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舳倉島/ムシクイ類の識別Ⅱ

舳倉島では春秋の渡りの時期に多くのムシクイ類を観察することができます。その多くが今回取り上げるセンダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイです。私の経験では春(GW前後)はセンダイムシクイ、エゾムシクイが多く、メボソムシクイはほとんど見かけませんが、秋は圧倒的にメボソムシクイが多く見られます。今回もその経験則の通り、エゾムシクイ、センダイムシクイが多く見られメボソムシクイは見かけませんでした。と思ったのですが家に帰って撮影した写真を見返してみると現場ではセンダイムシクイだと思っていた個体がメボソムシクイだったり、エゾムシクイだったりということががいくつかありました。地鳴きなど現場でのヒントがあるとまだわかるのですがやはりムシクイ類は難しいです。

センダイムシクイ。これはわかりやすい個体でした。上面(背中)が黄色みが強いオリーブ色で3種のなかで一番明るく見えます。下嘴全体が山吹色で暗色斑がないことも識別点になります。他には明瞭な頭央線があること、下面(おなか)が見えたなら黄色い下尾筒も有効な識別点です。

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エゾムシクイ。エゾムシクイの識別点はまず脚の色。基本3種の中で一番ピンク色です。私はまずここで判断します。また、比較的明瞭な翼帯が2本入ります。他の2種よりも黄緑味は少なく、下面は白っぽく見えます。頭が背中よりも暗色に見えることも有効な識別点です。
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下の写真は現場ではセンダイムシクイと思ったのですがよく見てみるとエゾムシクイの特徴を備えていました。
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メボソムシクイ。下の写真も現場ではセンダイムシクイだと思っていましたが、下尾筒の黄色み少ないこと、下嘴が暗色であることからセンダイムシイではないことがわかります。また、下面に黄色みがあり、脚も肉色であることからエゾムシクイでもないのでメボソムシクイと判断しました。
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秋に見られるメボソムシクイはわかりやすい個体が多いのですが、春のメボソムシクイはなかなか判断が難しいです。下の写真は秋に撮影したメボソムシクイです。
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撮影地/石川県舳倉島







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by hideaki0310 | 2017-05-13 14:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

エゾムシクイ(Sakhalin leaf-warbler)/2017.05

ムシクイの仲間は非常に似通っていますが、ポイントを覚えると識別ができるようになります。一番よく目にすると思われるセンダイムイシクイは上面が明るい黄緑色で下嘴が山吹色、足は肉褐色です。下腹から下尾筒にかけて黄色みがあることも特徴の1つです。メボソムシクイは全体的に黄緑味がありますが、センダイムシクイほど明るくなく頭央線がありません。エゾムシクイは頭上が背中より暗く見えること、全体的に黄緑味が弱く灰褐色、さらに嘴は黒褐色で足がピンク色(これ有効です)、といった特徴があります。繁殖地などでは生息環境や鳴き声で識別は容易ですが、渡りの途中などでムシクイを見かけた際には①全体的な色味②嘴の色③足の色をよく見てみましょう。きっと識別が楽しくなると思いますよ。
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2017年5月上旬/撮影地石川県舳倉島/ニコンD500+AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

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by hideaki0310 | 2017-05-07 18:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

エゾムシクイ(Sakhalin leaf-warbler)~2015.05

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2015年5月上旬・撮影地山形県飛島
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by hideaki0310 | 2015-10-02 21:44 | 離島 | Trackback | Comments(0)

舳倉島~2014.5.17

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今シーズン2回目の舳倉島に渡った。今回も1泊の予定が輪島に到着した初日は欠航に見舞われ、またしても日帰りの日程となってしまった。今シーズンは天候が安定せず一度タイミングを外してしまうと2~3日続けて決行することが多かったらしく、島に閉じ込めたられてしまったバーダーも多かったらしい。日程を気にせず島に滞在できるのはいつのことか。。島に渡れなかった初日は金沢の普正寺の森でマミジロを、河北潟でも数は多くなかったがチュウシャクシギ、ケリなどを観察して過ごした。二日目の朝も予報を見ると天候は回復傾向にあるがまだ風が強く波の予報も3メートル後1.5メートル。船がでるか微妙な状態で祈るような気持ちだったが出航の朗報が入り港に向かった。予報どおり行きの船はかなりの揺れに見舞われたが。。。

