北海道にて(その3)~知床岬の生き物たち
7月の下旬に知床半島のウトロ側を観光船で回ってきました。知床半島は2005年の7月にユネスコの世界遺産に登録されました。これ以降、観光客が増加したようですが、20年ぶりに訪れた知床は昔と変わらない姿を見せてくれました。知床半島はもともと一般の立ち入りが禁止されていて我々が知床の自然を味わうには観光船からになります。今回は小型のクルーザーで岸近くまでよることができたので知床半島の魅力を存分に味わうことができました。 知床半島ではこの時期、オオセグロカモメ、ウミネコ、ウミウ、ケイマフリが繁殖しており船からはオオセグロカモメ、ウミネコ、ウミウのコロニーをいくつも見ることができました。ともにポピュラーな種類ですが、その数には少し驚きました。まずはオオセグロカモメです。 次にウミネコ。ウミネコは黒い幼鳥も見ることができました。後ろの崖のような場所でコロニーを作ります。 船から観察したミツユビカモメ。翼に黒いラインがありますので若鳥です。このような非繁殖個体が夏でも見られます。 はるか上空を旋回していたオジロワシ。今回の旅行では数個体を見ることができました。 陸上からみたウミウのコロニー。このような場所がいくつもあります。 他にウトウ、ケイマフリ、ハイイロミズナギドリ、フルマカモメが見られましたが、いずれも遠くでケイマフリ以外は観察するだけにとどまりました。ウトロの反対側の羅臼ではまれにエトピリカも見られるとのことでしたので、いつか見てみたいと思います。 ここからは動物たちの紹介です。まずは人気のヒグマ。親子連れでした。 イシイルカという種類です。季節によってはシャチやマッコウクジラも見られるようです。 これも人気のキタキツネ。 いたるところで見られたエゾシカ。この子は今年生まれでしょうか?? 今回は鳥だけでなく、知床の生き物にたくさん触れることができました。次回は冬に訪れてみたいと思います。 2010年7月下旬・撮影地知床半島 #
by hideaki0310
| 2010-08-06 11:43
| 北海道
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タンチョウ(特別天然記念物)
今回の日程(7月下旬)では繁殖時期が終わっているという理由で草原の鳥たちの観察時間はほとんど取りませんでしたが、子供たちに特別天然記念物のタンチョウを見せてたくて野付半島に少しだけ寄ってみました。この時期のタンチョウはなかなか見つけずらいと聞いていましたが、海岸沿いの道路を車で走っていると遠くに白い大きな鳥を見つけました。北海道東部ではこの時期シラサギ類は見かけませんのでもしや?と思い近づいてみると一羽のタンチョウが沼地で餌を探していました。 この時期、成鳥は子育ての時期だと思うのですが、この個体は一羽で餌を採っていました。まだ繁殖に参加しない若い個体なのかもしれません。タンチョウは一時期絶滅の危機に瀕していましたが、手厚い保護活動のおかげで個体数が回復しいまでは釧路湿原だけで1,000羽以上が生息しているそうです。冬の間は餌が不足するため何か所に設けられた給餌場所にたよっていますが、夏の間は自力で餌を探すようです。 タンチョウは学名Grus japonensisからもわかるように日本を代表する野鳥です。白、黒、赤の体色からおめでたい鳥としても有名で絵本などに出てくるツル=タンチョウです。 夏の湿原でみるタンチョウは雪景色の中でみる(まだみたことはありません 笑)と違ってたくましく見えました。 野付半島では他にオジロワシやシギチ類が見られました。下の写真はキョウジョシギ、キアシシギ、メダイチドリの混群です。 湿原のなかで見つけたキアシシギ。100羽以上見られました。 2010年7月下旬・撮影地野付半島 #
by hideaki0310
| 2010-08-01 14:38
| 北海道
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ギンザンマシコ♂
