オオマシコ。
オオマシコは冬鳥として日本にやってくるが数はそれほど多くない。関東周辺では以前、山中湖畔が定期的な渡来地として有名であり、私も少年時代に山中湖畔ではじめてオオマシコに出会った。ローズピンクの体色は赤い鳥の中でも特に美しく人気が高いのもうなずける。年によって渡来数に波があるが今年は比較的数が多いようだ。オオマシコはこの時期草木の種子を好んで採餌する。定期的な渡来地である山梨県の山中湖などでは渡来直後は湖岸の草むらでアザミの種子などを食べ、雪が積もると周辺の森林の中にある種子類を採餌するため移動するようだ。今回の場所はオオマシコの大好物、萩の実が豊富にありこのような場所でほぼ毎年萩の実を食べに来る群れに会うことができる。萩の実を採餌する成鳥♂。
雪の上に落ちた種も丁寧に食べる。
♀成鳥。♂とちがって赤みが薄く腹は白い。胸の縦班が目立つ。
こちらは若鳥。♀成鳥よりもさらに赤みは薄い。若鳥と♀の識別は非常に微妙で難しいのでちょっと自信はない。
今年はどうやら渡来数が多い年のようなのでこれからの季節が楽しみである。
2010年1月上旬・撮影地山梨県