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ギンザンマシコ(Pine grosbeak)~2014.07(E)

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知床峠のギンザンマシコ。7月下旬と言えば繁殖期も終わり姿が見えずらくなる時期と言われますが、今回は幸運に恵まれ久々に撮影することが出来ました。ギンザンマシコと言えば旭岳の姿見周辺が有名なポイントですがここ知床峠でも少数が繁殖しています。ただし最盛期を除いて見られる確率はそう高くありません。しかも知床峠は霧に包まれてしまうことが多く、一旦霧が発生してしまうとギンザンマシコはおろか周辺の景色もまったく見えなくなってしまいますし風が強い場合も姿を現しません。それでも羅臼に宿泊した際は早朝眠い目をこすりながら幸運を求めて知床峠に向かってしまします。今回も羅臼最終日、朝食前の2時程知床峠に向かいます。峠に到着すると霧はなく、風も微風。ギンザンマシコの出現する条件はそろっています。時期外れのためほかにカメラを構えている人はおらず、時折やってくる観光客の方と談笑をしながら待っていると遠くでギンザンマシコの「ピュルピュルピュロルリリ」というさえずりが聞こえてきます。さらに待っているとやや大きめの鳥影が谷の下の方から飛んできて遠くのハイマツの枝にとまるのがところを発見。双眼鏡で覗くとギンザンマシコでした。距離が遠かったので双眼鏡で姿を追っているとだんだんとこちらに近づいて来ます。最後は道路のすぐわきまでやってきてくれました。


ギンザンマシコ♂。イスカよりさらに一回り大きく赤い体色は遠くからでも目立ちます。駐車場のすぐ脇にある枝にとまって羽繕いを始めました。基本的に人間をあまり警戒しません。
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さらに写真のように目立つ場所に止まってくれることが多いので近くに来てくれれば写真撮影は比較的容易です。一緒にギンザンマシコを待っていた知床の観光局の方もコンデジで撮影していました。
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1分弱、我々を楽しませてくれた後道路の反対側のハイマツ帯に飛んでいきました。
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2時間ほどの間でギンザンマシコを見ることが出来たのはこの1回だけで♀はやってきませんでした。一日待っても全く見られない日もあるようですが、この日のように一瞬の幸運に出会うこともあります。これだから鳥はやめられません(笑)

2014年7月下旬/撮影地北海道羅臼町/ニコンD4s+AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR
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by hideaki0310 | 2014-07-30 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

知床・根室/2014.07.24~27

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子供たちが夏休みに入った7月下旬、知床・根室を訪れました。今回はいつも同行する次男でなはく今春中学生になり身長がほぼ私と同じくらいまでに成長した長男との2人旅。

初日は中標津空港から野付半島経由で羅臼に向かいシマフクロウで有名な鷲の宿に宿泊。野付半島では草原にノハナショウブ、センダイハギ、ハマナスが咲き乱れ、鳥はというとシマセンニュウ、ノゴマ、コヨシキリ、オオジュリンといった鳥たちががまだまだ子育ての最中のようでした。海岸に目を向けると早くも秋の渡りが始まっており、キアシシシギ、キョウジョシギ、メダイチドリが見られました。羅臼の鷲の宿には3年ぶりに宿泊。餌場にやってくるつがいは3年前と同じつがいで今年も繁殖が無事成功し、雛も順調に育っているとのことでした。


