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シマゴマ(Rufous-tailed Robin)~2014.05

シマゴマ(Rufous-tailed Robin)~2014.05_b0148352_21574614.jpg
シマゴマを観察するのは都合3回目となる。いずれも舳倉島での観察でありしかも今回のように竹藪の中に作られたいわゆるお立ち台でのもの。舳倉島には島の中央部などにこのような竹藪がある。この竹藪の中には様々な野鳥が潜んでいて今回この場所ではシマゴマのほか、コマドリ、ルリビタキ、キビタキなどがやってきていた。他にも暗い場所を好むノゴマやコルリといった小型ツグミの仲間やマミジロ、カラアカハラといった大型ツグミ類が潜んでいることが多い。以前に比べれば道路の整備などでこういった竹藪はかなり減っており、特に島中央部を東西に貫く道の周辺は最初に訪れたときから比べると竹藪を切り開き明るい環境へと変化している。こういた環境の変化は島に滞在する野鳥たちに少なからず影響を与えていると思われる。竹藪が切り開かれる前と以後では、見られる鳥の数も明らかに減ってしまった。島民の方の利便性を考えると仕方がないが我々としては残念と言わざるおえない。

このシマゴマ、昼間でもよくさえずっており、「ヒュルルルー」というコマドリよりかなり繊細な鳴き声を十分に味わうことができた。姿を確認したわけではないが何カ所かでさえずりを聞いたので周辺に複数のシマゴマが潜んでいたのだろう。


胸のウロコ模様が最大の特徴。コマドリやコルリなどに比べると明らかに地味な色合いだが、私などは大好きな野鳥の一つ。竹藪の中という暗い状況での撮影だったのでISO感度を上げてシャッターを切ったが、なかなか思うような写真は撮れなかった。やはりこのような状況下ではニコンで言えばD4のようなフルサイズの高感度に強いカメラが欲しくなる。
シマゴマ(Rufous-tailed Robin)~2014.05_b0148352_21581013.jpg

今回観察した個体はさえずりをしていたので2年前に観察したものと同様♂だと思われる。両者を比べてみるとシマゴマのもう一つの特徴である尾の赤褐色が今回のものの方が目立たないことが分かった。このシマゴマ、雌雄同色でありかつ第1回夏羽と成鳥夏羽は非常によく似ているので月齢や雌雄の判定が非常に難しい。
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シマゴマ(Rufous-tailed Robin)~2014.05_b0148352_21585220.jpg


2014年5月中旬・撮影地石川県舳倉島
by hideaki0310 | 2014-05-26 07:00 | 舳倉島 | Comments(0)
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