2016年 05月 08日 ( 1 )

ヨーロッパビンズイ(Tree Pipit)~2016.05

b0148352_1244419.jpg

対馬2日目の早朝。前日出現したシマノジコを待っていると少し離れた枝にビンズイと思われる小鳥が止まるのを発見しました。双眼鏡で見るとビンズイにしては体色が淡く見えます。近くに移動してもう一度よく見てみると地面に降りて採餌の真っ最中。体を上下に揺すりながら歩く姿はビンズイですが以下の①~④によりビンズイではないことが分かります。
①体上面にオリーブ味がなく淡褐色であること
②耳羽の淡褐色の斑及び黒斑はない
③頭部及び背中の黒い縦斑が明瞭
④眉斑が不明瞭であること
また、③からタヒバリの可能性も消え、となると考えられるのはムネアカタヒバリ(冬羽)ヨーロッパビンズイということになります。そこで2種を比較すると
⑤背中の白いラインが目立たないこと(ムネアカは2本の白いラインが目立つ)
⑥胸から脇にかけての黒い斑が脇の部分から細く針状になっていること(ムネアカは針状にならない)
⑦嘴がやや太く肌色(ムネアカはやや細く基部が黄色)
以上からこの個体はヨーロッパビンスイという結論に至りました。
b0148352_1243871.jpg

後ろからのカット。背中の黒い縦斑点が明瞭に出ていることがわかります。
b0148352_1251328.jpg

比較用にムネアカタヒバリの冬羽。脇の黒斑の模様が異なり、嘴も細いです。
b0148352_12212328.jpg

同じく比較用にビンズイですが体色が全く異なり、背中の縦斑もありません。
b0148352_12221018.jpg

今回は現場では判断かつかずに自宅に帰ってからいろいろ比較をしました。最終的には専門家に鑑定をお願いしましたが現場の環境、動作などからある程度判断できたことは収穫でした。ここ対馬でもヨーロッパビンズイは珍しいとのことで今回2年ぶりの記録だそうです。

2016年5月上旬/長崎県厳原市内院/ニコンD7100・AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR
[PR]
by hideaki0310 | 2016-05-08 07:00 | 離島 | Trackback | Comments(2)