今回は家族旅行の合間にギンザンマシコを狙ってみました。時期は7月の下旬。北海道でも草原の鳥たちの繁殖の時期は終わり、海外沿いの草原はひっそりしています。しかし、緯度と標高が高いこの場所ではギンザンマシコが子育ての最中でした。ギンザンマシコは、日本では基本的に北海道のみ、それも限られた場所でしか見られない種類です。大雪山などが有名な生息地ですがそのほかここ知床峠や利尻島などでも見ることができます。いずれも標高の高いハイマツの林です。 知床峠は私が小学生の時に訪れた懐かしい場所ですが、ギンザンマシコを狙うのは初めてです。北海道では他に野鳥の撮影をしている方はほとんどみかけませんので自分で気になったポイントでしばし待つことにしました。すると遠くから聴きなれない声が聞こえたと思ったら遠くのハイマツの中に赤い鳥を発見しました。 鳴き声はウソの口笛のような鳴き声の中にピュルピュルというハイテンポな鳴き声が混ざります。しばらくするとどこかに行きましたがふと後ろを見ると今度は道路沿いの柵の上に雌雄がいました。赤いほうがオス、黄色いほうがメスです。 道路上に降りたオス。あまり人を恐れません。 カメラを構えた私のそばにやってきました。人工物にとまって歌声を披露します。 この場所は観光のメッカなので、朝早くとはいえ私の他に観光目的の方が何人かいましたがおかまいなしのようです。あまりに近くに来るので他の観光客の方々からも歓声があがっていました。ちょっとイメージと違うのですが。。。(笑)盛んに周囲を飛び回るので周りを見てみると遠くに別のオスがもう一羽。赤い部分が少ないので若いオスかもしれません。 その後も駐車場の近くのハイマツの梢でさかんにさえずっていました。緑のなかに赤い体色が映えます。 同じ仲間のイスカも同じような体色をしていますが、ギンザンマシコのほうが一周り大きく、風切り羽に白いラインが入ります。くちばしはイスカのほど交差してしないように見えました。 ここ知床峠は、個体数自体それほど多くないようですが、道路脇からそれも近い距離で観察するにはもってこいの場所です。時期によってまったく出ない場合もあるようですので、幸運を期待して立つ寄ってみてはいかがでしょうか? 2010年7月下旬・撮影地知床峠 #
by hideaki0310
| 2010-07-31 14:35
| 北海道
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へぐら島シリーズもこれが最終回になります。しばらくの間、お休みをさせていただきます。
今回はムギマキの紹介です。ムギマキは私の大好きな野鳥の一つです。まだ鳥を見始めたばかりの小学生の時に山中湖で初めてキビタキを見たときのことです。キビタキの美しさに感動し、家に帰って図鑑で調べているとキビタキの仲間で胸がオレンジ色のムギマキを初めて知りました。図鑑には日本ではなかなか見られない旅鳥であるということが書いてありました。当時小学生だった私は遠出といえばせいぜい山中湖が精いっぱいでムギマキにあえる場所に行くことができません。いつの日かこのかわいらしいムギマキをまじかで見てみたいと思っていました。 ムギマキ♂成鳥。 ムギマキ♀又は♂若鳥。 今後は肩ひじはらずにマイペースで更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします。 2010年5月中旬・撮影地舳倉島 #
by hideaki0310
| 2010-06-06 15:55
| 舳倉島
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マミチャジナイは関東周辺ですと主に秋に見られる種類です。毎年秋に戸隠にいくと群れで見ることができるのですが、警戒心が強いのと高い木の上に止まることがおおいのでまじかに観察することが困難です。
そこは舳倉島のいいところで、そのマミチャジナイが至近距離でじっくりと観察できます。今回は島の港のすぐそばの空き地でツグミと一緒に餌をとっていました。 地上で見るマミチャジナイはまさにツグミと同じ行動をとっていました(当たり前かもしれませんが)。ちょっと走っては立ち止り、胸をはります。 早朝に道に降りてきたマミチャジナイです。とくかく今回多く見られました。 夕方、水場にきたアカハラです。マミチャジナイほどは見られませんでした。 ちょっと違う仲間ですがサンショウウクイです。サンショウウクイも普段は高い木の上にいるのですがこの島では目線でみられます。 2010年5月中旬・撮影地舳倉島 #
by hideaki0310
| 2010-06-06 11:55
| 舳倉島
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