。与那国島などの八重山諸島ではサシバは冬鳥で、11月~4月までは多くみられるためこの時期にはミフウズラの姿を見ることは少ないというのが定説だった。が、今回、これだけのミフウズラの目撃例を考えるとまだサシバのいる4月でも繁殖期であるこの時期には活発に行動していることがわかる。臆病な性格のため、車で近づいてもすぐに藪に潜ってしまうが、じっとしているとひょっこり姿を見せることがたびたびあった。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島
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by hideaki0310 | 2014-04-18 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

ギンムクドリ(Red-billed Starling)~2014.04

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ここ与那国島ではムクドリといえばこのギンムクドリとなる。5~6羽の群れで飛び回っているところをよく見かけた。他にはカラムクドリが見られたが与那国では普通のムクドリはついに見かけなかった。行動や鳴き声は仏のムクドリとほぼ同じであるが、大きさはやや大きめ。夕方になると大きな群れになってねぐら入りする行動なども普通のムクドリと同じ。姿を見かけた回数は多かったのであるがなかなかシャッターチャンスには恵まれず、今回撮影できたのは朝方小雨の降る中人家の垣根に集まっていた群れと、夕方ねぐら入りする前に電線に集まっていた群れだった。
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夕方、比川地区の電線に集まった約30羽の群れ。中に一羽だけカラムクドリが混じっている(中央の1羽)。大きさを比べるとギンムクドリのほうが一回り大きいことがわかる。
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カラムクドリ。与那国では少数派だったカラムクドリだが、石垣では逆に多数派であった。最後の一枚は石垣港の街路樹に実った実を食べに集まった群れの中の一羽。20~30羽の群れで、鳴き声は非常に賑やかに聞こえるのであるが、茂った樹木の中にいてなかなか姿を見せなかった。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島比川地区、石垣島石垣市街
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by hideaki0310 | 2014-04-16 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

オオメダイチドリ(Greater Sand Plover)~2014.04

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オオメダイチドリ成鳥夏羽。関東でもしばしばオオメダイチドリに会うことができるが、鮮やかな夏羽の個体に出会える機会は非常に少ない。思い出してみると中学生の時に相模川の河口で出会った以来だ。その時はスコープをのぞきながらその美しさに感動したことを覚えている。今回はオオチドリのポイントとして有名な東崎でオオメダイチドリに会うことができた。メダイチドリに比べて長い嘴と黄色味を帯びる足が特徴だが、そのほか丸みを帯びた頭頂もメダイチドリとの識別点となる。東崎の草地でのんびりと採餌していた。
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オオメダイチドリ冬羽。この場所にはメダイチドリもいたが、メダイチドリに比べて明らかに長い足と細く尖った嘴、一回り大きな体からオオメダイチドリとわかる。
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最後に下の写真の個体。みなさんはどう判断するだろうか。。長めの嘴、丸みを帯びた頭頂はオオメダイチドリの特徴を示しているが、オオメダイチドリとするには足が長くない。また、胸の部分のオレンジと白の分け目に茶色のラインが入っているのがわかるだろうか。。これはオオメダイチドリではなく、メダイチドリの特徴を示すものとなる。写真ではわからないが大きさはオオメダイチドリとメダイチドリの中間ぐらいの大きさだった。上記のような特徴からこのような個体はメダイチドリの亜種チベットメダイチドリだと言われているが、はたしてどうなのだろう。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島東崎
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by hideaki0310 | 2014-04-14 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

アカモズ(Brown shrike)~2014.04

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鳥に興味を持ち始めたのが小学校5年生の時。途中10年ほどのブランクはあるが鳥を見始めてかれこれ30年になる。最近やっとある程度自信をもって識別できることが多くなってきた。が、長年鳥を見ている割には初歩的な間違いをしたり、思い込みで判断をしたりということがあり、観察眼が足りないと実感することがたびたびある。このアカモズの件もその一例だ。与那国島を含めた南西諸島では冬にアカモズの亜種であるシマアカモズが多数越冬する。今回の与那国島でも多くのシマアカモズを見かけた。過去に石垣島を数回訪れているので、シマアカモズは何度も観察した経験はある。そういった慣れからこの個体も現地では亜種シマアカモズだと決めつけて見ていたが、この個体を皆さんはどう思うだろうか。。もともとアカモズの♂は個体差が大きいといわれる。脇にあるうろこ状の斑から若い個体であることは明らかだが、頭頂から背中にかけての赤茶色を見るとどうもしっくりこない。シマアカモズの若鳥を見たことがないのでわからないが、成鳥のシマアカモズの頭頂は灰色。となるとこの個体は亜種アカモズ?それともカラアカモズ??渡りの時期いうことを考えると可能性は十分あるが、亜種アカモズの渡りは他の小鳥たちよりやや遅めなので、4月上旬はやや早いか。。。いろいろな図鑑をひっくり返して調べてみたが、いまのところ自分の中で結論がでていない。下の写真は次の日に撮影したものだか、恐らく同一個体である。やはり頭頂から背中にかけて赤茶色だ。(その後いろいろ検討しましたが、おそらく亜種カラアカモズだと思われます)
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下の写真は正真正銘亜種シマアカモズ。成鳥の♂個体である。こういった個体であればすぐに判断できるが、若い個体や♀になると難易度はあがる。これだから楽しいわけであるが。。
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シロガシラ。与那国はまさにシロガシラの島といっていいほど個体数が多い。沖縄本島や宮古・石垣でもシロガシラの姿は見かけるが、与那国のシロガシラの数はそれとは比べ物にならないほど多く、スズメ、ヒヨドリ次にその姿をよく見かけた。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島比川地区、祖納地区
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by hideaki0310 | 2014-04-13 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)

ムジセッカ(Dusky Wabler)~2014・04

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朝方、比川地区の集落沿いを歩いていると目の前をミフウズラが横切っていった。再度の登場をしばし待っていたが出てくる気配がないのであきらめて移動しようとしていたところ、近くからムジセッカの声が。。。海岸沿いの藪を探してみるとムジセッカが一羽見つかった。与那国ではムジセッカは越冬しており、さらにカエラフトムジセッカも越冬することがあると聞いていたのでじっくり観察した。動きはそれほど敏捷ではなかったが、はっきりした眉班と細く尖った嘴、白濁色の胸、やや細めの脚と長めの爪からムジセッカと判断した。
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舳倉島でもムジセッカはよく見かけるが、ほとんど藪から出てくることがなくいつも写真が撮れないのであるが、朝方だったせいかこの個体は比較的目立つ場所に出てきてくれるので助かった。


亜種チョウセンウグイス。これもミフウズラを待っているときに見つけた。「ホーホケキョリン」という亜種ウグイスとはやや異なるさえずりで気が付いたのであるが、こいつは人家の生垣沿いのブッシュから出てくることはなく、一瞬抜けた場所に出てきたときに撮影。やはり亜種ウグイスに比べると明らかに大きい。
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ノゴマ。このノゴマもムジセッカと同じブッシュから突然出てきてさえずり始めた。与那国ではノゴマも越冬するらしい。4月上旬は渡りの時期なので、この個体が越冬個体かどうかはわからないが南の島で聞くノゴマの澄んださえずりはなんだか不思議な感じがした。
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2014年4月上旬・撮影地与那国島比川地区
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by hideaki0310 | 2014-04-11 07:00 | 南西諸島 | Trackback | Comments(0)