2日目は午前中に知床ネイチャークルーズに乗船し海獣類を観察し、午後は知床五湖でガイド付きのトレッキングに参加。ネイチャークルーズではこの時期よく見られるマッコウクジラ、イシイルカなどが観察できました。マッコウクジラを見るのはこれで3回目ですが豪快に塩を吹あげ泳ぐ姿と深海に潜る前に見られる大きな尾びれには毎回のことながら感動します。また、出航時に船の周囲を厚く覆っていた霧も後半にかけて薄くなり、最後は船上から雪の残る知床連山を拝むことができました。
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知床五湖では今の時期、ヒグマの活動期ということで五胡をめぐる遊歩道はガイド付きのツアーのみ入場が許可されています。五胡入口には立派な駐車場と休憩所、フィールドハウスがあり、1湖まではこれまた立派な木道が整備されています(ツアーに参加しない観光客はこの木道を歩くことになる)。私が小学生のころ父に連れられて訪れた知床五湖はただの遊歩道があるだけの場所だった記憶があるので、こういった施設も世界遺産登録の恩恵なのでしょう。ツアーでは担当のガイドの方から知床五湖の自然や歴史の解説、自然保護への取り組み、ヒグマへの対処法興味深い話を聞くことができました。下の写真は羽化したばかりのコエゾゼミ。知床五湖のトレッキングの途中で見つけました。
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五湖の遊歩道の途中で出会ったキタキツネ。木の根元を掘ってセミの幼虫を探していました。
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3日目は朝食前に知床峠で今回狙っていたギンザンマシコやアオバト、アマツバメなどを観察。午前中に羅臼から根室に移動し、午後から落石クルーズに乗船しました。根室に近づくにつれこの時期特有の霧が発生し気温はまったく上がらりません。東京が33℃とのニュースを聞きましたが根室は昼間でも15℃~20℃で上着を羽織らないと寒いくらいでした。クルーズでは今回もツノメドリやウミバトといった珍鳥の出現はありませんでしたが昨年に続きカンムリウミスズメの冬羽が見られたのと昨年生まれのエトピリカ若鳥が見られたのは収穫でした。下の写真は知床峠から見た羅臼岳と国後島です。
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最終日は朝から深い霧に包まれてしまい特に納沙布岬周辺は周囲がまったく見えないほどでした。飛行機の時間を気にしながら再度訪れた野付半島ではキタキツネ、エゾジカといった定番の動物たちが見られました。エゾジカは今年生まれの小鹿を連れた群れに出会いましたが人間を見ても逃げようとしないのには少々驚きました。
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6月中旬に続き2回目の訪問となりましたが6月中旬には少し早かった花も楽しめ、鳥のほうも繁殖期後半とはいえまだまだ十分に楽しめます。なにより蒸し暑い東京とは別世界のようですからそれだけでも訪れる価値はあると思います。
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2014年7月下旬・撮影地羅臼町・斜里町・別海町

(観察種)
シロエリオオハム(落石クルーズ)、カイツブリ、フルマカモメ(羅臼クルーズ)、アカアシミズナギドリ(羅臼クルーズ)、ハイイロミズナギドリ、ウミウ、ヒメウ、アオサギ、オシドリ、マガモ、カルガモ、スズガモ、クロガモ、カワアイサ、オジロワシ、トビ、メダイチドリ、キョウジョシギ、キアシシギ、オオジシギ、ユリカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウミガラス(落石クルーズ)、ケイマフリ(落石クルース)、カンムリウミスズメ(落石クルーズ)、ウトウ、エトピリカ(落石クルーズ)、キジバト、アオバト、カッコウ、ツツドリ、シマフクロウ、アマツバメ、ハリオアマツバメ、コゲラ、ヒバリ、ショウドウツバメ、ツバメ、ハクセキレイ、ミソサザイ、ノゴマ、ルリビタキ、ノビタキ、アカハラ、ウグイス、シマセンニュウ、マキノセンニュウ、コヨシキリ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ギンザンマシコ、ベニマシコ、ウソ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上64種)
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by hideaki0310 | 2014-07-29 07:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(2)

シロエリオオハム(Pacific Diver)~2014.06(M)

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落石クルーズではこのシロエリオオハムの他、オオハム(冬羽)とアビ(冬羽)のアビ類3種を観察することができました。特にシロエリオオハムは船が近づいてものんびりしていてくれていたため、なかなか目にする機会の少ない夏羽を比較的近距離で観察できたのは収穫でした。アビ3種の中でもアビに関しては比較的識別は容易ですがシロエリオオハム、オオハムについてはかなり難易度が上がります。飛んだ時に見える下尾筒のラインの有無を確認できればいいのですが毎回確認できるとは限りません。夏羽では前頸の黒班の光沢が緑ならオオハム、紫ならシロエリオオハムですがこれも光線の関係ではっきり見えることは希です。今回の個体はオオハムに比べてやや短くほっそりした嘴、後頭から後頸がオオハムより明るい銀白色からシロエリオオハムと判断しました。

下の写真は2日目、暴風雨の中漁港に避難してきた個体です。悪天候の中の観察だったので体色はよく見えず浮かんでいる姿を見てオオハムかと思いますたが(オオハムの方が全体に浮き上がって見え、脇後方に白班が見える)次の日に同じ個体を観察した方か前頸が紫だったとのお話を聞きました。あらためて写真を見てみると嘴は短く細いのでシロエリオオハムだと思われます。やはりこの2種の識別は難しいです。
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シロエリオオハム若鳥。この時期は夏羽の個体が多いですが冬羽の個体も少なくありません。この個体も冬羽かと思いましたが、褐色みがあることから若い個体ではないかと思われます。
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2014年6月中旬・撮影地北海道根室市ユルリ島周辺/温根元漁港
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by hideaki0310 | 2014-07-03 06:00 | 落石クルーズ | Trackback | Comments(0)