前回から2週間たった島は草木の緑が濃くなっており初夏の装いであった。鳥の方はというと期待していたモズ類やトケン類の姿を見ることはなかったが、思いがけずヨタカを撮影できたことは幸運だった。他にも写真のムギマキ、キビタキ、オオルリ(♀のみ)、エゾビタキ、コサメビタキといったヒタキ類やコマドリ、シマゴマ、ノゴマといった小型ツグミ類はGWよりも多く目にすることができた。5月も半ばを過ぎると春の渡りも後半を迎え、鳥の数はともかく種類は少なくなる。前回は同じ日帰りで50種、今回が42種。今回はヨタカ、ムギマキ、シマゴマの撮影に時間を使ってしまい海岸沿いなどをあまり見ることができなかったので種類数が伸びなかったのかもしれないが、やはり5月の初旬の方が種類数は多く見られるようだ。今回もムシクイ類の出現に注意を払っていたが、観察できたムシクイはGWと同じキマユ、エゾ、センダイの3種のみでGWに多く見られたセンダイムシクイの数もぐっと少なかった。5月中旬ということでオオムシクイが渡っているかと思ったが「ジジロ、ジジロ」という独特の声を聞くことはなかった。やはりオオムシクイは5月の中旬以降に島を通過するようだ。


エゾムシクイ。地元ではムシクイの仲間の姿をじっくり観察する機会になかなか恵まれないが、島では比較的姿が見やすいので識別力向上に役立つ。
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エゾビタキ。関東では秋にしか目にしないが、舳倉島では春も秋も見ることができる。
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キビタキ♂。今回はこのような若い個体が多く見られた。
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一羽だけ見られたヒレンジャク。渡って来たばかりのようで木の上でウトウトしていた。
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コムクドリ。今回は2~3羽の群れがいくつか見られたのでシベリアムクドリが混じっていないか探してみたが残念ながらそのような幸運には恵まれなかった。
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2014年5月中旬・撮影地石川県舳倉島

(観察種)
オオミズナギドリ(航路)、アカアシミズナギドリ(航路)、ウミウ(航路)、トビ、ハヤブサ、アカエリヒレアシシギ(航路)、ジシギsp、ウミネコ、コゲラ、ヨタカ、ツバメ、キセキレイ、ハクセイキレイ、ビンズイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、ヒレンジャク、コマドリ、シマゴマ、ノゴマ、ルリビタキ、ツグミ、ウグイス、カラフトムジセッカ、キマユムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キビタキ、ムギマキ、オジロビタキ、オオルリ、エゾビタキ、コサメビタキ、メジロ、シロハラホオジロ、ホオアカ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、コムクドリ、ハシブトガラス(以上、42種) 目撃情報 マミジロキビタキ♀、ヘラサギ、ベニヒワ、アリスイ、ニシイワツバメ他
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by hideaki0310 | 2014-05-19 07:00 | フィールドノート | Trackback | Comments(0)

キマユムシクイ(Yellow-browed Warbler)~2014.05

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今回の舳倉島ではセンダイムシクイ、キマユムシクイ、エゾムシクイという3種類のムシクイを観察することができた。なかでも圧倒的にセンダイムシクイの数が多く、藪の中、草原、木立の中といたるところセンダイムシクイだらけと言っても過言ではなかった。秋になると今回はまったく見られなかったメボソムシクイが主流となり逆にセンダイムシクイはほとんど見られない。今回は天候の関係で日帰りになってしまったためじっくりと観察できなかったことが残念であったが、多数派のセンダイムシクイの中に写真のキマユムシクイが混じっているのを発見した。最初にキマユムシクイの存在に気がついたのがその鳴き声。チュイーという特徴のある声が聞こえたのでその方向を双眼鏡で探すとキマユムシクイが見つかった。写真のキマユムシクイはほかの鳥を撮影している時にすぐ脇の藪の中で見つけた個体。この時は同時に2羽のキマユムシクイを見ることができた。
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こちらはエゾムシクイ。ほかの場所でも鳴き声は聞かれたが姿を見ることができたのはこの1個体のみ。エゾムシクイで一番わかりやすいポイントは脚。ほかのムシクイ類よりも明るい色でピンク味を帯びているのはこのエゾムシクイのみ。この個体は「ヒーッ、ヒーッ」というさえずりとも地鳴きとも聞こえる声で鳴いていた。
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最後に現地ではムジセッカと思って撮影した個体。しかし家にかえってよくよく写真を見てみるとどうもしっくりこない。体に対して尾が長いこと、嘴が黒く尖っていること、バフ色味がないこと、なにより黒い側頭線がないことがムジセッカと異なる。となると当てはまるのはウグイスということになるが、この個体はかなり小さく嘴が細いのだ。しかしながらウグイスと考えると白濁色の胸や黒い側頭線がないことも頷ける。手元にある資料を調べてみるとウグイスの♀は♂にくらべて体が小さく嘴も細いとのことなので、やはりこの個体はウグイスの♀だと思うがいかがだろう。どうやら現場にもう一羽いた同じような個体(こちらはムジセッカだと思われる)といつの間にか混じってしまったようだ。これらの識別も地鳴きがきければ迷うことはないが、一瞬のシルエットで判断するとなると私レベルではかなり難しい。
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2014年5月上旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2014-05-12 07:00 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

