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捜索難航~クロヅル・カナダヅル

クロヅルです。
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今季、出水地方には4種類のツルが飛来しました。羽数調査の結果、11,637羽とい数字が今季の記録となるそうです。内訳はナベヅル9,695羽、マナヅルが1,932羽、カナダヅルが6羽、クロヅルが3羽、ナベクロヅル(雑種)が1羽(H21・12・12実施の第4回羽数調査より)です。出水周辺の狭い地域にこれだけのツルが飛来しているということはちょっと驚きですね。ナベヅルとマナヅルは非常に数が多いですから、当然のことながら簡単に見られます。それもかなりの至近距離で。こんなにツルとの距離が近いと思っていませんでしたので、これもかなり驚きました。この2種類以外、つまりクロヅルとカナダヅルは1万羽以上のツルの中にカナダヅルは9羽(1・23現在)、クロヅルは6羽(同)しかいませんので探すのは結構大変です。事前に先輩からこの2種類は荒崎のツル観察センター付近ではなく、東干拓というちょっと離れた場所にいることが多いとのお話を聞いていましたので、ナベヅルとマナヅルを堪能した後に探しに行きました。東干拓につくとそこは広い田んぼが広がっていてところどころにツルの群れが見られます。車から降りて双眼鏡とプロミナーで探しますがなかなか見つかりません。仕方なくこの場所にある観察小屋に常駐されている監視員の方にい場所を聞いてみると今日は近くにはいないとのことでした。監視員の方から「全体的にグレーっぽいツルを探してください」というアドバイスをいただきましたので丁寧に探していくといました!まずはカナダヅルを発見できました。想像していたよりも小さいツルです。距離は約100メートルといったところです。
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大きさは95~100センチとありますので、マナヅルの127センチに比べると明らかに小さく、ナベヅルとほぼ同じ大きさです。
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カナダヅルは全身が灰色で、褐色の羽が混じります。頭頂にはハート型の赤色斑がありますがこれは皮膚が露出している部分です。風切は黒褐色で嘴、足は黒いという特徴があります。この日は全部で6羽のカナダヅルが確認できました。別の場所にいたカナダヅル。
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ナベヅルと並ぶとほぼ同じ大きさに見えます。
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さあ、残るはクロヅルのみとなりました。クロヅルは道路からは離れた場所にいることが多く、見るのはなかなか難しいと聞いていたのですがその通りでした。それでも遥か遠くに一羽を確認できました。が、写真が撮れる距離ではありません。諦めて周辺にいたツクシガモを撮影していると干拓地の一番端っこになにやら全身グレーのツルが。。。プロミナーで確認するといました!!クロヅルです。それも道路のすぐそばにいます!あわてて車で移動しました。ナベヅルの群れに交じって一羽だけいますが全身がグレーなので目立ちます。
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クロヅルの大きさは図鑑によると110~125センチとあります。実際の見た目はナベヅルよりは明らかに大きく、マナヅルよりは少し小さいという印象です。特徴は全身は灰褐色で頭部は赤色、黒色、白色があり、雨覆は灰褐色で風切は黒く嘴は黄色で足は黒色です。
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クロヅルとわかると他のナベヅルとの違いはあきらかですが、ちょっと距離があったりすると見つけるのは難しそうですね。ナベヅルと並んだところです。
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今回はマナヅル、ナベヅル、クロヅル、カナダヅルの4種類を見ることができましたが、クロヅルとカナダヅルはまるで「ウォーリーを探せ!」という感じです(笑)

2010年1月下旬・撮影地鹿児島県出水
by hideaki0310 | 2010-02-02 13:26 | その他の地域 | Comments(8)
Commented by yamasemi at 2010-02-02 23:10 x
カナダヅルは何となく分かるような・・・顔にカエデのマークがありますからね!(笑)
でもクロヅルは納得できませんねぇ~^^どう見てもハイイロヅルだ・・・ぶつぶつ・・・
Commented by N_BIRDER at 2010-02-03 00:01
hideaki0310さん、こんばんは!!
1万羽の鶴の群れ!圧巻の光景でしょうね。でも、これだけ世界全体の中で、ここに一極集中すると、伝染病とか発生したら危険な気もしますね。他に越冬できる環境はないのでしょうか。
それにしても、よくクロヅル、カナダヅルを発見されましたね~。凄いです。
自分も来シーズンはと思いましたが、もう高速1,000円も終わりそうで辛いですね。笑
Commented by ごっち at 2010-02-03 01:45 x
1万羽以上の中から9羽と6羽・・・
「ウォーリーを探せ!」より難易度高いです(笑)
それだけに見つけたときの喜びはおおきくなりますね。
Commented by よっちゃん3 at 2010-02-03 13:02 x
hidepapa さん: こんにちは!よっちゃん3 です。
いやー、執念ですね。宝くじに当たるような確率でカンダヅルとクロヅル
を探し当てられたとは・・・。しっかりした観察眼が要求されますね。
他のツルと比較していただけると、その違いは良く分かります。本当に
ありがとうございました。良い勉強になりました。
Commented by hideaki0310 at 2010-02-04 14:27
yamasemiさん、こんにちは!
そうですね、カナダヅルの額の赤い部分はカエデの形ですね。
さすが、きがつきませんでしたよ。クロヅルは確かに黒くありません。
まさにハイイロヅルですね。白くないから黒という単純な発想ですかね?!
Commented by hideaki0310 at 2010-02-04 14:31
N_BIRDERさん、こんにちは!
昔から言われていることですが、伝染病がはやったら一発で絶滅の
危機に瀕してしまいますね。そうならないようにねぐらを分散させたり
越冬地をほかの場所に誘導したりしているようですがなかなかうまく
行かないようです。ツルたちも本能的にこの場所の良さをしっているのでしょうね。

高速千円!!車で行かれるつもりですか??僕にはとても無理ですので
コツコツと航空機のマイルを貯めていますよ(笑)そうそう、奄美大島も
鹿児島からだと近いですね。
Commented by hideaki0310 at 2010-02-04 14:33
ごっちさん、こんにちは!
そうですね、クロヅルを発見したときは喜びも大きかったです。
一旦、目に留まれば色の違いは明確なのですが、目に止まるかどうかが
問題です(笑)
Commented by hideaki0310 at 2010-02-04 14:35
よっちゃん3さん、こんにちは!
最初に荒崎のえさ場に集まるツルをみたときには探す気がなくなるほどでした(笑)東干拓の方がツルの群れが分散しているのでその分見つけやすいとおもいます。
カナダヅルは体が小さく集団性があまりないので、ナベヅルやマナヅルの
群れからはちょっと離れた場所にいることが多いようです。
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