<   2016年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧

ツノメドリ(Horned Puffin)~2016.06

b0148352_23183810.jpg
今回の落石NCでの一番の出会いとなったツノメドリ。鳥を見始めた頃はエトピリカ、ツノメドリなどはアラスカなど海外に行かないと見られない種類だと思っていました。特にツノメドリに関してはその考えが強く、数年前に落石や知床でツノメドリが観察されたとの話を聞いた時もなんだか遠い国の話を聞いている気分でした。それでも近年落石NCでは夏の時期にツノメドリが観察されることが多くなってきたのでいつかは自分も見ることが出来るかも知れないと思ってはいましたが、正直今回はまったく期待していませんでした。というのも毎年ツノメドリがユルリ島周辺に現れるのは7月初旬以降で6月に観察されたという話は聞いたことがなかったからです。ですので何気なく双眼鏡を向けた先にこのツノメドリがいたときは目を疑いました。

ウトウと行動していたツノメドリです。私の「ツノメドリ!!」という声にクルーズ船内にいた他の乗船客、ガイドさん、船頭さんの視線が一斉に私の双眼鏡で見つめる先に集まりました。ほんの10~15メートル先の海上にツノメドリは浮かんでいたのです。半信半疑だった他の乗客も一斉にシャッターを押し始めました。


私も夢中でシャッターを押していましたがしばらくすると落ち着いてきたのでじっくり見てみるとこのツノメドリ、完全な夏羽ではありません。顔の白い部分に汚れたような黒いくすみがあり、特徴である嘴の色もはっきりとした赤、黄色ではなくこちらもややくすんだ色合いです。6月中旬という時期のせいでまだ完全な夏羽になっていないのが、それとも若い個体なのか、、、大きさはエトピリカとほぼ同じような大きさに見えました。
b0148352_23261891.jpg


なんどか潜水してはまた浮上するという行動を繰り返しながら徐々にクルーズ船から遠ざかって行きました。1回の潜水時間は30秒~1分程度でした。
b0148352_23185655.jpg
b0148352_2319254.jpg

今回、ツノメドリが見られたのは落石の港を出発してユルリ島に向かう途中でした。目測ですがユルリ島まであと2~3キロという位置だったように記憶しています。この個体、落石周辺で繁殖するのかもしれません。将来もっと数が増えてエトピリカに並ぶクルーズの目玉になることを期待しましょう。
毎回の記述になってしまいますが、この落石クルーズは北海道の中でも特異な環境を持つユルリ島、モユルリ島周辺というハード面とクルーズ船の運営を支えるガイドの方々や漁協のメンバーというソフト面とを勘案するとトップレベルのクルーズだと思います。これで料金は7000円(来年度からは8000円になる模様)ですから本当におすすめです。

2016年6月中旬・撮影地根室市沖(落石ネイチャークルーズ)/ニコンD500・・ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-29 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

エトピリカ(Tufted Puffin)~2016.06

b0148352_22121551.jpg
落石クルーズの目玉、エトピリカです。悪天候のため予約していた土曜日の午後便が欠航になってしまいましたが波もなんとか収まった日曜日の便は無事出航となりました。イーグルさんのブログ(道東の野鳥情報 http://eastern-hokkaido.blogspot.jp/)には詳しく書かれていますがこの時はユルリ島、モユルリ島に環境省の委託調査が入っており、調査船による周辺地域への立ち入りの影響で海鳥の観察状況が思わしくないとのアナウンスを事前にガイドの方からお聞きしていました。一バードウオッチャーとして意見を言わせていただくと、海鳥の繁殖に影響を与えかねない調査であればまったく必要がないと思います。ユルリ島、モユルリ島の貴重な環境、繁殖地を守ろうとしている地元の方々には是非頑張っていただきたいと思います。全面的に応援しています。

一抹の不安を抱えて出発したクルーズでしたが結果としては素晴らしい出会いに恵まれました。ユルリ島手前で、まずウミスズメ。次にハシブトウミガラス、そして極めつけがツノメドリ!その後も本命のエトピリカを複数観察することができました。ツノメドリについては次回の記事でご紹介したいと思います。

クルーズの本命エトピリカ。ポイントについた当初は姿が見えず心配しましたが、ユルリ島、モユルリ島の間の海域に4羽の群れを発見できました。やはり何度見ても興奮します。その後もクルーズ船のすぐそばでじっくり観察することができました。
b0148352_22123364.jpg


島からやや離れた沖合で2羽のエトピリカを間近に観察することができました。本来、この時期にこのような沖合で見ることはないらしいのですが、今年は例年と少し行動パターンが異なるようです。繰り返される委託調査の影響でないことを祈ります。
b0148352_2212426.jpg


