久しぶりに訪れた河川敷はまだ一面枯れた葦に覆われていた。ここでは毎年、オオセッカ、コジュリン、コヨシキリ、オオヨシキリなどが繁殖する。観察には彼らの行動が最も活発になる梅雨前の6月からが適しているであるが、この時期にはコヨシキリ以外のメンバーはすでに到着している。この日は曇り空のもと、彼らの姿を探しているとまず葦原の奥からオオセッカの独特の囀りが聞こえてくる。まだこの時期は目立つ場所には出てこないので姿を一瞬見るのにとどまった。オオセッカとは対照的なやわらかな囀りのコジュリンは声をたよりに探してみると葦の中段でさえずっている姿を見ることができた。
オオセッカと同じくこの時期は目立つ場所にはなかなか出てこないがオオセッカに比べると囀りのときは一か所でじっとしているので比較的観察しやすい。すでに顔の部分は黒くなっていたがまだ頭頂は茶色で、完全な夏羽までもう少しといったことろであった。
完全な夏羽になると下の写真のようになる。頭だけでなく背中も今よりも黒いラインが目立つ。
2011年4月下旬・撮影地千葉県