この春の舳倉島ではノジコが多く見られました。南東側にある草原にはアオジ、タヒバリ、ホオアカ、カワラヒワなどが飛び回っていましたが、アオジだと思って見てみるとノジコで同時にこれだけのノジコを見たのは初めてです。ちょうどタイミングがよかったのでしょう。
ノジコ。白いアイリングと黄色いお腹が目立ちます。草原でみるノジコは新鮮でした。
コジュリン。舳倉島ではコジュリンは初めてです。眉班がはっきりしているので♀だと思います。♂の夏羽は黒い頭巾をかぶったようになります。嘴が肉色なので冬の装いが残っています。
アオジ。頭が黒いシベリアアオジがかなりの割合で混じっていましたが、写真は普通のアオジです。
センダイムシクイ。春の舳倉島のムシクイといえばセンダイムシクイとエゾムシクイが多く、メボソムシクイはあまり見かけません。逆に秋は圧倒的にメボソムシクイのほうが多く見られます。毎年定期的に観察できているわけではないので確実なことはわかりませんが、5月上旬という時期的なものなのか、それとも渡りのコースが春と秋とでは違うのか、興味のわくところです。
ツメナガセキレイ。この時期は必ずと言っていいほど夏羽のツメナガセキレイが見られます。黄色いお腹が目立ちます。日本で繁殖するツメナガセキレイは亜種ツメナガセキレイ(キマユツメナガセキレイ)ですが、春の舳倉島ではこの亜種マミジロツメナガセキレイが一番多く見られます。秋になるとと亜種ツメナガセキレイのほうが多く見られる傾向があります。
また、秋の渡りの時まで舳倉島とはしばしのお別れです。
2011年5月中旬・撮影地舳倉島