ハシブトウミガラス。夏羽のハシブトウミガラスは初めて見ました。遠くで見つけた時はウミガラスかと思ったのですが、近づいてみると上嘴基部に白線がるのが見えたのでハシブトウミガラスと分かりました。嘴もウミガラスに比べると太く遠くから識別する場合には嘴の白線よりも頭が大きく見えるという点がポイントになると思います。
b0148352_23283235.jpg

b0148352_23284285.jpg



ケイマフリ。
b0148352_22131488.jpg


ウトウ
b0148352_22132447.jpg


ウミスズメ
b0148352_22133266.jpg


2016年6月中旬・撮影地根室市沖(落石ネイチャークルーズ)/ニコンD500・ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-27 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

クマゲラ(Black woodpecker)~2016.06

b0148352_22451328.jpg
今回ぜひカメラに収めたかったクマゲラです。我々北海道外の人間にとってはなかなかお目にかかれない種類ですが、今回は運よくクマゲラの子育てを観察することができました。巣の中にいる雛鳥はだいぶ成長しており、私が観察した時は巣立ちまであと1週間程度というところでした。この日は生憎の雨で気温もかなり低かったのですが親クマゲラはせっせと雛に餌を運んでいました。

この程度の大きさまで雛が成長しているにもかかわらず、親鳥が餌を運んで巣に戻ってくるのは1時間~2時間に一度程度です。ということは一度に運んでくる餌の量はかなりの量のということになります。私が観察してる時には♂と♀が交互にやってきていました。♂と♀の違いは頭の赤い部分です。♂は頭全体が赤い毛に覆われていますが♀は後頭部に少しだけ赤い毛があることで見分けることができます。左の写真は♂親ですね。


巣穴からヒナの顔が見えます。かなり大きくなっているのがわかりますね。
b0148352_22453537.jpg


続いてやってきた♀親。巣のある木には直接飛んでこず、一旦少し離れた木にやってきてあたりを伺います。
b0148352_2245421.jpg
b0148352_22455486.jpg


巣穴から飛び出す♂。口には巣の中にあった雛の糞を咥えています。巣立直前になるともう糞はそのまま放置するそうですよ。
b0148352_2246058.jpg

このクマゲラを観察していて少し気になることがありました。というのはクマゲラってもっと真っ黒な印象があるのですが、今回のペア、特に♂のほうなのですが羽根に茶褐色が目立ちました。宿に帰ってご主人に聞いてみると狭い範囲で繁殖するグループだと代を重ねるにしたがて血が濃くなってしまい、その結果このような現象は起こってしまうとのことでした。自然が豊かだと思われる北海道の森でもクマゲラ達が自由に移動できる範囲はそう広くないということですね。

2016年6月中旬・撮影地北海道津別町/ニコンD500・ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-25 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

オオジシギ(Latham's snipe)~2016.06

b0148352_2320580.jpg

北海道限定というわけではありませんが、今回のオオジシギ、ニュウナイスズメ、コムクドリは他の地域に比べると目にする機会は多いと思います。
まずはオオジシギですが、この時期はいたるところでディスプレイフライトをするオオジシギを見かけます。また道端の目立つ場所に降りて鳴いていることも多くそういった場面に遭遇すると近くから撮影できるチャンスです。写真のオオジシギは霧が立ち込める霧多布の草原で盛んにディスプレイフライトをしていました。

ニュウナイスズメも北海道ではよく見かける種類です。今回は公園のアスファルトの上で大きなハチを捕まえていました。
b0148352_23201726.jpg


コムクドリ。今回はムクドリよりもこのコムドリの方が多く見られました。が、いざ撮影しようとするとなかなかチャンスが少ないです。
b0148352_23202657.jpg


2016年6月中旬・撮影地地浜中町(オオジシギ)・ニュウナイスズメ(釧路市)・コムクドリ(根室市)/ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-24 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

ベニマシコ(Long-tailed Rosefinch)~2016.06

b0148352_22373245.jpg

今回は内陸部でも見られる小鳥たちです。初夏の北海道といえば海岸沿いの草原が頭に浮かびますが、海岸線からかなり内陸に入った場所でも開けた草地があればベニマシコノビタキ、ノゴマといった草原性の小鳥たちの姿を見ることができます。道中のほとんどが雨でしたので写真に出てくる鳥たちはみんな雨に濡れているものばかりですが(笑)
まず最初は人気の赤い鳥、ベニマシコです。北海道では夏の時期、様々な場所から「ピッポッ、ピッポッ」というベニマシコの声が聞こえてきます。かなり標高の高い場所でも生息しているようです。
b0148352_22375364.jpg


北海道で一番目にする機会が多いノビタキ。今回は雨のせいでしょうか、例年に比べて目にするノビタキがやや少なかったように思いました。繁殖もまだまだこれからのようでした。
b0148352_2238184.jpg
b0148352_2238660.jpg


ノゴマ。この弟子屈でもノゴマの姿を見ることができました。1日目~3日目は雨で気温も低かったためノゴマの姿を見ることが少なかったのですが太陽が顔出した4日目の根室では様々な場所でのノゴマのさえずりを聞くことができました。
b0148352_22381525.jpg


