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ベニマシコ(Long-tailed Rose Finch) ~2012.06

今までの北海道はどちらかというと草原、高山帯、海鳥中心に観察をしていて、低山帯の野鳥はじっくり観察をすることがなかったが、今回は一日、それも早朝のみであったが根室の林道を歩いてみた。林道といっても国道から入ることおよそ3キロをくらいまでの範囲までであるが、湿地、広葉樹、針葉樹など環境が変化に富んでいて実に多種の野鳥が生息しているのには驚いた。根室地方ほぼ水平の森林帯を歩くだけで低山から本州でいえば亜高山の野鳥を堪能できるすばらしい環境であることを再認識することができた.

まず、国道から林道に入ってしばらくは左手に湿地帯、右手に広葉樹の林が続く。入り口ではベニマシコ、コヨシキリ、エゾセンニュウなどの草原性の野鳥、ヒガラ、シジュカラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラなどの森林性の野鳥が出迎えてくれる。
林道の入り口で出会ったベニマシコ♂。この辺りでは多数生息しているのか、大型トラックが行きかう国道沿いを歩いていても声が聞こえてくる。
ベニマシコ(Long-tailed Rose Finch) ~2012.06_b0148352_1034058.jpg

先に進むと広葉樹の森が広がる。そこではアカゲラ、ウソ、ルリビタキ、コマドリ、コルリ、アオジ、アオバト、エゾムシクイ、アカハラなどの声が聞こえてきた。
アカゲラ♂。道を歩いていると突然目の前の木に止まってドラミングを始めた。
ベニマシコ(Long-tailed Rose Finch) ~2012.06_b0148352_10441997.jpg

コマドリ、コルリ、ウソなどが海岸からほど近い森林地帯で見られるのはここ北海道ならはといった印象。その先の針葉樹はあまり見ることができなかったが、やはり林道わきからさまざまな野鳥の声が聞こえてきた。
エゾセンニュウ。この鳥は姿が見れただけでもラッキーだった。ここ根室での個体数は多い。
ベニマシコ(Long-tailed Rose Finch) ~2012.06_b0148352_105010100.jpg


今回お世話になった宿のご主人は長く風連湖の湖畔で民宿を営んでおり、根室の自然の変遷をご存じの方であった。私など外部の人間からすればまだまだ自然豊かな環境に思えるのであるが、この根室でも野鳥の減少は著しいとのこと。シマアオジが見られなくなったのはかなり前の話であるが、ここ最近、ノゴマの減少が目立つとのことだった。個体数が減少した結果、ノゴマの声を聴くことができる時期がどんどん遅くなってきているらしく、今年は6月に入ってようやく宿周辺で声が聞こえたとのことだった。いつまでもノゴマの声が響く場所であってほしいと切に思う。
ベニマシコ(Long-tailed Rose Finch) ~2012.06_b0148352_19103160.jpg


2012年6月中旬・北海道根室市
by hideaki0310 | 2012-07-26 07:00 | 北海道 | Comments(0)
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