春の舳倉島その6~チフチャフ

今回はチフチャフを紹介します。

チフチャフはユーラシア大陸に分布するムシクイ類で日本ではなかなか見られない種類ですが、舳倉島などの島嶼では比較的観察例があります。しかし、主に秋が多く今回春の渡りで見られたのはかなりラッキーだと思います。

チフチャフの名前の由来はその鳴き声からで、「チフチャフチャフ」と鳴くそうですが、今回その声は聞かれませんでした。そのかわりウソのような「ヒー」という声がかすかに聞こえました。
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チフチャフは図鑑によると大きさは12センチ、センダイムシクイと同じような大きさですが、全体的に灰褐色で眉班は白です。くちばしと脚が黒という特徴があります。
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ムシクイの仲間ですからやはり動きは速く、一か所にじっとしてはいません。さらに距離があったためなかなか思うように撮影できませんでした。
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センダイムシクイです。チフチャフと比べると明らかにオリーブ色で遠目でも判断できます。
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エゾムシクイです。センダイムシクイかと思いましたが、鳴き声が違いました。また、頭の色合いと背中の色合いが違うのでエゾムシクイと判断しました。やはり判別は難しいです。
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2010年5月初旬、中旬・撮影地舳倉島
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by hideaki0310 | 2010-06-06 11:16 | 舳倉島 | Trackback | Comments(0)

舳倉島/ムシクイ類の識別

今回はムシクイの仲間をご紹介します。今回、舳倉島で会うことができたムシクイ・ウグイスの仲間はセンダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイ、キマユムシクイ、ヤブサメ、ウグイスでした。この仲間は非常に似通っており、姿だけではなかなか識別することが困難です。地元であればだいだい場所で判断できます。山中湖ならセンダイムシクイ、富士山の五合目ならメボソムシクイという具合です。また、さえずりもまったく違いますので、さえずってくれさえすれば識別は容易にできます。しかし、舳倉島ではこれらが同じ場所にしかもさえずらずにいるので識別は困難を極めます。ちゃんと識別できるバーダーは少ないと思います。今回はその中でメジャーなセンダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイをご紹介しますが、なかには判別が微妙なものもありますのでご指摘いただけると嬉しいです。
ますは海岸沿いの岩場で見つけたエゾムシクイ。頭部が体とはやや違って緑灰褐色で翼帯が2本あるところで判断できます。脚がピンク色であることも重要な識別点になります。
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草むらの中にいた個体です。ちょっとわかりずらいですが足がピンク色なのでエゾムシクイと判断できます。
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次は水場にきたセンダイムシクイです。センダイムシクイの特徴は翼帯が一本なのと頭部が緑黄色、胸が白いということです。また、足は黄緑色で頭にははっきりした頭央線があります。
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岩場にいたセンダイムシクイ。渡ってきたばかりのようでばてていました。
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次がメボソムシクイ。。。だと思ったのですが、センダイムシクイの可能性もあり、確認中です。この個体は別の写真で頭央線が確認できなかったことと、尾っぽが長いことでメボソだと思いましたが、友人の指摘により翼帯が一本しかないことに気が付きました。(この写真には写っていませんが下尾筒が黄色味を帯びていることからセンダイムシクイと判明しました)
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最後はヤブサメ。虫のような声が特徴で小さく、尾っぽも短いので判別できます。普段はなかなか藪からでてこない種類ですが、ここでは夕方になると比較的見やすいようです。
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ムシクイの識別は姿だけでなく、鳴き声(地鳴き)が重要だということを今回覚えました。
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by hideaki0310 | 2009-05-15 22:33 | 舳倉島 | Trackback | Comments(6)