2016年6月中旬・撮影地上川郡弟子屈町/ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-23 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

タンチョウ(Red-crowned crane)~2016.06

b0148352_21154614.jpg

宿泊した弟子屈の宿のすぐ裏手で見られたタンチョウの親子。内陸にあたる弟子屈町でこの親子の他に4羽のタンチョウを見ることができました。最近ではタンチョウの個体数が増えたため、釧路周辺から繁殖に適した場所を求めて内陸までやってくるペアが増えているそうです。
b0148352_21155194.jpg


野付半島でも道路のすぐ脇で餌を探しているペアに出会いました。冬のタンチョウとは違ってワイルドな雰囲気です。
b0148352_2115579.jpg


2016年6月中旬・撮影地1,2枚目弟子屈町 3枚目別海町/ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-22 07:00 | 北海道 | Trackback | Comments(0)

道東/2016.06.16~06.19

b0148352_193332.jpg

2007年以来、ほぼ毎年となる道東方面に今年も行ってきました。北海道に梅雨はないと言われますが、この時期の道東は雨が多く気温も低いのが通例です。今回もご多分にもれず4日の日程中3日間は雨に降られ、気温も10度前後でした。鳥の方はといえば寒さもあってか動きは鈍く、特に草原の鳥たちの繁殖が遅れている印象を受けました。道中ほとんどが雨だったため予定がだいぶ狂ってしまいましたが、目的のクマゲラの子育てを観察することができ、さらに最終日の落石NCではツノメドリを至近距離で観察するという大変な幸運に恵まれました。ちなみに落石NCの乗船スタンプがたまり今回は半額で乗船できました(笑)そのほか印象に残ったことはタンチョウのペアがあちこちで見られたことです。弟子屈、野付半島、風蓮湖、ポロト湖など訪れる先々でタンチョウを見かけました。繁殖期にあたるこの時期にこれだけの数のタンチョウが見られるということは個体数も相当増えてきたのでしょう。喜ばしいことです。

クマゲラが繁殖する森。
b0148352_1934581.jpg

落石NCが運行されている落石周辺。

b0148352_1935210.jpg

森の中で出会った子キツネ。
b0148352_2272991.jpg

寒さのせいか草原の花はまだまだこれからといった印象でした。
b0148352_1935975.jpg
b0148352_194673.jpg

今回の北海道は少し前に手に入れたD500の試し撮りもかねての撮影でしたが、このD500は本当に素晴らしい!特に①ピントの速さ②ピントの正確性③高感度、以上の3点に感動しました。先程も書いたとおり道中のほとんどが雨だったため撮影はほぼ手持ちのレンズで行いました。NIKKOR 80-400mmは素晴らしいレンスなのですがやはりNIKKOR 500mmに比べると画質は負けてしまうので、D7100であればなるべくNIKKOR 500mmを使うのですがD500ではその必要性をあまり感じませんでした。さらに暗い場所での撮影が多くISO1000~1600程度を常用しましたが画質に関してほとんど不満はありませんでした。決して安い買い物ではありませんがD500は価格以上の価値があると自信を持ってオススメできます。

(観察種)

1 エゾライチョウ(火散布林道)
2 マガモ
3 カルガモ
4 キンクロハジロ
5 スズガモ
6 カワアイサ(ポトロ湖)
7 カイツブリ
8 キジバト
9 アオバト
10 ハシボソミズナギドリ
11 ハイイロミズナギドリ
12 ヒメウ
13 ウミウ
14 アオサギ
15 タンチョウ
16 オオバン
17 ツツドリ
18 カッコウ
19 アマツバメ
20 ウミネコ
21 オオセグロカモメ
22 ハシブトウミガラス(落石NC)
23 ケイマフリ(落石NC)
24 ウミスズメ(落石NC)
25 ウトウ(落石NC)
26 ツノメドリ(落石NC)
27 エトピリカ(落石NC)
28 トビ
29 オジロワシ
30 コゲラ
31 クマゲラ(チミケップ湖)
32 モズ
33 アカモズ(野付半島)
34 カケス
35 ハシブトガラス
36 ハシボソガラス
37 ハシブトガラ
38 ヒガラ
39 ヒバリ
40 ツバメ
41 ヒヨドリ
42 ウグイス
43 エナガ
44 エゾムシクイ
45 センダイムシクイ
46 マキノセンニュウ
47 シマセンニュウ
48 エゾセンニュウ
49 コヨシキリ
50 ゴジュウカラ
51 ミソサザイ
52 ムクドリ
53 コムクドリ
54 アカハラ
55 コマドリ
56 ノゴマ
57 コルリ
58 ノビタキ
59 コサメビタキ
60 キビタキ
61 ニュウナイスズメ
62 スズメ
63 キセキレイ
64 ハクセキレイ
65 カワラヒワ
66 ベニマシコ
67 ウソ
68 アオジ
69 オオジュリン

[PR]
by hideaki0310 | 2016-06-21 20:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(2)