カワガラスです。
カワガラスは比較的標高の高い山の渓流に留鳥として住んでいます。名前の由来は川にすむ黒い鳥という意味でカラスという名前がついていますがカラスの仲間ではありません。カワガラスの最大の特徴は水の中を泳ぐことで、水の中を泳ぎながら餌である水生昆虫を探します。 この日は2~3日前までの季節外れの大雪でポイントに向かう道路の脇には除雪した雪の塊がたくさんありました。標高が高くなるにつれて残雪の量も増え、ポイントの手前からは道路まで雪がある状況です。当然、周りは一面の銀世界!自宅から40分ほどの場所ですが景色がまったく違いました。河原も雪に覆われており、春に向かって準備をしていた周囲の木々たちもびっくりしているような感じかしました。そんな状況でしたのでカワガラスにあえるか少し不安でしたがポイントに着くとビッ、ビッというカワガラスの声が聞こえてきました。 カワガラスは雌雄同色でパッ見は黒く見えますがよく見るとチョコレート色です。岩から岩に移動しながら餌を探します。なかなか行動は俊敏です。 前述のようにカワガラスは水に潜って餌を探しますので瞼が他の鳥とは違う構造のようで時々このように瞼を閉じると目が真っ白にみえます。 この日は2羽のカワガラスが見られました。つがいのようです。カワガラスは他の鳥よりも早めに繁殖するので毎年GWには雛連れで見られます。今年ももうすぐ巣を作り始める時期です。この日は残雪が残る岩の上をしきりに動き回っていました。 周りには沢山の雪が残っていましたが、日が差すと春の暖かさを感じられました。 朝方は少し曇り空でしたが昼過ぎからは時々日が差すようになってきました。周りは雪に覆われていますが日が差すと春を実感できます。そんな中、渓流ではミソサザイのさえずりが聞かれました。まだまだ数は少ないようですがカワガラスのポイントでも一羽のミソサザイが声高らかにさえずりを聞かせてくれました。 いつもながら思いますが、この小さな体のどこからあの音量のある素晴らしいさえずりをするパワーがでてくるのでしょうか?このミソサザイのさえずりが渓流のあちらこちらから聞こえてくると春本番になります。 2010年3月上旬・撮影地神奈川県 #
by hideaki0310
| 2010-03-14 10:43
| 神奈川県
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ホオジロガモです。
少し前になりますが、東京湾にヒメハジロという珍しいカモが来ているというお話をいただき、今にも雨が落ちてきそうな空のもと行ってきました。ポイントにつくとすでに何人かの方が沖合を双眼鏡で覗いています。事前にスズガモの群れの中にいると聞いていたので丹念に探してみるといました!特徴である顔の白い部分が見えました。しかしその距離は200メートル以上!晴天ならまだしも曇天では写真で撮っても判別ができないくらいの距離です。するとヒメハジロではありませんが、ホオジロガモのペアが比較的近くに浮かんでいるのを発見しました。右が♂、左が♀です。 晴天ならばホオジロガモの♂の頭のグリーンがきれいにでるのですが、この日は残念ながら色はでませんでした。 すると遠くにいたヒメハジロがサーファーに驚いて近くにきました。あわててファインダーを覗くと今度は別のサーファーに驚いて飛び立ってしまいました。なんとか撮れたカットが下の写真です。3羽のうち下をとんでいる顔の部分が白いカモがヒメハジロです。上の2羽はホオジロガモです。 その後、ヒメハジロは沖に出てしまい戻っては来ませんでした。聞くところによるとこの個体は♂の若鳥とのことですが、私は一瞬しか見られなかったのでオスの若とメスの違いがよく分かりませんでした。残念です。 同じ場所にいたコクガンです。この個体はとうとう越冬したようで最初に見たとき(写真ですが)より首の白いワッカがくっきりしてきていました。成鳥への換羽が進んできたようです。 しばらくいたヒメハジロもここ数日で抜けてしまったようです。ちょっと残念ですが次回はもっと近くで観察してみたいと思います。 2010年2月下旬・撮影地千葉県 #
by hideaki0310
| 2010-03-10 22:54
| 千葉県
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ヤマセミです。
ここ1~2週間ほど天気が安定せず、週末は曇り又は雨の日が続いています。久しぶりに午後から半日時間があき、幸運なことに青空が広がってきたのでちょっとの時間ですが地元の川にヤマセミを見に行ってきました。ヤマセミは午後からでも見られることは見られるのですが、警戒心が強い鳥ですので人間の姿をみるとその日はその場所に戻ってこないことが多く、ポイントに着いたときにヤマセミが先にその場所にいるとと撮影が難しくなります。特にこれからの時期は繁殖期に入りますからますますその傾向が強くなります。この日もポイントに着いた瞬間、ヤマセミが電線に止まっており、早速その姿が確認できたのは良かったですが次の瞬間に飛んでしまいました。しばらく車で待っていると戻ってきましたが少し離れた対岸の枝に止まりました。胸の模様から♂とわかりました。 さかんに周りを気にしています。なにがきになるのでしょうか? と次の瞬間、上流からやってきた♀とともに茂みの中に隠れてしまいました。その後は茂みの中に隠れたままで仕方なく、別の何箇所かを回って生息状況を確認したところ全部で5羽のヤマセミが見られました。無事繁殖してほしいと思います。 ヤマセミの撮影中に撮ったセグロセキレイです。澄んだ清流で水浴びをしていました。 別の場所にいたカワアイサ♀。警戒心が強く河原に降りただけで飛ばれてしまいました。 久しぶりに地元の川を見てまわりましたが、周囲の畑では菜の花が咲き、早咲きの桜がきれいなピンク色の花を咲かせていました。もう、春ですね。 2010年3月初旬・撮影地神奈川県 #
by hideaki0310
| 2010-03-06 10:30
| 神奈川県
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ナベヅル(Hooded Crane )です。
一月の出水探鳥では4種類のツルに会うことができました。出水地方に渡来するツルの中で最も数が多いのがこのナベヅルです。9,000羽以上がこの出水地方で越冬しますが、これは全世界のナベヅルのほとんどであると言われています。病気の集団感染などによる絶滅をさけるために他の場所に越冬地を分散させる試みが行われているようですがなかなかうまくいかないようです。 ナベヅルの体は灰黒色で頭部と首は白く頭頂は黒と赤のコントラストが目立ちます。雨覆は灰黒色で風切は少し黒味が強いく、嘴は黄色で足は黒いというのが主な特徴です。マナヅルもそうですがこのナベヅルも家族の絆が強いのでしょう。必ずと言っていいほど親子で行動しています。左が幼鳥です。幼鳥は体の黒味が強く、頭部から首が黄褐色を帯びます。また成鳥と異なり目の周りが目の周囲が黒いという特徴があります。ものの本によればほぼ3年で成鳥とほぼ同じ羽色になるそうです。 別の場所にいた親子。左が成鳥、右が幼鳥です。 この親子は子供が一羽。 この親子は子供が二羽います。繁殖の際には卵を2つ産むという点では他のツル類に共通しています。 親子での飛翔。 移動も常に家族単位です。 ナベヅルはマナヅルに比べると少し大人しい声で鳴きますが、飛翔中にもよく鳴いていました。 縄張り意識は強いようで、ほかのナベヅルが来ると追っ払います。 最後にえさ場に集まったナベヅルとマナヅルです。こんな場所が何ヶ所かありますので、珍種のツルを探すのは結構大変です(笑) 本来、ツルにとっては自然の環境の中で越冬できると一番いいのですが、そんな安住の場所が日本だけでなく近隣諸国にも残されてないという事実は受け止めなければならないでしょう。そんな環境のなかツルたちはたくましく生きています。来年また元気な姿をみてみたいものです。 2010年1月下旬・撮影地鹿児島県出水市 #
by hideaki0310
| 2010-03-04 22:18
| その他の地域
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ヤツガシラです。
ここ何日か関東では暖かい日が続いています。鳥たちの世界ではそろそろ移動の季節となりました。出水のツルの北帰行はほぼ完了し、次はマガン、ヒシクイたちの移動が始まりました。芦原で見かけるオオジュリンの頭もだんだん黒くなり、ユリカモメの頭が黒くなるのももうそろそろです。そんな中、小鳥類の春の渡りの先陣をきってヤツガシラが見られているとのことで早速行ってきました。ヤツガシラは本来大陸性の野鳥ですが渡りの時期、それも春の早い時期などで関東でも話を聞くことがあります。今回は限られた時間の中でしたが、ちょっとだけその姿を見ることができました。 公園の暗い木陰でムクドリと一緒に餌を食べていヤツガシラです。 最初はまさかこんな場所にいるとは思っていませんでしたが、特徴である背中の白い縞模様で気が付きました。下の写真は正面からのカットです。 私も気がつかなかったのですがヤツガシラも夢中で餌を探していたらしく、その距離は約10メートルでした。さすがに私に気がついたようで警戒を始めました。するととことこと歩き出し、道路を渡っていきます。思ったより素早い動きでした。 ヤツガシラはイメージ的に開けた明るい場所で餌を採るのかと思っていましたがそんなことはないようですね。この場所の周りは公園の木々で暗く、ちょうど正面の木々の間から木漏れ日が差す状況でした。 その後正面から来た野良猫に驚いて高い木に登ってしまったきり見失ってしまいました。この間約30秒くらいです。目的であった飛翔や冠羽を開いたシーンは撮れませんでしたが春の渡りの第一弾、ヤツガシラにあうこのとできました。次はどんな野鳥に会えるでしょうか? 2009年2月下旬・撮影地千葉県 #
by hideaki0310
| 2010-02-28 10:47
| 千葉県
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